PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

スリースターエンデューロ参戦レポート

青色ばっかり・・・
TSE2.jpg

ぼくは川の中で四つん這いになっていた。
たかだか2mほどの小さな川なのに、石につまづいて川の中に転倒してしまったのだ。
幸い浅い川なので水没とかの心配は無かった。
茶色の川に突っ伏した僕のグローブの中に、屈辱の冷たい水と砂がどんどん入ってくる。
ブーツの中にも冷たい水が入ってきた。
ハアハア、疲れてるんだ・・・。最後のあんな小さな段差を乗り越えられないなんて。
さっきから何度も転倒してもうフラフラだった。観客の嘲笑が聞こえたような気がした。
僕は川の中で立ち上がり、「おおおおー!」と声を上げた。こんな所で晒し者になってたまるか!
川の中に倒れたCRFをおりゃ!と起こした。ガシャン!・・・今度は反対側に倒れた。
ううう、晒しものだ・・・・。あ~何やってんだろ。
ハアハアハア、疲れてるんだ・・・。息は上がり、目の前が暗くなってきた。再びバイクを起こし、やっとのことで川から脱出した。
その先はフカフカの砂の中に大きな石がゴロゴロと埋まっている。まったく休むところが、無い。
・・・・地獄だ。あと7周。まだ半分も終わっていない。
TSEのコースは情け容赦が無かった。

10/19日に行われたスリースターエンデューロに参戦してきた。
日高2DAYSエンデューロでの走りがあまりにも情けないものだったのでちょっとスッキリしたかったのだ。

土曜日の夕方家を出て森町の会場に着いたのは23時をかなり過ぎていた。
判りづらいがなんとか会場に着くと登り坂に点々とトランポが停まっている。ここがパドックか?
そして登り坂の頂上付近にポツンと灯りが灯っていた。坂をズンズンと登っていくと宴会をしているyoshiさん一行がいた。夕方から飲んでるの?僕もそれに加わるとしばらくしてまゆげさんがやってきた。
そして午前1時にお開き。
斜面に停めた車の中はやはり非常に寝づらい。

駒ケ岳
明るくなって目が覚めた。曇っている。当日組のトランポがぞくぞくと会場入りしている。
坂の頂上からはここが大きな砂山だということがよく分かる。そんな砂山にコースが登ったり下ったりしながらウネウネと延びていた。深砂。埋もれなきゃいいが。
パドックの横に通称「モンスターウォール」があった。急角度な砂の登り。しかもご丁寧にその手前を重機で深くえぐってあり、助走がつけられない。「イジワルだ・・・」。
横にはBクラス以下用の迂回ルートがあった。

雲というか霧はだんだんと晴れ、青空をバックに間近に道南の雄駒ケ岳が見えた。
総エントリー約80台。1周12キロ。午前9時過ぎに最初の赤ゼッケン組がスタートした。
2台づつ次々と走り出して行く。僕はBクラスの最後尾スタート。ここからは追い上げるだけだ!
もしAクラスに追いついたらどうしようなどと妄想はとっくにスタートしている(笑)。しかし現実はスタート時間が遅いということはそれだけ赤ゼッケンが早く追いついてくるということだ。
そしてそれは思いがけず訪れることになる。

だんだんと僕のスタート順が迫ってくる。前の列にコタロさんのKTM200EXCがいた。やたらと白煙を吐き、煙で目がしみる。Aクラスで早くスタートしたはずのまゆげさんがなぜか前方にいた。
必死にキックをしている。どうやらエンジンが掛からないようだ。
かなりがっくりきているまゆげさんを横目にスタート!さあTSEレースの始まりだ!

一体どういうコースなのだろう。青々とした畑を迂回して山の裏手に回るといきなり砂のウォッシュボードが現れた。フッカフカの砂で走りにくい!しかも轍に合わせようとアクセルを閉じるとフロントタイヤが砂に潜り込んで転倒しそうになる。うひぇ~気が抜けねえ!
どんどん下るといきなりコースが川に。狭くて浅いが、石がゴロゴロして走りにくい。ここはスタンディングでショックを吸収しながらやり過ごす。川から出るとコース幅は一気に広がり気持ちよく全開!
山の斜面を登ったり下ったりしながら進むと何ヶ所か登りでハマりそうな場所がある。
コースの一番奥にはまた川があった。川を横切るだけだが最後に斜めの段差があって気は抜けない。その次は石の地雷が埋められているかのようなフカフカゴロゴロの登り。
山を駆け上がると切り開かれているが、狭くてクネクネの元ウッズ。木の根や切り株が潜んでいて気が抜けない。そしてパドックが見えた。ということは「モンスターウォール」だ!

元気がある1周目は逝こう!手前のえぐれにゆっくりと進入すると・・・底が見えない・・・。
「ウッヒョウー!」まるで穴に落ちるように進入してボヨーンと脱出。うっ、ちょっと傾いた・・・。

RUNARUNA WORKSさんより
RUNARUNA WORKSさんより2

躊躇している間もなくモンスターにアタック!右に左にリヤが振れる。
うっ、登れるか?行けっ!登れっ!もうちょいだ!成功!あ~やばかった。

春夏秋冬楽さんより
春夏秋冬楽さんより3

前方にyoshiさんとkumaさん発見。なんとか追いついた。Kumaさんの後ろにぴったりついて走るとkumaさんはそのまま上級クラス用の丸太3本コースへ。
「あ~!違う!」しかしもう戻ることはできずに丸太に挑戦。そしてゴロン。日高の悪夢が甦る。
なんとか押して脱出すると周回チェックは目の前だ。停止して車検の時に付けてもらったカードにパンチで穴を明けられて2周目突入。

RUNARUNA WORKSさんより
RUNARUNA WORKSさんより5
すると砂のウォッシュボードでyoshiさんが転倒していたのでパス。
Kumaさん待て~!しかし下りで轍にハンドル取られて転倒。またyoshiさんに抜かれた。転んだらせっかくの苦労がパーだ。
坂を下ろうとしたら下にたくさんのバイクが見えた。やはり下ってすぐの登りは渋滞ポイントらしい。
下りの途中で状況確認。真ん中は数台が深くハマっているし、アウト側は傾斜が急だった。Yoshiさんは下りの一番下まで降りている。これはイン側が比較的良さそうだ。ただハマっている2台が邪魔だが。後から「そこどけオーラ」を出すと1台が気づき、ラインを空けてくれようとしたが何せハマっているので譲るに譲れない。ずっと待っていても仕方がないので、空いた30センチを狙ってトライ!
ガボン!ハマった!しかもリヤタイヤの前には枝が!バイクから降りて押し!押し!押し!でなんとか脱出できた。ハアハア。コース全周砂なので気が抜けず休むところが無い。背中のキャメルバッグの水を飲もうとしてもハンドルから手が離せない。
疲れてくると何気ないところでの転倒が多くなった。体力は一気に消耗してしまった。そんな時後からエンジン全開の音が聞こえてくる。ええ?そんな速いBクラスがいたっけ?転倒しているBクラスのバイクを追い抜いた可能性もあるな。後ろを振り向くと赤ゼッケン!ええ!もう来た!もう周回遅れになっちゃうの?てか、まだ2周目終わってないのに・・・。
広い所でラインを譲るとゼッケン16番高橋選手がビュンと抜いていった。ギャップだらけのコースを全開で走っていく。人間じゃねえ。
またモンスターウォールに来た。しかしこのヘロヘロのままトライしたら転落確実なので、迂回ルートを選択。
前方にフッキーさん発見!こんなタフなコースなのによく走るなあ。しかもレディスクラスではなく、男共に挑む同じBクラス。しかも非力な2スト125。
狭いところでしばらく後を走ると轍のヘアピンでエンスト。「ごめんなさーい」と元気な声が聞こえた。「頑張ってー、フッキーさーん」というと「はーい!」と返ってきた。無事に完走してくれ!

やっと3周目に入った。まだまだ先は長い・・・まだ序盤じゃないか。
川の入り口でRMXが停まっていた。そこは川を渡り切る大事な助走路だった。
仕方ないので外側にラインを変えて段差を越えようとしたらエンストして転倒。足が着かないので後ろにひっくり返ってしまった。

RUNARUNA WORKSさんより
TSE.jpg

「情けない転倒だ」川の中で四つん這いになりながら思った。バイクをエイッと起こしたら今度は反対側にガシャン。何やってんだろ。川に横たわるCRFが可哀相だった。
「こんなヘタクソな乗り手でごめんな」僕はバイクに謝った。こぼれたガソリンの匂いがが鼻をつく。
ハアハアハア。疲れてるんだ・・・。休みたい。しかしこの先は大きな石がゴロゴロするフカフカの砂地で気を抜くことができない。

一体何度転んだろうか。転ぶ度に体力はどんどん失われていく。疲れてくるとアクセルを開けられない。するとハンドルが切れ込んでくる。そしてフロントが刺さり転倒。起こすものツライ。
下りの轍で切り株に突っ込み前転。あっ、という間も無く脳天にザリッという砂の衝撃があった。砂なのでよく転ぶが、砂なのでケガもしない。
バイクを起こしてエンジンを掛けようとするがなかなか掛からない。あまりの転倒の多さにCRFは機嫌を損ねたのだろうか。キックを重ねるとCRFのエンジンはイヤイヤ目を覚ました。あと少しだ。この周が終わったらピットインだ・・・。休まねば・・・。
V字の登りでバランスを崩しエンストした。右の谷側に倒れていく。当然足は着かない。ヤバイ!と思ったと同時に右グリップを後続のバイクが掠めていった。
あ~かすっただけで良かったと思いながら本格的に転ぼうとしたら、後頭部にガツンと衝撃を受けて僕はバイクから投げ出された。なんてこった、後から撥ねられた。
幸い体に異常はなかった。撥ねたバイクはコースの縁に引っかかり今にもイン側の穴に落ちて行きそうだった。ふう、と溜息をついてバイクを起こし、後を確認して再スタート。ピットは目の前だった。

ピットに入り、下り斜面にバイクを停めようとしたら下りが急なので停められない。
ギヤを1速に入れて停車。やっと休むことができる。
ガソリンを補給。ずれたクラッチレバーの角度を直していると「あちっ!」と右足に熱いものが走った。エキパイで火傷をしてしまった。己のボロボロ具合に笑いが出る。
川でたくさん砂が入ったグローブを交換し、川でロールオフの隙間に水が入ったゴーグルを交換した。

よし!水を飲んで再スタート。今日は快晴でどんどん気温が上ってきた。コースの高いところから駒ケ岳が良く見えた。なぜか雪虫がたくさん飛んでいる。
時折赤ゼッケンやAクラスのバイクが追い抜いていく。彼らには疲労という言葉は無いのだろうか?
ひと際甲高い排気音のバイクに追いついた。再びハスクバーナ125のフッキーさんだ。
抜こうとしたが全然抜けない。彼女は開けっぷりが良く、登りなんかまったく躊躇することなく全開だ。しばらく彼女の砂をかぶりつつ走る羽目になった。そして下りでやっと抜いた時にはもうゴーグルは砂だらけになってしまった。

春夏秋冬楽さんより
春夏秋冬楽さんより2

コース上にはアチコチにスタックしたバイクや疲れ切ったライダーが点在している。まるでサバイバルの様を呈してきた。
やはり転倒を繰り返しながらも周回を重ね、そしてようやくゴールを迎えることができた。
ハア~、長かった・・・。砂のコースは好きだがもうしばらく見たくない。とりあえずケガ無く完走出来て良かった。

水が欲しかった。椅子に座り込んで水分を大量に補給する。飲んでも飲んでも渇きは治まらない。
1時間ほどするとやっと動く元気が出て、砂だらけのウェアを着替えることが出来た。レースはまだ続いている。それぞれのライダーは自分の規定周回数を終えるまで走らなくてはならないのだ。または時間切れになるまで走らなくてはならないのだ。そして最後のライダーがゴールしてレース終了となった。

結果はBクラス5位だった。もうちょっとイケルかなと思ったけど甘かった・・・。

道南といえばラッキーピエロ!レース場を出て大沼のラッキーピエロに向かった。15分ほど函館へ向けて走るとラッキーピエロがあった。
ラッピ2

Yoshiさんが電話注文してくれたおかげでハンバーガーをすぐに受け取ることが出来た。
「生ベーコンエッグバーガー」。見るからにコレステロール値が高そうだけど、ウマイ!
ラッピ

お腹が満たされた後は紅葉の大沼公園へ行き、夕日を眺めて心を満たし、家路についた。
大沼

さあ、今から4時間のドライブ。耐久はまだ続く・・・。
スポンサーサイト

| エンデューロ | 23:02 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

>kumaさん

残念!HOPフリーライドにエントリーしました!

>yoshiさん

ラッキーピエロにあんなにたくさんのメニューがあるとは知りませんでした。
色々食べてみたいけどかなり大盛りやよね。←ピノコ?
個人的にはまるで洗面器のような大きさのドンブリ物に興味があります。

| エゾもっこす(管理人) | 2008/10/28 00:02 | URL | ≫ EDIT

TSEの後のラッキーピエロはやめられませんなぁw
今度はもっと買って帰ろうと思います。

| yoshi | 2008/10/27 22:25 | URL | ≫ EDIT

次は十勝で!

| kuma | 2008/10/27 07:56 | URL | ≫ EDIT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://ezom.blog18.fc2.com/tb.php/74-745c14de

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。