PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

日高2DAYSエンデューロ参戦レポート後編

最後の坂でモタモタしていたら、タイムチェックの時間が迫っていた。やべえ!
しかしまだエクストリームテストが残っている。ゆっくりなんてしていられない。

テストでなんとなく順番待ちしているライダーの中に「すいません、すいません、遅れてるんです」といいながら前の方に進む。このテストは前の方に転倒者がいたらオフィシャルがスタートさせないので、まだかまだかと気が焦る。

RUNARUNA WORKSさんより
RUNARUNAAORKSさんより2

RUNARUNA WORKSさんより
テストスタート!2周目はもうかなり荒れていた。そしてやはり丸太やタイヤで転倒ばっかりだ。
素早くバイクを起こしても、滑る丸太からはそう簡単に脱出できない。
やっとテストを抜けてピットを目指す。しかしかなり遅れているのは自覚していたので、ピットを素通りしてそのままタイムチェックへ入った。3分の遅着だった。

そして3周目へ突入。
最後の坂でゆっくりし過ぎた。殆どのライダーがオンタイムなのにペナルティをくらうのは僕だけだろう。もう順位なんて関係ないや。最初からテストは転倒つづきで話にならない。後は精一杯楽しむだけだ。元気が残っていればやってみようかなと思っていたタイヤ交換をやることに決めた。レース中にタイヤ交換することなんて滅多に無いしいい経験になる。

回復していた天気はまた雲が出てきてたまにパラパラッと雨が降る。どうか最後まで持ってくれ。
せっかく薄着になったのにこれで雨に濡れたら風邪を引きそうだ。

撮影/世界MXGPカメラマン 佐藤敏光さん!
佐藤敏光さんより

テスト区間もリエゾン区間もどんどんコースの幅が広がっている。みんななんとか楽な所を、安全な所を走ろうとしている。森の中のヌタ場には畳が敷かれていた。スタッフが森の中を担いで持ってきたのだろう。ご苦労様です。

やっぱり転倒つづきのクロステストを終えてツルツル下りに差し掛かると下でninjyaさんがカメラを構えて待っているのが見えた。前を走るkumaさんは下りきったところで転倒。潔くネタを提供した。
僕はエンジンを切ったままクラッチで後輪を調整しながらやんわりと下った。ふう、成功。そう何度もおいしいネタは提供できないよ。Ninjyaさんのちょっと残念そうな顔があった。
そして中間タイムチェックに着いた。さっき3分遅れたのでここでは最初の予定より3分遅れてタイムチェックしなければならない。これがオンタイム制のややこしいところだ。まだ10分ほど時間があった。
ブレーキランプを点かなくしたらバッテリーが回復したのかセルがだんだん回るようになった。やっぱりビビリだったか。

ツルツルの牧場では何でもないところでの転倒が多くなった。しかも下り斜面側に倒れるので起こすのが大変だ。なにやってんだろと思いながらフーフーいって起こす。もうかなり疲れてきたのか。あと少しで今日は終わりだ。

階段後の急坂は補修されたらしく轍が広げられていてすんなり上がることができた。
後はエスクトリームテストを残すのみ。やたらと観客が多い!緊張するやんか。
そんな中やっぱり転倒ばっかりだ。そしてピット前のプレフニッシュに着いた。
10分ほど時間がある。早速タイヤ交換の為の準備をする。リヤアクスル廻りやリヤブレーキキャリパー廻りの泥を落とし、タイヤの空気を抜く。冷却水の点検に各部の損傷チェック。プレフィニッシュを越えたら15分しか整備の時間はないのだ。

そして時間がきたのでプレフィニッシュ通過。ピットに戻りさあタイヤ交換だ。
レース前に練習した時にはリヤタイヤ交換は10分を切ることができた。本番はどうか。
スタンドでバイクを持ち上げ、32ミリのアクスルナットを緩め、スポンとシャフトを抜く(ちゃんと整備していて良かった)。
チェンジャーの上にタイヤを載せ、ビードストッパーを緩める・・・泥がついていてなかなか緩まない。
2つとも緩んだところでタイヤのビードを落とす。横ではチームヘルパーがあと何分と残り時間を教えてくれる。
さっき前もって空気を抜いていたので両側ともビードは落ちていた。すかさずタイヤレバーが手渡された。もう一本。そしてもう一本。手伝ってくれるsasakiくんが必要な工具を的確に手渡ししてくれる。
ヘルパーの人がどうやら僕はプレフィニッシュを3分早く通過したらしいと言った。時間を勘違いしていたようだ。3分遅着で3分早着か。合計6分のペナルティだ。でも今はタイヤ交換やらなきゃ!
両側のビードをホイールから外し、チェンジャーからホイールを外して、タイヤからホイールをえいやっと引き抜く。そしてチェンジャーにホイールを載せ、予め新品タイヤにやや空気を入れたチューブを入れたセットを、ホイールにビードストッパーからはめていく。片側入ったところでチューブのバルブをホイールの穴に通そうとしたら、かなり位置がずれていてなかなか入らない。あせる。時間切れになるかもしれないと思い始めたころ、うまく入った!残りのビードを急いで、しかし無理はしないように入れる。チューブ破けてないといいけど。
空気をとりあえず入れて、ブレーキキャリパーのブレーキパッドをマイナスドライバーで広げてホイール装着。うまくブレーキディスクは入った。アクスルシャフトをパコン!と差し込んで、ナットを締め付けたら残り1分半。他にやり残しはないかチェックし、残ったビードストッパーのナットや空気圧は明日の10分のワーキングタイムにやることにしてタイムチェックへ急ぐ。

ふう、なんとか間に合った。車検を受けてパルクフェルメにバイクを入れた。
やれやれ。これで今日のレースは終わりだ。

ピットに戻って後片付けをしているとインターナショナルクラスのライダーたちが4周目を終えてピットに戻ってきた。みんなすぐにタイヤ交換を始める。ピットが急に慌しくなった。
殆どがムースタイヤを使用しているが早い!あっという間にタイヤを交換していく。
余った時間で各部チェックや保安部品、ナンバープレートの補修もしている。
タイヤ交換
タイヤ交換2

チーム騎馬民族のみんなは僕以外オンタイムで1日目完走。全出場者の中でペナルティくらったのは僕だけかもしれない。しかも遅着と早着のダブル。でもとりあえず1日目は完走だ。
夕方会場ホテルのロビーに今日の暫定リザルトが貼り出された。僕の順位は最下位。たとえペナルティが無かったとしても下から2番目か3番目だ。まあ、明日も走れるからいいか。
夕食時に飲んだビールのうまかったこと!
疲れもあってか夜は9時過ぎには寝てしまった。

パルクフェルメには明日の走行を待つ泥だらけのマシン達が静かに眠っている。

日曜

朝5時に起きる。外はまだ薄暗く霧が出ていた。ピットで、今朝のワーキングタイムでやる整備の準備をしていると源治さんがジョギングに走っていった。昨日の朝も見かけたなあ。一流の人は努力も一流だ。
今日のスタートは昨日より一時間早くて8時。朝食を食べたらすぐに着替えて準備だ。
2日目の朝

霧はどんどん晴れて快晴になった。気持ちがいい朝だ。

パルクフェルメ入場で2日目のタイムカードをもらう。今日のタイム設定はAで、昨日より3分きつくなっている。
10分間のワーキングタイムでビードストッパーのナット締め、空気圧の調整、エンジンオイルのチェック、各部チェックをやる。
昨日と同じようにスターターの合図でスタート。エンジンはすぐに掛かった。
暖気しながらゆっくりと走り出す。そして最初のスキー場のクロステストを全開で駆け上る。
ツルツルで轍だらけの下りは補修がされてありかなり走りやすかった。そして初めて転倒なしでテストを走れた。
今日は2周回るだけで終わりだ。何か緊張がない。疲れているのか気が抜けているのか。
昨日何でもなかった場所でコケそうになる。クロステストでもやっぱり轍に引っかかり転倒。リエゾンの林道でも枝のように小さい木につまづいて熊笹に突っ込むし、牧場のルートでは30センチラインが外れて熊笹に隠れた落とし穴に半分落ちてしまう。リタイヤだけはいやだー!と必死でリカバー。

階段後の急坂はさらに登りやすくなっていた。
エクストリームテストはつっかかるが無転倒で通過できた。タイヤセクションなんて一気通過!
ピットで時間調整して2周目に突入。今日は快調だ。

HIRAPONGさんより
HIRAPONGさんより5

これでこのコースを走るのも終わりか。日高の紅葉した自然はとても美しく、赤や黄色やオレンジ色の森を駆け抜ける。時折メープルの甘い香りが鼻をくすぐる。
このままゴールしてしまうのがもったいないくらいだ。
こんな宝石のような場所でレースをできることの幸せを噛み締めながら最後の1周を回った。
ありがとう日高。

プレフィニッシュをオンタイムで通過し、ピットで最後のファイナルクロスに備えて各部チェックをする。
CRFはほんとに調子良く、どこも壊れていない。ガソリンを入れただけでパルクフェルメに入れた。

昼過ぎにクラス別に分かれてファイナルクロス場所まで移動する。そのコースは草地だが路面は乾いていた。これはグリップがいいぞ!クロステストはツルツル路面に散々だったがこりゃいけそう!

Cクラス+レディスクラスからファイナルクロスは始まった。コース脇にはそれぞれのチームのみんなが熱く応援してすごく盛り上がる。
B-2クラスのレースが終わったらいよいよB-1クラスのレースだ。だが21台という一番参加台数が多いクラスなのでスタートラインに並びきれずに2列スタートになった。あぶれた4台が後列にまわった。
クラス最下位の僕は当然後ろからだ。アウト側の後列にポジションを取った。

エンジン音が一斉に高まり、スタート!前列につながったかのようにスタートする。右側にいたkumaさんが視界から消えた。右ヘアピンの第一コーナーが迫る!するとインから一台来た。するとアウトからも一台来た。ハンドルの左右が挟まれたままコーナーを曲がるともう殆どのバイクは前方にいた。

ENDURO DAYSさんより
ENDURO DAYSさんより_jpg

全開じゃ―!しかしコーナーはタイトなのでおたおたしてると、抜くどころかインからスルリと抜かれてしまう。たった5周、転倒したら終わりだ。ガンガンと、しかし慎重に走っていると時折エンストしたライダーが現れる。いただき!少しづづ順位を上げて結局13位でチェッカーを受けた。ふう、おもしろかったー!今回の2日間のレースでスキー場の登り以外に初めて全開にできたんじゃないかな。
やっぱりバイクは全開にできてこそ楽しいな。ツルツル、轍、ヌタ場すべて苦手でまったくアクセルと開けることができなかった。こういう悪路で楽しく走れるように練習しなきゃ。

ナショナルクラスやインターナショナルクラスのレースはもう迫力が違う!
AA.jpg
AA2.jpg

すべてのレースが終わりみんな満足そうな顔でピットに戻った。

とうとう日高DAYSエンデューロの終わりだ。後は表彰式を残すのみとなった。
ピットで車体に満載された泥を落として車に積み込み、ピットの片付けをしてしばらくすると夕暮れの中ようやく表彰式が始まった。
表彰式
このレースで今年の全日本エンデューロチャンピオンが決まった。
その人は石井正美。もう56歳のオジサンだがいまだに現役トップだ。
石井正美選手


殆どトランポがいなくなった、ガランとしたレース後のパドックは切ないものがある。その切なさに追い討ちをかけるように秋の終わりを知らせる雪虫がフワフワと飛んでいた。
そして僕も家路についた。
夕焼けのオレンジ色の雲と青い空。美しい紅葉。車の窓を開けるとヒンヤリとした晩秋の風が入ってきた。

結果は散々なものだったが一生の思い出に残るレースになった。
サポートをしてくださったチーム騎馬民族の方々ありがとうございました。
カメラマンの方々、たくさんの写真をありがとうございました。
素晴らしいレースを開催してくださった主催者の方々お疲れ様でした。そしてありがとうございました。

そして日高の自然にありがとう。
スポンサーサイト

| エンデューロ | 21:32 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

>やぶメカさん

2日間、どっぷりレースと自然に浸かった日高でした。
やはり北海道ならではのレースだと思います。
来年はもちょっとマシに走りたい・・・。

あまりに不甲斐無い結果だったので
日曜日は道南のエンデューロに出ます。←さらに落ち込んだりしてwww

| エゾもっこす(管理人) | 2008/10/17 23:53 | URL | ≫ EDIT

いや~ホントお疲れ様でした。いい風景もハードなコースも忘れられないんでは?
私が出場してたならば、ヤチでもがいてる夢でうなされてることでしょう(^^)~もちろん現実もそうなることでしょう(^^;

色々と教えてもらうことが多いレポート、楽しく読ませていただきました(^^)

| やぶメカ | 2008/10/17 00:00 | URL | ≫ EDIT

>スケテツさん

記憶が薄れない内に一気に下書きするので長くなってしまいます。
ただ文字の垂れ流しのような気もしますが・・・。

アドバイスありがとうございます。
アクスルナットも緩めてしまうんですか!
ビードストッパーも緩めようとしたんですがツールバッグに
なぜか12ミリのレンチだけ入ってませんでした・・・orz
さすがISDEライダーの話は説得力ありますね!
タイヤ交換はまだまだ修行と工夫をしなきゃと思ってます。

| エゾもっこす(管理人) | 2008/10/14 22:58 | URL | ≫ EDIT

臨場感あるレポートですね。
アクスルナットとビードストッパーナットもプレフィニッシュで緩めてしまうのが最近の流行りです、笑(随分、タイムを稼げますよ)
チューブでのタイヤ交換には百人百通りのやり方があるのですが、最初のビードを入れる前に、タイヤにセットしたチューブを少し引きずり出して最初にバルブ穴に突っ込んで軽くバルブナットで固定しておき、その後ビードを入れるというやり方もあります。
お試しあれ!

| スケテツ | 2008/10/14 21:54 | URL | ≫ EDIT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://ezom.blog18.fc2.com/tb.php/72-7ceebf60

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。