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水おとし

北海道に引っ越してきたのは3年前の、もう冬が間近に迫った11月の終わり頃だった。
新しく契約したアパートに入居した時にまずガス屋さんが来て湯沸かし器や備え付けの灯油ストーブの使い方を簡単に教えてくれた。

「じゃあ、水おとしのやり方を説明します」
「水おとし?何ですかそれは?」今まで何度も北海道に来ているが初めて聞く言葉だった。
「冬、寒くて水道管が凍るといけないので水を抜いておくんです」
なるほど。九州では寒い日には水道管に布を巻きましょうと天気予報で言っていたが、こっちでは水そのものを抜いてしまうということか。
「本州とは比較にならないほど気温が下がるので、これをやっておかないと水が出ないばかりか時には水道管そのものが破裂することもあります」と内地から来たばかりの僕に説明してくれた。

「これです」と彼は言い、ガス湯沸かし器の下を指差した。そこには見慣れない蛇口が付いた水道管が床から20センチの高さで生えていた。その蛇口の下には30センチほどの透明なチューブが付いている。
まずこのアパートのこの部屋に通じる元栓を閉めた。といっても壁にあるスイッチを「切る」にするだけだが。するともう水はやって来ない。水道料金滞納で水を止められたとかいうあの状態だ。

「バケツか洗面器はありますか?」まだ引っ越してきたばかりで何も揃えていないので似たようなものといえば鍋しかなかった。台所の蛇口、風呂場の蛇口、蛇口という蛇口を開くと水は最初出てすぐに出なくなった。そしてその変な水おとし用の蛇口を、「閉める」の方向にまわすと透明チューブから水がどんどん出てきた。これで残った水を下から全て出し切るらしい。中くらいの鍋はあっという間に満タンになり、2つ目の鍋をあてがう。やがて水が出なくなるとそれぞれの水道の蛇口から「ゴボッ、ゴボッ、ゴゴゴゴ・・・」と、ストローでジュースを飲み終えた時の音が5倍くらいの大きさで聞こえた。

「忘れてはならないのが水道の蛇口の水おとしです」彼は台所の流し台の下の扉を開け、下から立ち上がっている温水と水道のパイプに横から棒状に生えているツマミをひねると、その先からピユーッと水が出てきた。すかさず鍋でそれをキャッチ。どうやらその栓から上に残っている蛇口の水らしい。全部出るとやはりゴボゴボという合図が鳴った。風呂場に出てきている混合水栓にもネジ式の栓が2つ付いていてそれも取り外す。
これで水おとし完了。

逆に復活させる時には全ての操作を逆に行えばよかった。
この作業を冬毎晩しなきゃならないの?
めんどくせー!書いててめんどくさくなった。

幸い住んでいるアパートは断熱が良さそうで、普段生活している分にはそう部屋の温度は下がらず(夜はストーブを消して朝は3℃くらい)水おとししたことは無い。
しかし泊まりで出かけると帰ってくる時にはトイレの水は凍っているほど冷え込んでいるのでそういう時は水おとしの必要がある。

本州では経験が無い意外な習慣。

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