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恵庭エンデューロ参戦レポート

1周55キロの林道レース!ああ、なんて魅惑的な響きでしょう。
対向車の心配も無く思いっきり林道をカッ飛ばせるなんて!
本州にいた時にはいわゆるグルグル系のサーキットエンデューロばっかりだったので、チマチマとしたコースにかなりうんざりしていました。
しかし北海道に引っ越したからには広大なフィールドを使ったオープンエンデューロに出たい!
ということで参戦してきました。

総エントリーは141台かなり盛り上がりそうです。
当日は快晴。放射冷却もありかなり秋の風情です。
朝6時頃会場となる恵庭スキー場に到着。もうパドックはびっしりとトランポで埋まってました。
なんとか一番奥に場所を確保。

目の前にあるスキー場の斜面にはコーステープが下から上まで延びています。
「ここを登るの?」
しかもスタート付近にはジャンプ台?スタート台?の大きな30メートル級のジャンプ台があります。←飛んだら死ぬ。

もう昨日の内に車検を終えたたくさんのバイク達が中央に保管されています。
早速バイクを降ろして受付車検に向かいます。
各部と保安部品のチェックが行われ、ペタペタとペンキでマーキングされていきます。
お~、本格的だなあ。

恵庭車検

車検が済むと
「前方の保管場所へ入れてください」。
え?これってパルクフェルメ?ということはもうバイクに触れないの?
全ての点検は前日までに済ませているので大丈夫だと思うけどやっぱり当日にエンジンを掛けてみたいところです。しかもタイヤの空気圧も当日調整するつもりで高めに入れたままだし。
まあ大丈夫かということでパルクフェルメにバイクを入れました。
すっきりとした青空の下、色鮮やかな、高価なエンデューロバイクが溢れています。

恵庭パルクフェルメ


やがて開会式が始まりました。背広を着た周辺地域の議員さんの話が長々と続きます。ライダー達は朝日を浴びつつ遠巻きにそれを見ています。
そしてライダースミーティングとコース説明が始まるとみんなかぶりつきで集まってきました。

AAとAクラスは1周55キロ。僕が出るBクラスはリエゾンも含めて1周60キロ!スゴイ!
本州のレースと比べてまさしく桁違いのコース長です。
スタートはこのスキー場からで、ゴールはここからちょっと離れたところにタイムチェックポイントがあるそうです。そこでタイムカードに1周の時間を記入してもらうそうです。
タイムカード?自分で持って走らなきゃならないの?
モトクロスウェアにはポケットなんてついてないしどうやって持っていこう?
ライトカウルの裏にいい場所がありました。裏にビニール袋をガムテープで貼り付けてここにタイムカードを入れておきます。走行中に飛んで行かないか心配ですが。

いよいよレーススタート。3台づつ30秒おきにスタートして行きます。
おお~、みんな豪快にスキー場の斜面を登って行きます。
みんなスタート地点にぞろぞろと移動していくとだんだん緊張してきました!
僕の組がスタート地点に並び、エンジンを切ってスタートを待ちます。

RUNARUNA WORKSさんより
RUNARUNA WORKSさんより2

スターターの突き出した右手の折る指を数えながら、5,4,3,2,1,スタート!
CRF250Xはセルボタン一発でエンジン始動!
一番先に出た!と思ったらすぐの左コーナーでインから抜かれました。そのまま大きなジャンプ台を駆け登り、左、右と曲がったらスキー場を全開で登って行きます!

春夏秋冬楽さんより
春夏秋冬楽さんより

登り切ったらいきなりパッと広い畑に出ました。まさか畑の中を突っ切っていく訳にもいかないのでコースはあぜ道を走ります。
直線でスピードが出そうだけど前面ウォッシュボードなので腰を引いて加速していきます。前に出られたWR250Fとの差はまだありません。

RUNARUNA WORKSさんより
RUNARUNA WORKSさんより

いきなりコースは畑の横から森の中へ入っていきます。狭いウッズと木の根が邪魔をします。前の方が詰まってきたけど狭いので抜けません。グッと登ると林道に出ました。
「おお、いよいよだ」アクセルを開け・・・開けたいけどガレているのでそう簡単にはいきません。

だんだん走りやすくなってくるとどんどんペースが上ってきました。
コーナー進入でリヤブレーキをやや強めにかけるとツツーッとバイクの向きが変わります。そしてコーナー出口が見えたところでアクセルを開けるとドリフトしながらも前へ前へと進んでいきます。
そしてシフトアップ。どんどん加速していきます。さらにシフトアップ。
どんだけ出るんだ・・・。ビュンビュンと森が路面が流れていきます。
明らかにスピードは3桁の領域。ウッヒョー!

目の前に現れるバイクを1台づつ抜いていきます。広い林道、ガレた林道、ヌタヌタの林道など変化に富んでいます。砂利の林道で前走車を抜こうとすると必ずラインが重なります。
インから抜こうとするとコーナー入り口で目の前に入ってくるし、アウトから行こうとするとコーナー立ち上がりで目の前にはらんでくるので抜きづらいです。
そうして抜いたバイクのゼッケンをチラリと確認すると120番台。かなり追い上げることができました。

春夏秋冬楽さんより
春夏秋冬楽さんより2


快調に走っていると後からパァーンと2ストの音が聞こえてきました。自分も追い上げているのなら、追い上げてこられるのも事実。追いついてきたということは後のライダーの方が速いということなので素直に道を譲ります。
青いバイク。2ストのYZ。しかもピンク色のナンバープレートが付いているので125ccです。
気持ちよく、キッチリとパァーパァーと回しながら走るYZ125を必死で追いかけるけどジリジリと離されていきます。
「うー、はえーなあ」。同じBクラス。これで優勝の夢は消えました。←狙ってたんかい

コースは中間部分。道はT字路に出ました。右はAとAAクラスの激登りコース、左はそれ以外の軟弱コース。Bクラスは左です。そして舗装路に出ました。
ここからちょっと次の林道入り口まで舗装路を走ります。
あ、世界の伊藤さんだ。ギリシャのレポートお疲れ様でした。ここは安全運転で。
前のライダーに追いつくチャンスっちゃあチャンスだけどコース脇にはスタッフが暴走車輌がいないか見張ってます。
2キロほど気持ちがいい牧場の横を通るとまた林道スタート。
ここからはさらに超が付く高速林道が続きます。しかも拳くらいの石が敷き詰められています。走りづれー!
そんなザクザク路面を登り切ったところでいきなり道は右へカーブ!
ああ、真っ直ぐ行っちゃう、ああ崖が迫る・・・う。なんとか止まりました。気が抜けません。

3速で左コーナーをラインがきれいなインベタ気味に走っていたらいきなり伐採され残った枝が目の前に現れました。
「あう!」パシッとはじくくらいかなと思ったけどガツン!と左肩を強打。太かった。
なんか前に出た夕張のレースでも同じようなことがあったな。

また後から2ストの音がしてきました。KTMか何か来たかな?また抜かれるかと思いラインを譲ると、赤色?ああ!この丸まった背中は!
ninjyaさんでした。速い!僕より30秒遅れてスタートしたのにもう追いついてきました。
しかも高速林道は苦手と言っておきながらその高速林道で来ました。
このままブッちぎられてしまうのでしょうか?
ここでスイッチが入りました。待てえ!逃がさんぞー!

幸いといおうか彼の前にはちょっと遅いライダーがいてペースが上りません。もう必死です。
ヘタについて行こうとするとヤバイというのは分かっているけど、この時は
「前に走っているからアンテナ代わりで大丈夫」
というポジティブシンキング。

コースが狭い森の中に入るとninjyaさんは俄然生き生きとしてきました。
もう右に左にラインを替えて前を行くライダーに襲いかかります。左右ステップへの荷重だけで右に左に切り返しコーナーでも足を出しません。まるでトライアルライダーのようです。バランス感覚がいいなあ。もし前を行く遅いライダーがいなかったらあっという間に置いていかれます。

結局狭い作業道みたいなところでは彼は抜くに至らずゴール地点のチェックポイントに来てしまいました。スタートは僕の方が30秒早かったけどゴールはNinjyaさんと同じ。30秒負けてます。やっぱり木古内2位はスゴイです。

それからスタート地点までタイムカードを持ってゆっくりと帰ります。じゃがいも畑の中を通り、スキー場の頂上に出て、パドックにゆっくりと下っていきます。満車のパドックが見えます。2周目に突入していくライダーも見えます。ここで1周目のタイムカードを提出。そして新しいタイムカードを貰います。とりあえずピットへ。

ふう、長かった~。60キロ近く走っています。ガソリンを補給すると5リッター以上入りました。
ええ?リッター10キロ?こんなに燃費悪いのは初めて。そんだけアクセル開いてるってこと?

水を飲み、ふう!と一息ついて出発!スタート地点のテントで2周目突入のタイムを記入してもらい走り出します。


1周目は殆ど抜いて抜いてばっかりだったけど2周目はもうバラけているのかあんまり詰まることはありません。
序盤のヌタヌタの林道で前を行くWR250Fを抜こうとして左コーナーでインを突いたら出口の轍にハンドル取られてゴロン。あれ?疲れてんのかな。
それからコーナー2つで今度は右にゴロン・・・しそうになった。もしゴロンしていたらドライのこのレースで一人泥人形になっていたでしょう。

砂利の林道に出てからは快調に飛ばします。すると2ストの青いバイクに追いつきました。
ナンバープレートは白なので250cc。しばらく狭いガレた林道を後について走っていたけどなかなか抜けません。そして広い砂利の林道に出た途端事件は起こりました。

2スト250の突然の全開!凄まじい加速です!凄まじい埃です!凄まじい石爆弾です!
「あう!」「あいた!」
真後ろにいた僕はいきなりの機銃掃射に耐え切れずアクセルオフ。
直線番長はあっという間に離れて行きました。スゴイ石の大きさと量です。
WR250Fなら小石がパラパラと降って来るくらいだけど、ホントに握りこぶしぐらいの大きさの石?岩?がビュンビュンと唸りをあげて飛んできます。
まるで子供の砂遊びと、敵意を持った大人が5メートルの距離から石を全力で投げつけてくるくらいの違いがあります。
バイクにもガン、ガツッ、ガンと当たっています。これはヘタに近づくとエライ目に遭います。かといってずっと後を走っている訳にもいきません。

射程距離外の50メートルをキープしつつ走ります。
直線番長は狭いところはそのパワーを持て余すのかグッとペースが落ちます。
ここが抜くチャンスだけどなかなか抜くには至りません。
ヘタに近づいたままだったらラインを外していてもバンバン石が飛んできます。ガツン、ガン、ガン、パリン・・・。え?パリンって?ヘッドライトやられたか?ああ、修理代が・・・。
ヘッドライトの前にカバーを作っていたけどこの機銃掃射の前には焼け石に水だったようです。
埃も凄く場所によっては全く前が見えないのでアクセルを開けられません。これじゃあ後から追突されるかなと思っていたらまたしても2ストの音が。
「先行って」とラインを譲るとああ!またしてもninjyaさん!

2周目は彼よりかなり早くスタートしたのにもう追いついてきました。しかもまだコースの半分。速すぎます。
とりあえず今の問題は前を行く2ストニーゴーをどうするかです。
Ninjyaさんは果敢にも後ろにピッタリついていきました。しかしなかなか抜けません。
そして彼が真後ろについた時に路面がガレた砂利の道に変わった!
2ストニーゴーのパワーが炸裂!ninjyaさんは埃と石爆弾の強烈な攻撃を受け一瞬動きが止まりました。身の毛もよだつような光景にこっちまでアクセルオフになってしまいました。

広い林道ではぐんぐんかっ飛ばしていく直線番長を2人で追いかけます。
後からninjyaさんの走りを見ているとコーナーの中ほどからキッチリアクセルが開いててドリフトしてます。ややカウンターを当てながらバランスを取り続けて加速していきます。ほお~うまいなあ。
かなりの余裕が感じられます。

ここで勝負を仕掛けました!左コーナーに備えて早めにブレーキをかけるninjyaさんのアウトから強引にパス!
ああ、しかしコーナーはどんどん回りこんでいます。おお、コースアウトか?と思ったらなんとか曲がれました。
ninjyaさんの前に出ちゃった~。ガンガン行かねば!
2周目あっという間に追いついてきたninjyaさんです。いつくるかいつくるかヒヤヒヤもんです。

コースは狭くなってきたので直線番長に追いつきました。もうテールツーノーズ状態。しかしコースはもう終盤部分。なかなか抜けません。
そしてコースはウッズ区間になりました。
来る!ninjyaさんは来る!あの1周目のウッズでの軽やかな走りが焼きついているので焦ります。
前を走るライダーも気になるけど後も凄く気になります。
そして轍にフロント取られて転倒!ハンドル握ったまま転んだのでまた大地に頭突き・・・。
後を振り向くと「うひゃひゃひゃひゃ」と言いながらninjyaさんが抜いていきました・・・。
恐るべしninjyaビーム。
バイクを起こして再スタート。なんかもう轍でバランス取れずにフラフラです。そしてまたゴロン。Ninjyaビームは後ろ向きにも出ているんでしょうか。

そしてゴールのタイムチェック。ふう。左足に何か当たるので枝でも挟まったかと思ったらエアクリーナーBOXの蓋が開いていました。

スタート地点に戻り休憩。もうすぐ12時です。1周1時間くらいでしょうか。
ライダーの持ち時間は5時間30分なので残り1周いつスタートしてもOKです。

根が生える前に3周目スタート。ゴーグルを新しいのに替えます。
Ninjyaさんはとっくに3周目スタートしています。

スタートのタイムチェックに行くと目の前にフッキーさんが。彼女はレディスやFUNクラスで甘んじることなく、男共と一緒にBクラスでエントリーしてます。
夕張EDの時に、疲れているにも関わらずニコニコしながらバイクに乗っていた元気な女性です。

スタート後すぐ追いつくと思ったらフッキーさんはえー!畑の畦道ウォッシュボードでも全然追いつきません。そして森の中に入るといきなり木の根にリヤタイヤ取られてフッキーさん転倒!
「フクちゃーん!頑張ってー!」と声を掛けると「はーい!」と元気な声が帰って来ました。
そのゴーグルの中の目は相変わらず楽しそう!素敵だフッキーさん。惚れちゃいそうだぜ。

ENDURO DAYSさんより
ENDURO DAYSさんより2

3周目になるともう殆ど他のバイクには会わなくなりました。これはタイムを稼げるぞ。
ゴーグルをロールオフのイボイボ付きレンズから普通のクリアレンズの物に替えたのでパッと視界が開けました。
「見える、見えるぞ」これなら早くゴーグル交換すれば良かった。
良好な視界とクリアラップのお陰で快調に走れます。
ヌタヌタ林道ではBMW1100GSがゴロンしていました。ライダーはぬかるむ足場に苦労して起こしづらそう。「頑張ってー」と声を掛けると、疲れた顔で「はい・・・」と返ってきた。

前方に2ストバイクが走っていました。ああ!あの直線番長だ!一番遭いたくないライダーに遭ったなあ。しかしかなりペースが落ちているので苦労することなく抜くことができました。良かった。

単独で走るとライバルは自分です。決してアクセルを緩めることなく、攻めの走りを続けます。
こんな全開林道ばっかりのレースなのにCRF250Xは全くへたれることなく、こんな3流ライダーの思いを受けてくれます。懐が深いCRFに惚れ直しました。

高速林道でランツァに追いつきました。抜こうとする度にこっちが見えていないのかラインを被せてきます。しかも直線もなかなか速い。4速で右コーナーのインを突こうとしたらいきなり前に被せてきたのですかさずアウトににラインをチェンジ。するとリヤが大ブレイク!うおおお、コケるか?
クッ、なんとか転ばずに済みました。あーびっくりした。4速フルカウンターでそのままハイサイド食らったらタダでは済まないとこでした。
ランツァは左コーナーで4速アウトからパス。

調子良く走っていると1周目にぶつかった木の枝にまたしても左肩をヒット!まったく学習能力がありません。

3周目も残り僅か。WR250Fに追いつきました。そこそこ速いけどこのまま後を走ってもナと思っていたら分岐でコースアウトしてくれました。

最後は轍のウッズ区間です。順調にヒラヒラと走っていると深い轍にBMWがハマっています。轍の両側に完全にエンジンがつっかえています。
僕が入っている轍の先にいるのでどうしようかと思ったらBMWの直前で轍から抜けられました。よくこんなとこ走るなあ。

そしてゴール!
タイムカードにゴール時間を記入してもらいます。あ~終わったあ!楽しかったあー!
無事崖落ちすることもなくケガすることもなく完走できました!
爽やかな秋晴れの下ゆっくりとスキー場までの舗装路を戻ります。

いやー、オープンエンデューロは楽しいぞ!病みつきになりそうです。
強力な石爆弾を食らったけどヘッドライトは無事でした。でもウィンカーレンズが割れました。
あんなに小さいのに・・・よく当たったなあ。
ピットに戻って着替えと片付けを済ませ、他のライダー達と
あそこはどうだった?とか怖かったなんて話をしてまったりしているとようやく表彰式です。

結果はB-1クラス5位でした。とりあえず入賞です。
速くも無く遅くも無いといったところでしょうか。ん~なんか中途半端です。
色んな所を走って練習しなきゃ・・・。←練習はキライ

恵庭トロフィー

高速バトルを演じたninjyaさんはB-2クラス優勝です。おめでとうございます!
楽しいバトルでした。

Bクラス総合では72台中6位でした。上位10パーセント以内に入れたのでうれしいです。
NinjyaさんはBクラス総合5位。←目標出現

今回こんな素晴らしいレースを開催してくださったスタッフの方々、ありがとうございました
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| エンデューロ | 16:55 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

>ponさん

やっぱり競り合いは楽しいです!
ponさんもCRFに乗り換えれば
もっと楽に勝負を挑めますよ(練習は大事ですが)!

| エゾもっこす(管理人) | 2008/09/21 23:33 | URL | ≫ EDIT

B-1クラス5位おめでとうございます!
バトルの様子、ドキドキしながら読みました(^^)

| pon | 2008/09/18 22:49 | URL | ≫ EDIT















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