2009年11月 | ARCHIVE-SELECT | 2010年01月

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北海道XCシリーズ 第7戦 TSE大会 参戦

これで最後だ。10/25 最終戦TSE大会レポ。

土曜日の21時に仕事から解放され、そのまま高速に乗って道南へ向かった。
空は満点の星空。オリオン座がひと際輝く。明日はレース日和になりそうだ。
午前1時過ぎに森町の道の駅に着いた。
広い駐車場の一画にチームモトバレーゼの青いトランポがデン!と鎮座している。
レース会場まですぐだが、僕もここで朝まで仮眠しよう。

明るくなって目が覚めた。やっぱり冷えた。
会場に着くとまだ朝早いのでパドックは静かだった。
傾斜地のパドックはバイクを降ろしづらい・・・。
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目の前にはモンスターウォールがあった。お、晴れが続いたのでコンデションは良さそうだ。
登り切ったところのギャップが気になるが今回は行けそうな気がする。
ふと手前の助走路を見ると、ん?何だあれは?
何と人工的に作られた轍!しかも1本だけじゃなくて数本がラインを入り乱れて走っている。
深い所は1メートルくらいあるか・・・。「轍のあみだくじ」どうやらどれもがハズレのようだ。
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やっぱりみんな気になります
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umiちゃんも苦笑い
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この砂のコースは休み所がなく、砂地獄として知られている。
7月に行われた時に僕はこのコースにコテンパンにやられ、情けない結果に終わってしまった。
今回はその雪辱を晴らすべく燃えているのだ。
車検を終えたバイク達がずらりと並び、その向こうには雄大な駒ケ岳が聳えていた。
札幌圏から遠いし、ハードなレースだが、110台ものエントリーはTSEのレースの人気を物語っている。
スケジュールがかなりのんびりしていたのか、予定より15分早くスタートすることになった。
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9時45分、F,C,Lクラスからスタート。
スタートしてすぐ右に180度ターンして畑の向こうに消えていく。
5分おいてSAクラスのスタート。おお、すごい迫力だ。
1分おいてAクラスのスタート。目の前に並んでいたライダー達がみんないなくなった。

そして我々Bクラスのスタートだ。台数が多く2列並んでいる。
僕は1列目のイン側ギリギリに並んではいたが5番手内でスタートする自信はあった。
心臓が高鳴る。日章旗はまだ動く気配を見せない。
ん?ふと自分はちゃんとスタートラインに並んでいるのかと疑問に思い左に並ぶライダー達を見た。
見たと同時にその左隣のライダーが動き出した!
えええ!スタートか!!しまったー!!
慌ててスタートするとフロントが高々と上った。アクセル戻さなきゃ・・・。
「ちっくしょー!よそ見してスタート失敗かよー!
第1コーナーを20番手くらいで通過。
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すぐ後の左コーナーで転倒!後続のtmのライダーも巻き添えにしてしまった。ありゃーごめんなさい。
次々に抜かれていく。
「だっせー!」バイクを起こして再スタート。
もう最後尾近いだろうか。あんなに意気込んでいたのにこの体たらく。何か悲しくなってきた。
しかし泣いている暇はない。とにかく追い上げるんだ。
畑横のストレートで集団をアウトから一気にパス!その時結構な勢いで他車のハンドルを引っ掛けてしまった。
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後ろを振り向くと転倒はしていなくて安心した。でぶでぶさんごめんなさい。
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落ち着け、まだ1周目だ。

フカフカ砂部分に入った。夏のレースの時はコース脇の草が生い茂りやたらと走りにくかったが今回はコース幅も広く感じて走りやすい。
下りの後のストレートをカッ飛ばしていると目の前にマーシャルが立ち塞がり通せんぼしていた。
「何?」
「こっちじゃない!そっち!」
どうやら誰かがコーステープをぶっちぎり、後続のライダーがそのままミスコースしていた。あちゃー。
またそこからコースに戻ろうとするとせっかく抜いたライダー達が続々と目の前を通過していった。先へ進もう・・・。

小川に入った。浅いがやはり石がゴロゴロしていて気が抜けない。前回よりも川走行の距離は伸びていたが出口での渋滞は起きなさそうだ。
砂のフープスが延々と続く。ポヨンポヨンボイーンとコースアウトしてしまいそうだ。
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苦手なウッズが現れた。ステップに立つんだと自分に言い聞かせながら慎重に走る。足バタバタだとスピードがガクッと落ちるし余計に疲れてしまうのだ。
ザクザクの狭い登り。数台がスタックしている。サンド/マッド用タイヤを履いている僕はスルスルと登ることが出来た。やっぱタイヤの効果は大きいわ。

そしていよいよアミダくじだ。「左から入って右に抜ける」と下見しておいたが結局一番深い轍を走る羽目になった。「おお、深え~!」出口は殆どステアケース。両足上げて何とか抜けることが出来た。
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ホッとする間もなく目前には見上げるようなモンスターウォール。周囲にはギャラリーがたくさんいる。
「とりあえず逝くしかないよな。逝けえ~!」
助走スピードが上手く乗りあっけなく登ってしまった。ふぃー。よしよし。
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フカフカ砂の階段状の下りで何度か転びそうになったが何とか1周を終えて本部前に戻ってきた。
もうAクラスの人達はずーっと先を走ってるんだろうな。とにかく頑張って走ろう。
今日は調子がいい。前回は1周目の途中でゼーゼー苦しかったが、今回はインナープロテクターじゃなくてブレストガードにしたお陰で締め付け感もなく呼吸も楽だ。
コースは平らな所が無く、全周フープス状態で休める所はやっぱり無い。
そして1周目を3位で戻ってきた。
2周目に入るとバイクも大分バラけてきて走りやすくなり、さらにペースアップ。
しかしそれはみんな同じで、同じBクラスのライダーがズバッと抜いていく。くっ、速い。どんどん離される。
やっぱり1位なんて無理か。でも前回の7位よりかは上位でゴールしたい!頑張るぞ!

3周目に入ると後ろからスゴイ勢いで迫ってくる音が聞こえた。
その音はすぐに真後ろまでやって来た。2台?1台は何か聞き慣れない音だな?
そしてその2台は左コーナーでアウトから躊躇なく僕を抜いていった。僕は我が目を疑った。
XR!そしてその後ろは伊藤さん+YZ250F!後ろが伊藤さん?な、なんてXRだ!

今日は天気も良く、暑くもなくて走っていて気持ちがいい。雄大な駒ケ岳も間近に見える。

1時間ほど経過しただろうか、走っていると突然左足が冷たくなった。
え?濡れてるぞ。途中に水溜りあったかな?何でだ?と考えながら走ると、気がついた。
あ!キャメルバッグのドリンクだ!案の定ホースの先の吸い口が無くなっていてザーザーと貴重なドリンクが漏れている。どこか草か木にホースが引っかかって抜けたのだろう。
勿体無い!全部無くなる前にとにかく飲もう。走りながらゴクゴクゴクゴク。ウェップ。
この後水無しで最後まで走れるか?


いくら調子がいいといってもこのコースで無転倒と言う訳にはいかない。
しかし今回は砂にハンドル切れ込んでバタリというのを数回やっただけで済んでいる。
転倒が少ないという事は体力の消耗も少ない。
轍のアミダくじはちゃんとラインを選べばすんなり通過できるし、モンスターウォールも捲くれる事無く毎周クリア出来てる。
そして同じようなペースの黒ゼッケンのWR250Fと走っているからだろうか。そこそこのペースで周回出来ている。
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1時間30分が過ぎた。ピットインして給油だけやってまた走りだす。
レースも後半に入るとコースも荒れてきた。轍は深くなり、フープスはより大きくなった。
モンスターウォールは通るライダーが多いのか5メートルの助走区間が荒れてスピードが乗らないようになってきた。
2速のまま助走から坂の上まで行けていたが、1速で助走を付け、2速で坂をクリアしなきゃいけない。シフトミスするとヤバイぞ。

同じペースのライダーと走っているとたまに道を譲ってくれることがある。それが同じクラスのライダーだったりすると「あ!しまった!」と慌てて追いかけてくるが。
僕も何度か道を譲り、何度か追いかけた。

あ、スケテツさん発見!前回のレースでは終盤に「ハーイ!」と威勢よく抜かれてあっという間に見えなくなったが、ファラオラリーの疲れか今日はそんなに速いペースではなかった。
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無理して追いかけて何とか抜いたがその後コーナーで失速して転倒。また抜かれてそれきり見えなくなった。
やっぱり赤ゼッケンは強い・・・。
左足の濡れは最高潮に達し、パンツどころか、ブーツの中までアクエリアスでグチョグチョだ。

そんなこんなで大したトラブルも無く、無事にチェッカーを受けることが出来た。
そんなに疲れていない。まだまだ体力は残っていて、後1時間でも走れそうだ。
CRFは快調、体調もバッチリ、景色も最高。TSEのコースを楽しく走ることが出来た。

今回参加者全員にハセガワのやきとり弁当が配られた。
これか。知ってはいたが初めて食べる。うん、美味いぞ。
前回のレースではラッキーピエロの唐揚げ弁当?だったが疲れた身体にはくど過ぎて殆ど食べれなかったな。
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集計が終わるまでの時間を利用して、また遅乗り大会が行われた。
優勝したのはやっぱりトライアルをやってる方でした。
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そして表彰式。みんなぞろぞろと本部前に集まってきた。
目の前には大きな切り株で作られたお立ち台がある。あれに乗りたい。

そして僕はその一番高いところに立つ事が出来た。ウソみたいだ・・・。
前回のレースがあまりにも不甲斐無かったし、苦手なこのコースで優勝出来たのでなおさらうれしい!
諦めずに走った甲斐があった…。
表彰台の一番上からの景色はなまら良かった!
今年の北海道XCシリーズの最終戦を最高の結果で終わることが出来た。
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みなさんお疲れ様でした。
主催者のみなさん、ありがとうございました。

せっかくの道南。季節は秋。
ということで、激混みのラッキーピエロでハンバーガーを買って、大沼に行った。
時刻は日没ギリギリでなんとかセーフ。
青空と鏡のように静かな湖面に映る赤や黄色の紅葉がとても美しかった。
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さあ、帰ろう。家まで4時間の耐久だ。

レース中の写真は
RUNARUNA WORKSさん
大森さん
からお借りしました。
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| エンデューロ | 13:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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北海道XCシリーズ第6戦 倶知安大会 参戦

またまた出てきたレースレポ。10/4に行われた泥ヌタ倶知安…。

当日のパドックはもう朝からヌルヌル地獄だった。緩い坂の上にあるパドックに辿り着くだけでもやっと。
とりあえず雨は上がっているが、たくさんのトランポが牽引されて上がってきた。
雨が降ると地獄という倶知安のコースは最高の状態で我々を迎えてくれた。
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僕はのんびりしている暇もなく、yoshiさんから譲ってもらったマディ用リヤタイヤに交換した。
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相変わらず本部からの放送が全く聞こえないパドックでゆっくりしていると、
そろそろライダースミーティングが始まるらしくみんな移動し始めた。
本部前に歩いて行くだけでもぬかるんで大変だ。古いとはいえエンデューロ底のブーツを履いてきて良かった。
ミーティングが終わるとすぐにスタート準備だ。
エンジンが掛けられ、辺りは爆音と2ストの煙に包まれる。今回はAクラスの方がBクラスより多いというのが驚きだ。
そしてまずは赤ゼッケンがスタート。30メートル先の左コーナーに消えていく。

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そして1分後に前列のAクラスがスタート。後ろに並んでいた僕は巻き上げる泥を被らないように思わず顔を背ける。

そしてまた1分後に我々Bクラスのスタート。
アウト側に並ばざるを得なかった僕は2速でスタートし最短距離で第一コーナーを目指した。
グチャグチャのコースだがマディ用タイヤのおかげで面白いようにスルスルと前に出る事が出来、ホールショットだった。
左の第一コーナーを曲がりながら下りに差し掛かると前方にたくさんのAクラスのライダーが溜まっていた。
下ってすぐの登り右コーナーで大渋滞している。
「ありゃりゃ」僕はなるだけ助走を稼げるように右コーナーのアウト側に進んだ。
振り返って登り坂を見ると5~6台のバイクが完全に坂を塞いでいる。
「どこを行こうか」と考えているとインのイン側を突き進むバイクがいた。ああ、しかし彼はでっかい丸太に行く手を阻まれてしまった。ともしー?いくらなんでもそこは無理だろw
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目の前の坂でもがくバイクの集団に僅かな隙間が出来た。幅50センチ。ここしかない。行けえ~!
後輪が右に左に振られ、今にも転倒しそうになったがタイヤを信じてアクセルを開けると何とか抜けることが出来た。
ふぃ~。そしてまた急坂を下ると突然の川!
深くはないが石がゴロゴロしていて気を抜くとあっさり転びそうだ。ザブザブザブと100メートルほど川を走るとやっとコースに上がった。大きなぬかるみ。どこを行ってもハマリそうだ。
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ツルツルでヌルヌルで石ゴロゴロのコースを登ったり下ったりしながら進んで行くとまたあの泥沢下りが現れた。
前回のレースでは両足バタバタでヒーヒー言いながら下ったので今回はステップに立つぞ!と思ったが1度バランスを崩すともうダメ。後は最後まで足バタバタ・・・orz
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その後緩い登りが延々と続く。ツルツルの路面は簡単にタイヤのグリップを失ってしまう。もしここで停止してしまったら再スタートは無理かも。
慎重に止まらないように登っていくがそう最後まで上手く行く腕も無いのでパタンと倒れた。轍のラインの上だったので後続を気にしたが坂の下はハマっているバイクのエンジン音以外に何も聞こえなかった。
リヤフェンダーの上に座ったり、男押し!をやったりして少しづつ、少しづつ進むと何とか坂を越えることが出来た。はあはあはあ。
「コースの後半石が多いからなあ」とリヤタイヤの空気圧を0.8キロにしたのが間違いだった。
しゅーーーーーーとかなり空気を抜いた。
抜いているとハスクバーナに乗ったBクラスのライダーがゆるゆると登ってきた。
お互い顔を見合わせ「堪らんですなー」ww
そして彼は先に進んでいった。
あれ?何か見覚えが・・・。飛鷹さんか?とっくに前を走っていると思っていたがどこかでハマっていたのかな?
長い登りを終えても安心は出来ず、すぐにまた急な登りが現れた。しかも左コーナー曲がってすぐ。
右に左にケツを振りながら坂の中ほどでプチコースアウト。バイクを起こしてもそこから再発進は無理!
一旦坂の下まで降りてGO!ふーっ!何とか登ったぞ!
コースのほぼ一番上に出た。快調に林道を走る。そしてまた長く長く下っていく。
パドックが見える。ということはこれでやっと半分か?
また坂を登ったり下ったりするとショートコースを走るファンクラスやレディスクラスのライダー達が現れた。
どうやら急坂が登れないらしい。助走スピードがついていた僕は何とかクリア。
そしてやっとパドックまで戻ってきた。はあはあはあ。これで1周か。1時間近く経過していた。
コース脇で高見道のみんなが応援している。ちょっと元気が出た。
2周目に入っても坂の下では登れないライダーがたくさんいる。そして僕もあの長い登りでスタックしてしまった。
あちこちに登れないライダーが点在している。コース幅が広くても登れるラインは1、2本しかない。
1周目より状況は悪化していた。
ツルツルな上に轍が出来始めていたので真っ直ぐ走ることが出来ない。スピードが乗らないのですぐにバランスを崩す。
そして転倒。バイクを起こそうとしても足が滑って起こせない。
コース脇に人の気配があった。この無様振りを忍者さんのビデオがしっかりと捉えているではないか。
どうしてバッチリなタイミングでそこにいるのww

後続を気にしたがまるで心配する必要がないくらい静かだ。5メートルごとに前進と転倒を繰り返し、少しづつ先へ進んでいく。エンジンがオーバーヒートしないか心配だ。
右に転倒してバイクを起こそうとしても泥がてんこ盛りになったバイクは倍くらいに重い。
ぐぐっと力を入れたらアクセルホルダーがぐるんと回った。あれ?緩んだ?
やっとでバイクを起こすとホルダーがグラグラしてアクセルグリップと一緒に回ってしまう。こりゃアクセルワーク出来ないな。とりあえずコースの端に移動して応急処置。
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再び長い坂にアタックするがあっさり転倒。しかもコースの真ん中のベストライン。
その時下からバイクが上がってきた。伊藤さんのGASGASだ。まるで蒸気機関車のようにシューシューと蒸気を吐きながら、両足をバタバタしながらそのベストラインをゆっくりと、しかし確実に登ってくる。僕はその姿に空恐ろしいものを感じた。
そして走行の邪魔をしている僕の横をギリギリで通過していった。そして5メートル先で転倒。
伊藤さんとマーシャルが倒れたGASGASを起こす。オーバーフローパイプからガソリンが漏れ、そしてGASGASは自身が出す蒸気に包まれた。サバイバルだ・・・。
バイクは保つのかと心配してしまうが、伊藤さんはエンジンをバンバン吹かして、ゆっくりと登り坂の上へ消えていった。赤ゼッケンって凄い・・・。
僕がマーシャルに手伝ってもらいながらも相変わらず脱出出来ないでいた時、また下からバイクが上がってきた。
今度はかなり吹かしていてスピードも乗っている!
ああ、しかしベストラインを塞いでいる僕の後で転倒してしまった。ごめんなさい!
赤ゼッケンのライダーは叫び声を上げた。坂下さんだった。
彼は静かに「…すいません、バイク起こすの手伝ってください・・・」とマーシャルに丁寧に、しかしかなり迫力ある形相で言った。なぜか彼の片目は赤く充血している。
彼は僕を抜き、5メートル先でまた倒れた。バイクを起こし、バンバンリヤタイヤを空転させながら少しづつ少しづつ進んで行く。そしてまた転倒。コーナーの度に転んでいる。坂下さんもかなりヤラれているようだ。
結局僕は2周目のその坂を抜けるだけで20分近くかかってしまった。
やっと一番の難所を抜けてほっとするとTomoさんがいた。まだレースに出始めて間もない彼には今日のコンデションはかなりツライんじゃなかろうか。
天気が回復して日が射してきた。これでコースは乾いてくるだろうか。中途半端に乾くと泥が粘りだしてバイクにたくさんくっついて走りづらくなってしまう。
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パドックが見えた。半分来たと思いながら坂を下ると前方にフッキーさんがバイク半分をコースアウトさせていた。
目と目が合ったww ちょっと一人では無理そうだなと思ったら僕は彼女のハスクバーナに引っかかって転倒。
「何周目?」
「まだ1周目の途中です」
この難所だらけのフルコースに男どもと同じBクラスで挑むとはすごい。
2人で彼女のバイクをコースに戻して僕も復帰。彼女のうれしそうな顔が眩しい。

コース後半に差し掛かると前方に10台くらいが坂の下で止まっていた。見ると右コーナー出てすぐの急坂に転倒車が2台引っかかっていて行くタイミングを計っていた。
左のアウト側ギリギリなら行けそうだ。そのまま突っ込んでいく。当然注目を浴びる。
しかし手前はかなりぬかるんでいてバイクは右に行っちゃう。
坂の途中でバイクを起こそうとしているライダーがびっくりしたところで何とかラインを修正し、バタバタと坂を越えることが出来た。うひーカッコ悪いー。

ショートコースの急坂はカットされたらしくもうスタックしているバイクはいなかった。
そしてパドックに戻ってきた。や、やっと2周終わった。時計は1時間50分経過・・・。
給油しなきゃ。ガソリン給油し、ラジエターの冷却水を補充して3周目に入った。この周で終わりかな・・・。
すぐの下りでプチコースアウト。バイクを降りて引っ張ってコース復帰していると林さんのKTM450がキーキーとブレーキを鳴かせながら抜いていった。
石ゴロゴロの泥の沢がやたらと長く感じる。時折りエンジンが掛からずキックを続けているライダーを見かける。オーバーヒートだろうか。
登り坂手前のぬかるみに「ちんぺい」がいた。
「どうしたの?」
「クラッチ逝っちゃいました」
「何周目?」
「1周目。エンジンの調子がおかしくて無理してたらクラッチがダメになりました」
「あらら。じゃあ、お先!」

難関の長い登りに差し掛かった。3周目はだいぶ路面がこなれたのか最初のツルツルからヌタヌタに変化していた。相変わらずたくさんのバイクがスタックしている。ここで止まったら僕も進めなくなってしまう。
ゆっくり走っても転ぶんだ。どうせなら開けて行こう!後輪がグリップしているかなんて気にせずとにかく2速全開だ!
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すると右に左に振られながら、バイクから落ちそうになりながらも何とか進んでいく。
「オラオラ危ねーぞ!行き先はバイクに聞いてくれ!」
点在する青や黒、そして赤いゼッケンのスタック車をうまくすり抜け、3速にシフトアップ。スピードが乗るとCRFは安定してぐいぐい登っていく。おお、すげー!
しかしあと少しで登り切るというところでバイクから振り落とされて発射・・・。やっぱりまぐれか。
くはー!はあはあはあ。一気に追い抜いたぞ!
バイクを起こして再スタート。この周は順調だぞ。
コースの上部からは美しい紅葉が見えた。

そしてパドックに戻ってきた。もうゴールの時間が迫っているはずだ。
これでゴールか?それかあと1周行けるか?本部テント前にはチェッカーフラッグを持った人が立っている。
ドキドキしながらテントで周回チェックを受ける。
そうしたら「はい、ゴールです。」と宣告されてしまった。ああ、終わりか~。
しかし時間が来てすぐにチェッカーを受けたようでパドックにはリタイヤしたライダーしかいなかった。

順位も分からないようなハードなレースだった。
赤ゼッケンは僕を何度か抜いていったので敵うはずもないがBクラスの中ではいい線行ってるという手応えを感じていた。

レディースも頑張りました
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レースは終わったがまだ戻ってこない、いや戻ってこれないライダーも多い。
コースの奥でスタックしたりトラブったりしたらどうしようもないのだ。
まゆげさんもその1人だ。片付けをしているとまた雨が降ってきた。マーシャルが忙しくコースに出て行き、トラックで回収に向かう。その間我々は焼肉食べながら待つしかないww
2時間ほどしてマーシャルの人が全てのライダーが戻ってきたか確認のために各チームを聞いて回っていた。
「ゼッケン96番まゆげさん、いますかー?」
「まゆげさんはコース奥でトラブってまだ戻ってきてません」
マーシャルの顔が突然曇った。彼は急いで本部に戻っていった。

レースが終わって3時間。やっとまゆげさんが戻ってきた。
コース奥でエンジンが掛からなくなり、1人寂しく、雨に打たれながら、「熊」の恐怖と戦いながら助けを待っていたそうだ。・・・さすが北海道のレース。

そして表彰式。
僕は3周回ってBクラス2位だった。そしてBクラス1位は4周回った飛鷹さん。
前回の夕張のレースも泥ヌタでハードだった。そこでも彼は優勝している。強いライダーだ。
完敗です。おめでとうございます。
これで彼は年間チャンピオンになり、僕はランキング2位が決定した。

次はXCシリーズ最終戦TSE大会。このままでは終わらない・・・。


歴史に残るようなレースを撮ったのは大森さん
写真お借りしました。

| エンデューロ | 11:28 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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2009 恵庭エンデューロ 参戦

またまた思い出したようにレースレポです。
9/20に行われた恵庭ED…。

何度も無いはずの6速目を探した。一体何キロ出てるんだ?
冷静に考えると恐くなるのでとりあえずスゴイ勢いで迫ってくる目の前の路面に注意を向けた。
トップギヤで吹け切ったまま直線はまだまだ続く。
全開全開の高速林道バトルの続きを見る・・・?

2009恵庭エンデューロに参加してきた。
1周55キロ。リエゾン区間も含めると1周70キロを越える林道レースが今年も開催された。
僕は2週間前に行われた日高2DAYSを無事完走でき、身体もバイクも壊れなかったので日高の翌日に恵庭エンデューロに申し込んだ。総エントリー140台近い。今年も大盛況だ。

土曜日からyoshiさんがパドックの場所取りしているというので僕は夜勤明けにも関わらず夕方に会場となる恵庭スキー場に付いた。結構前日入りしている人達が多いな。
空は雲ひとつない星空。日が暮れるとどんどん気温が下がってきた。Yoshiさんと2人で焼肉をしたが猛烈に眠くなってきたので22時にダウン・・・。その後遅く着いたみんなとのナイトエンデューロは参加できず。
夜中に寒くて目が覚めた。車内でも寒い。シュラフを重ね着し、折り畳みベッドの上にスリーピングマットを敷いて完全武装すると朝まで快適に眠れた。

朝は快晴!よく冷えた~!もそもそと起きて車検の準備を始める。
一応公道も走るレースなので保安部品も必要だ。ガソリンが満タンであることを確認して車検に臨むとあっさりパス。前方のパルクフェルメにバイクを入れた。
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長めのライダースミーティングが終わるとそろそろスタートの時間だ。
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静かだったパドックに一斉にエンジン音が響き、辺りは2スト車の煙で白く霞んできた。
まずはAAクラスからのスタートだ。彼らは6時間で4周しなければならない。
1周目が終わって次の周に走り出す時間はフリーとして、自分の好きな時に決められる。1周1時間くらいのコースらしいので楽そうにも思えるがパドックから実際のタイム計測を行うスタート地点まで公道を10分弱走らなければならないし、燃料補給などもあるのであまりゆっくりは出来ないだろう。
1台づつ旗を振られてスタートしていく。目の前のスキー場の斜面を豪快に登っていく。
そして次にAクラスがスタートし、僕がエントリーしているBクラスも走り出した。我々は5時間30分で3周だ。
申し込みが締め切り間際だったのでスタート順はかなり後ろの方。Bクラス72台中54台目。どこまで上がれるか。
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旗が振られてスタート。目の前の大きなジャンプ台をノロノロと越えて、スキー場を登っていった。

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ここはまだリエゾン区間なので飛ばす必要もなく、ウォーミングアップという感じだ。
クネクネとした林を抜けると舗装路に出た。マーカーに従ってスタート地点を目指す。
さっきから我慢していたが、タイム計測に入ると1時間は止まれないので道端で立○ション。後からスタートしたライダー達が次々と抜いていく。すっきりして走り出すとスタート地点は目の前だった。
林道入り口にテントが立ててあり、そこにビッグタンクマガジン編集長の春木さんが仁王立ちしてライダーを待っていた。2列あるスタート地点の左側に停止して、フロントゼッケン裏のカードホルダーからタイムカードを取り出そうとしたら春木さんはその動作を食い入るように見ていた。
カードを手渡して時刻が書き込まれた瞬間からそのライダーのレースは始まってしまうのだから、すぐに走り出せるように収納場所を確認しているんだなと理解出来た。レースに参加しなくてもさすがライダー目線。

タイムカードを受け取り、ホルダーに収めるとスタートだ!

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目の前に砂利の林道が真っ直ぐ伸びている。全開だあ!
スピードはあっという間に3桁近い。緩やかに右に曲がっているがシフトダウンする必要はない。
追いついた同じBクラスのライダーを次々とパス。
高速林道が続くが1周目は先が分からないので安全マージンはしっかり取っておかなければいけない。
時折り現れる分岐点ではマーカーが3つ連続で置いてあるのでかなり余裕を持って対処出来る。

ちょっと狭い作業道に入った。後ろにはさっき抜いたWR250Fがぴったりとくっ付いている。すると突然の分岐。
僕は道なりに左に曲がったがそこはテープが張られ、×マークがあった。
「しまったあ!」
慌てて方向転換したら後続の集団が目の前を通過していった。後ろにいたWRは僕の巻き添えを食らって同じくミスコース。申し訳ない。
またまた追い上げだ。これが楽しい。

きれいな林道に出た。砂利もなく、ギャップもない。僕は気持ちよくCRFのアクセルを開けた。
4速そして5速。路面が飛ぶ。木々の緑が流れていく。
これだけエンジン回していて大丈夫かと心配になるくらいだ。
去年は忍者さんと高速域でのドリフトバトルが出来た場所だが今は残念ながら前後にライダーはいない。ライバルは自分か。
ふと、雰囲気が変わり、路面は大型トラックのタイヤの轍がうねっていた。
「うへぇ、嫌いな轍かよ」がっくりとスピードは落ち、轍からはみ出さないように走るのが精一杯だ。幸いそんなに長くなかった。
遅れた分を取り戻そうとアクセルを開けると・・・突然の右コーナー!よく空が見えた。
おおおお、いかん!しかも下り!止まれ、止まれ、止まれ!ひいいい!
コースアウトぎりぎりでなんとか曲がることが出来た。
アウト側は草木もない崖・・・ヤバス。1周目で即終了になるところだった。
快調に走っていると今までとはまったく違う黒土ヌルヌル区間が現れた。
気ぃ抜くとすぐにツルリンと転びそうだったが何とかクリア。

またまた林道を爆走すると突然の粘土下り!轍はすごく柔らかくどんどん掘れていくのが目に見えている。
これが登りだったら無理!幸い数百メートルで終わってほっとした。
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ガレて滑りやすく、クネクネしてペースが上がらない林道を走るとやっとゴール地点のテントが見えた。
テントに飛び込み、タイムカードに到着時刻を記入してもらうとやっと緊張から開放された。ふう・・・。
全開で走って1周1時間ちょっとかかっている。この後集中力が持つだろうか。
また舗装路を走ってスキー場に戻ってきた。

うん、今日は快調だ。ヘルメットを脱いでCRFにガソリンを補給すると予想外に入った。リッター12キロくらいか?それだけアクセルを開けている時間が長いコースだということか。
2周目に走り出すライダーも多い。僕も栄養補給してヘルメットを被った。
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2周目はかなりバラけたのかあまり他のライダーと会わない。
2周目で路面はもうかなり荒れてきた。コーナーの入り口とかはブレーキングで出来るギャップが凄い。コーナー出口のギャップも酷く、石もゴロゴロ出てきた。
CRFがやたらとタイヤが滑る。ええ?パンクか?と思って停止してタイヤを確認してみても異常は無かった。石で跳ねていたのか。
単独の走行が続く。目標が無いのでペースが上がらず淡々とツーリング走行してしまう。そうしていたらフロントタイヤのグリップに違和感を感じた。その違和感は時間が経つほどに酷くなってきた。
しまった。フロントタイヤのパンクだ・・・。
コーナーで無理をするとフロントが外に逃げていく。また石やギャップの感触がガツガツとダイレクトに伝わって来る。まだコースは半周だ。
騙し騙し走っていると後続が追いついてきた。とりあえず石を避け、直線ではしっかりと減速し、後ろ乗りで走る。
後ろから来るライダーはさぞやイライラしたことだろう。
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コース終盤のヌタ轍下りはさらにその深さを増してした。ラインは右と左の2本しかない。
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右側のラインを選んで下って行くと、左側にはスタック車がいてラインを塞いでいた。ラッキー。
何とか2周目が終わった。
「どうだい?」とゴールのテントで藤井さんが声を掛けてきた。
「いやー、もうすごく荒れてきてますよー。前も見えないし」
「あ~、ブレーキで出来るギャップ?」
「ブレーキ失敗して飛び出しそうです」
タイムを見ると1周目よりかなり時間がかかっていた。

パドックに戻ると高見道のみんながいた。もう3周目に走り出そうとしている。
僕も一緒に走ってバトルしたかったがパンク修理をしなくてはならない。
給油をしてすぐにチューブ交換の作業に入った。フリーピットタイムで良かった。
AAクラスはもう4周目にスタートしているライダーもいる。速っ!

チューブ交換を終え、僕は最終周の3周目に入った。
リエゾン区間を走ってスタートテントの左側に入り、春木さんにタイムカードを渡した。と同時に右側に林さん+KTM450が飛び込んで来た!
ええ、AAクラスと一緒に走るの!これってヤバイ。しかしこれはチャンスだ。
僕がタイムカードを受け取ると春木さんはすかさず手元にあったカメラを構えた。
僕は横目で見ながら5メートル前方に移動し、林さんがスタートするのを待った。
そして林さんがスタート!エライ勢いで真横を通過していく。それ行け!AAについていくんだ!
林さんは450ccのパワーを振り絞り、矢の様に飛んでいく。
はえええ!
彼が後方に振り飛ばす石の大きさは握りこぶし大もあり、僕の横を唸りを上げて飛んでいく。ガクガクブルブル…
違う、AAクラスは全く違う・・・。
彼が砂利深いところに入ると、石爆弾は単発から連射に変わる!げげっ!あう!痛い。胸に食らった・・・。
AAクラスの後ろにつくなんて自殺行為だ。
そして彼は砂ホコリだけを残して見えなくなった。

大森さんより
大森さん20

さっきの2周目は集中力が落ちてタイムが悪かったのでこの周は頑張るぞ!ヌタ系レースが苦手な僕はここで頑張らなきゃと言い聞かせてアクセルを開けた。

大森さんより
大森さん0

天気が良いのはイイが日向はホコリで真っ白だし、しかし日陰に入ると急に真っ暗になって何も見えない。
しかもコースは荒れ放題。いつブッ飛んでしまうか分からない。まるで度胸試しみたいになってきた。
そんな乗り手の心配をよそにCRFは快調この上ない。

コース中ほどでチビ番ちゃんのセロー225に追いついた。「ガンバレ」と声を掛ける。
そのすぐ前にほみちゃんのセロー250が走っていた。あまり余裕は無さそうだが2人ともしっかりと走っている。
「ガンバレよー!」。
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そして3周目のヌタ轍下り。その轍はとんでもなく深くなっていて、レーサーでもステップが引っかかりそうだ。
右側のラインを下っていると左側のラインにるいタンのXR230がハマっていた。トレール車は完全にタイヤが浮いてしまうだろう。

大丈夫?
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お先~
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「ガンバレー」と声を掛けるが彼女にはこちらに反応する余裕はなかった。
そして藤井さんが待つゴールテントに到着した。
はあ~終わった。楽しかった~!

そして僕はレースの余韻を楽しむかのようにゆっくりとパドックへの道を戻った。
最高の天気。最高のフィールド。北海道ならではの林道カッ飛ばしレースは無事に終えることができた。
無事にケガ無く済んで良かった。

後片付けをやり終えてもれっどさんのスーパーテネレが帰ってこない。基本林道レースなのであの750ccでもなんとか周回できるはずだ。そしてチビ番ちゃんも帰って来ない。どうしたんだ?
そして制限時間を過ぎてやっと彼らは戻ってきた。
れっどさんはコース終盤の轍下りで完全にタイヤが浮いて全く進めなくなり、マーシャルと無理矢理スーパーテネレを引きずり下ろして帰って来た。スーパーテネレの並列2気筒エンジンは予想外に幅広かった。
チビ番ちゃんはやっぱり轍の下りでマシントラブルになり走行不能になった。もう少しでゴールだったのに残念。

そして日が傾いてきた頃に表彰式が始まった。
僕はBクラス2位だった。優勝は高見道のもりりん。
160キロ、3時間近く走ってその差1分。うーん、2位だったけど正直悔しい。
まあ無事に終わったからいっかー!
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源治さんが足を引きずっていた。聞くとKTM530で、なんとトップギヤで転倒したらしい。
530のトップギヤって一体何キロ出てるの…?ガクガクブルブル
無事に終わらなかった人もいた。

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北海道ならではの林道レース。みなさんお疲れ様でした。
主催者の方々、楽しいレースをありがとうございました。
来年も楽しみにしてます。


素晴らしい写真の数々は
RUNARUNA WORKSさん
大森さん
からお借りしました。

| エンデューロ | 01:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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2009 日高エンデューロ参戦 後編

第2日目

よく寝た。さっきまで雨は降っていたようだが何とか今は止んでいる。
一晩中の雨。コースは恐ろしいことになっていることだろう。

今日のタイム設定がなかなか発表にならない。
やっと発表になったら、より時間の余裕がない「A」。
ええ?ウソだろ?こんだけ雨降ったのに。みんながそう思ったに違いない。
我々Bクラスは2周走るだけでいいがそれすらも難しいかも…。
今日の第1組のスタートは午前8時過ぎ。昨日より1時間早いので朝は結構忙しい。
空はまた今にも降り出しそうだが今日は「押し」が必至なので蒸れるカッパは着ないことにした。
レース2日目は静かにスタートした。
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スタートしたインターナショナルライダーの後方のワークエリアでは忙しそうに最後の整備が行われている。
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僕も時間が来たのでパルクフェルメに入った。昨日のスタート前にはたくさんバイクがあったけど今日はかなり減っている。ワークエリアに入って昨日やり残した作業と各部点検。そして僕も2日目のスタートを切った。
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今日は昨日と逆回りということなのでまずはトラップ満載の森の中を抜けて、ダンチクロステストに着いた。いや、着くだけでも大変だった。
一晩中の雨をたっぷりと含んだテストの牧草地はまったくグリップせずただただリヤタイヤは空回り。平坦地なのにちょっとした傾斜も登らない。轍も深く、転びまくりでなんとかテスト区間を脱出した。はあはあはあ。
今日は1周目からタイム計測だけどもうテストを抜けるだけでイッパイイッパイだ。
その先にあるタイムコントロールに着くと桜井さんが時計と僕を交互に見ながら
「行って!行って!遅れてる!」と言った。やっぱり?
タイムチェックで記入された時間を見ると到着予定時刻よりかなり大きな数字が書かれていた。
あれだけヒーヒー全力で走ったのに遅着…。と、とにかく完走しよう。
えと、何分の遅れだ?走りながら60進法と10進法が頭の中で交錯する。…8分か?じゃあ次のタイムコントロールに着くのは何時何分だっけ…?えと、えと、あ!ギャップだ!あう!
走りながらじゃ分からん!
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その後のツルツル牧場は心配していたがかなりショートカットされていたのでなんとか抜けることが出来た。ショートカットされていなければレースにならなかっただろう。
次はエクストリームテストだ。轍は深々とし、まるでレールの中を走っているようで、簡単にステップが引っかかりそうだ。
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泥がたくさん付いたバイクはとんでもなく重たい。昨日は何とか通過できた丸太が壁に見えた。もう両足出して進むので精一杯。はあはあはあ。スピードが必要な土手走りもあっさりと一番下まで落ちた。

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昨日のコンデションが天国に思える。もうボロボロ。
今日は日曜日ということもあって道路の上から見学しているギャラリーも多い。
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後はエンデューロテストだ。森の轍が深い。ヘタレな僕はアクセルを開ける所が無い…。
そしてやっと1周してパドックに戻って来た。もう遅着は確実なのでガソリンだけ入れ、そのままチェックポイントに向かった。すると意外な貼り紙が。
「1周目のタイムチェックのペナルティーはキャンセル。2周目のクロステストはキャンセル」
ええ?ちゅうことはさっきの8分の遅着ペナルティーはキャンセル?僕は頭がこんがらがってきたのでバイクを道路脇に停め、考えた。ペナルティーだけがキャンセルなの?時間は?じゃあ次のタイムコントロールには遅着分を加味した時刻で走らなければならないの?それとも最初の時刻通りで走るの?
うーん、ワケワカラン!とりあえず走ろう。どう頑張ったってオンタイムすら間に合わないのだ。
気にせず走ろう。そう考えると楽になった。この1周を走りきれば地獄から解放される。

「ここを抜ければ終りだ」そういい聞かせながら森の中の沼を脱出し、キャンセルされたクロステストの横を素通りし、ツルツルの牧場を押し上げた。途中、何度も3周目を走るインターナショナルクラスのライダーに抜かれた。
トラップだらけの森の中をアップアップしながら走っているとコース外に見覚えがあるライダー?がいた。
彼は僕を確認すると手を上げた。あれ?カシラじゃん。彼はコース脇の笹薮にコースアウトしていた。
追い越してくる赤ゼッケンに道を譲ったら道が無くて落ちてしまったらしい。
あれ?確か夕張エンデューロの時も「道が無くなった」と言って崖落ちしてなかったw?
とにかく1人での復帰は無理な場所なので、2人で彼のハスクバーナをコースに押し上げた。
「この周で終りだから頑張ろう」というと彼は頷いた。苦しいのは僕だけじゃなくてみんな大変なのだ。

森の中でマーシャルが指示する沼を抜けるベストラインでハマっていると、赤ゼッケンが追いついてきた。そして空いているラインに無造作に入っていく。あ、そこは深くてズッポリハマるラインなのに…。
案の定彼はハマった。しかしそれから果敢にアクセルを吹かし、大量の泥水を巻き上げながら脱出していった。
す、すごい。僕らには完全に地獄ラインだけど、彼らには使えるラインなのか…。

そして最後のエンデューロテスト。もうコーナーも直線も深い轍だらけ。ヨロヨロ走っていると後方からエライ勢いで抜かれる。邪魔しちゃ悪いのでコース脇に止まるとナショナルクラスの阿部さんが深い轍のコーナーをブォー!とバンクを揺らしながら全開で駆け抜けていった。まるで次元が違う…。
やっと最後のテストを抜けたところで時計を見るともう既に到着予定時刻だった。しかしまだスキー場の山が残っているのだ…。
そしてオンタイムからかなり遅れてゴールすることが出来た。
ああ、もう大量の遅着で全然ダメだ~。と、思ったら意外な結末が待っていた。
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残るはファイナルクロスだけになった。昼過ぎにパドック近くのファイナルクロス会場までクラス別に別れて集団で移動。と、同時にチーム員やギャラリーもゾロゾロと移動を始めた。
気持ちがいい青々とした牧草地にコーステープが張り巡らされている。あれだけ雨が降ったはずなのになぜかコースは一部ぬかるんでいるだけで、最高のグリップが期待出来そうだった。似たような地形のダンチクロステストがあまりのぬかるみの為にキャンセルになったのを思うとまるで別世界だ。天気も回復し最高の舞台が出来上がった。

まずは1周の下見。スタートして右に曲がるとすぐに5メートルのぬかるみがあった。
…ここは勝負所だな。ということで自ずとスタート位置も決まった。
1日目の成績でスターティンググリッドが決まる。マーシャルから自分の名前が呼ばれるのを待ったがなかなか呼ばれない。そうして最多数のBクラスはコースの端から端まで殆どグリッドが埋まってしまった。
後には名前が呼ばれなかった僕ともう1人のライダーが取り残された。(前の日8位だったのに)なんで呼ばれないの?と抗議をするとマーシャルも首を傾げるだけで分からない。
「取りあえずどこか空いているところに並んで」と言った。空いているところったって…。
僕はバイクをアウト側のコーステープぎりぎりに突っ込んだ。目の前はギャップだらけ。こりゃ不利だがもう仕方がない。
僕はギヤを2速に入れ、スタートの旗を凝視した。
スタート!右横のバイクが一瞬前に出る。やられたかと思ったが2速の伸びで彼は視界から消えた。
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イン側はみんな殺到してスピードがグッと落ちるのが目に見えたので僕はスピードを殺さずアウト、アウト、アウトで回った。気になっていたぬかるみもアウト側から通過すると目の前には4~5台しかいなかった。やった!こうも上手くいくとは!
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一団となってファイナルクロスを走る。目の前にはスケテツさん!その前にはフリーライドマガジンの三上編集長!どれも僅差で、ワンミスで即脱落だ!
2周目のぬかるみ後の左コーナーで1台コースアウトするのが見えた。これで3位だ!
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もう手が届きそうなのに前方を走る2台との差はなかなか縮まらない。燃えるぞ~!
yasupa忍人さんより
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コースサイドでは畑さんが身を乗り出して大声を上げて応援している。いや、そこにいる人々みんなが走っているライダーに大きな声援を送っている。僕はうれしくなってヘルメットの中でニヤけてしまった。最高だ!
僕は3周目に小さなバンクを飛び出してしまい大きくリヤが流れる。
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「転んでたまるかあ!」ぐっと堪えて踏ん張るとなんとか転倒は免れた。しかしスケテツさんとの差はグッと開いてしまった。これはキビシイ。しかし最後まで諦めずに走るんだ!
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そしてラストラップ。荒れてきたぬかるみを通過するのに一瞬躊躇したらイン側からズバッと1台抜いてきた。クッソーやられた。
速い。前方を走るスケテツさんにどんどん近づいていく。そして結局順位に変化はなくゴール!
楽しかったー!結局4位だったが楽しく走ることが出来た。日高の2日間の泥ヌタの苦労も帳消しだ!
ゴールしてバイクを止めるとみんな笑顔でそれぞれの健闘を讃え合う。
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次はAクラスのファイナルクロス。そしてナショナルクラスとインターナショナルクラスのレースが続く。
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コース脇では同じチーム員だから、知り合いのライダーだから、誰だか知らないけれど頑張っているからと、その場にいる人全てが走るライダーに熱い声援を送っている。ライダーはその応援を受けてさらにアクセルを開ける。
そのライダーと観客が一体となった会場に僕は胸が熱くなり、涙が出てきた。2日間どっぷりとエンデューロに浸かり、日高の泥と自然に翻弄された厳しいレース。その2日間を走りきったライダーだけに与えられるファイナルクロス。これを走れただけでも日高2Daysに参加した甲斐があった。

かなり予定の時間を過ぎて表彰式が行われた。
今回予想外の雨と悪コンデションの為にクロステストやペナルティがキャンセルされたことで集計がかなり混乱したようだ。
2日目の遅着のペナルティがすべてキャンセルされたということで、僕は棚ボタのBクラス5位ということになった。
うおお、去年の最下位よりアップしたぞ!
天気に翻弄された今回のレースだったがやはり日高のレースはかなり走りごたえがあり、ライダーをまったく飽きさせない。遅着したことでまたしても自分の頭の悪さが露呈したオンタイム制だったが、走るスキルだけじゃなくて頭もスキルアップしなければと痛感した。

チーム騎馬民族のみなさんサポートありがとうございました。お陰さまで不安なくレースを楽しむことが出来ました。
参加者のみなさん、サポートのみなさんお疲れ様でした。
主催者の方々、素晴らしいレースをありがとうございました。


素晴らしい写真の数々は
yasupa忍人さん
RUNARUNA WORKSさんよりお借りしました。

yasupa忍人さんより
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| エンデューロ | 23:37 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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2009 日高エンデューロ参戦 前編

今更ですが9/4,5日に行われた日高のレポートです。


日高2DAYSエンデューロに参戦してきた。

去年は初のオンタイム制エンデューロということで、遅着と早着をやらかしてしまい最下位だった。
んで、今年は去年より1つでも順位を上げるぞと鼻息荒く意気込んできた。
金曜日に現地入り。パドックはまたチーム騎馬民族に一緒に入れてもらえることになった。
これはかなり心強い。

今回は高原荘前の駐車場全部がパドックになっていたが全国から集まったライダー達ですでに満杯だった。
車検を受ける前にバイクのチェックをしたら、フロントタイヤの空気が抜けている?
昨日パンパンに空気を入れてきたのに。
幸い来る途中にチューブを買っていたので大事を取ってチューブを交換することにした。これで安心して走れる。
そして受付を済ませ、いざ車検。
毎回ハラハラするが問題無くパスし、バイクをパルクフェルメに入れた。もう明日の朝まで触れない。
天気は曇り。明日はどうなることやら。
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夜にポツポツと雨が降ってきた。ああ、やはり日高と雨は切っても切り離せないようだ。
真夜中には豪雨になった。

第1日目 

朝、雨は止んでいるが日高の山々は低い雲に隠れていた。
今日のタイム設定はB。
僕が出るBクラスは3周で、1周目は下見ということでテスト区間のタイムはカウントされないが
オンタイムで走らなければならない。
オンタイム制エンデューロはこのタイム設定で難易度の調節が出来るのだ。
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午前9時から全日本クラスのライダー達が2台づつ1分間隔でスタートし始めた。
僕も準備をし、時間通りにタイムカードをもらってパルクフェルメに入り、
時間通りにワーキングスペースに移動した。
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そして9時36分にスタートの合図をもらった。
僕はチョークを引き、冷えたCRF250Xのエンジンをかけた。バルルルルル。バイクは凄く調子がいい。
軽くアクセルをあおってからチョークを戻し、ギヤを1速に入れて静かに走り出した。
スタート地点の両側にはたくさんの観客がいた。
さあ2009年の日高2DAYSが始まった。

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沙流川エンデューロテスト

舗装路を3分ほど走ると突然沙流川エンデューロテスト入り口が現れた。
舗装路から林の中に飛び込み、ゲゲッというような坂を木々を避けながら下り切るとそこがエンデューロテストのスタート地点だった。
5,4,3,2,1、スタート!鬱蒼とした森の中のコースは狭い上に既に轍が深い。しかも木の根のトラップ付き!
オタオタしながら何とかテスト区間を抜けた。この森から抜けられるのかと思うくらいに長い・・・。

星山エクストリームテスト

舗装路に戻り5分ほど走ると広くて平らなエクストリームテストに着いた。
コーステープが張られ、すぐ目の前にはタイヤが並べられているのが見えた。
またか・・・。丸太もあるはずだよな・・・。前走車と少し距離が出来たところでスタート!
3列に並べられたタイヤの手前は砂地・・・。フロント上らんじゃん。とりあえず全開で突っ込むとうまく越えることが出来た。
クネクネとしたルートは轍だらけだし、一部ヤチが潜んでいた。真っ直ぐ走らない。ハマリそうなところは端っこを通ってパス。ねっとりとした粘土のような土がバイクに絡んでくる。
そうすると丸太登場!高さ30センチくらいか。よっこらしょ、よっこらしょと何とかフロントを上げつつ通過。
はあはあはあ。息が切れる。直線からえいやっと土手に登り、そのまま30度バンクのキャンバー走行。
手前でうまくスピードが乗って無事通過。目の前にはENDURO DAYS管理人がカメラを構えてる?そこヤバスよ。
ウッズを走り、川を渡りまたウッズを走ってやっとフィニッシュ。またしても長い・・・。ハアハアハア。

キャメルバッグのドリンクを飲みながら林道を走っていくと中間チェックポイントが現れた。
カードにパンチで穴を明けられ先へ進むといきなりのハマりポイント出現!ぬかるんだ後にそのまま草地の長い登りが続いている。どれだ、どのラインが行けるのか!
浅めの轍を選んでGO!ブァンブァンブァーンと吹かしながら足でも漕いでいくと無事クリア出来た。
パッと視界が開け牧場に出た。緑の丘を細い茶色のルートが走っている。ぬかるんだルートは轍だらけだし、草地は下が良く見えない。登りではもう何台かハマっている。
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後ろから慎重にラインを窺い、勢いを殺さずクリア。一歩間違ったら地獄だな。
やっと牧場を脱出すると中間タイムコントロールに着いた。

僕の設定時間まで後11分残っていた。ふう、この調子で行ければオンタイムで走れるか。周りには時間調整のライダーがたくさんいた。しばし談笑タイムww 
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時間が来たので、タイムカードに通過時間を記入してもらってスタート。

ダンチクロステスト

ウッズルートでちょっと走ると最後のダンチクロステストに着いた。広々とした会場にコーステープがバシバシと張られている。スタート地点はもう轍が深い。
5,4,3,2,1、スタート!コース幅も広く走り易いがコーナーは幾重もの轍が刻まれている。
轍に入らないように大回りすると転ばずに走ることが出来た。去年より成長しているかww
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そこからウッズルートで一山越えて林道に出た。
スキー場裏手から脇道に入ると道は急に狭くなり、バイク1台がやっと。しかもヌタヌタ。下りというのが幸いだ。
轍に入ったまま進むと自然に崖に向かい、おおっとお!と崖落ちしそうになった。このラインはヤバイ!誰か落ちるかも・・・。
急坂を落ちるように下り、ぬかるみのち2メートル登りのハマりポイントを過ぎるとスキー場脇の側溝に出た。
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ザブザブと進み、水溜りから斜めに上るとズズズズと後輪が草地の坂を滑り落ちていく。ヤバイ!どこまで落ちていくんだ。バイクを降り、何とか後輪をコース上に引っ張り上げ再スタート。気が抜けない。
そこからはスキー場のゲレンデを豪快に上っていく。

全開だあ!前輪が地面から離れそう。全開しつつも上部は荒れているのでなるだけスムースなラインを選んでいく。
気持ち良く一気に頂上まで駆け上がると、そこからはスキー場裏に回りこんだ。
濡れてツルツルの下りをあたふたしながら下るとやっとパドックに戻ってきた。
こ、これで1周か。長いな~。去年より1周の距離は短くなっているそうだがそんなのは全く感じない。いや逆に長くなっているのではと思えるほどだ。
ピットに戻ると僕の時間設定より15分余裕があった。ふう。
ガソリン給油と各部のチェックをする。CRFはホントに快調だ。
「今日はタイヤ交換するの?」と畑さんが聞いてきた。
「タイヤは持ってきたけどタイヤチェンジャーも無いので止めときます」
出来れば交換せずに済めばそれに越したことは無い。
「ええ?やろうよタイヤ交換。タイヤチェンジャーも売るほどあるしw」
「あ、そうなんですか?じゃあ元気が残ってればやります」
3周走った後に整備の時間が15分ある。その15分でタイヤ交換しなければならない。
去年はタイヤ交換の練習をしていたが今回は練習らしい練習もしてないので少々不安だ。
とりあえずタイヤ交換の工具の準備をしておく。

時間がきたので2周目に突入。テストのタイム計測がされるこれからが本番だ。
沙流川ETのスタート位置には轍が掘れないように既に畳が敷いてあった。
5,4,3,2,1、GO!おお、調子いいぞ。轍走行してもそこそこアクセルを開けていける。僕にしては珍しく無転倒で長いエンデューロテストを抜けることが出来た。
さあ次はエクストリームテストだ。
しかしコースは更に悪化していた。コースの全幅すべてに何本もの轍が刻まれている。とりあえず転倒しないように走るのが精一杯だ。テスト区間内の川渡り後の土手登りに1台のライダーが引っかかっていて完全にコースを塞いでいた。
違うラインでも行けそうだが大きな石がゴロゴロしているので、僕は間違いなく転ぶ。ちょっと待つとラインが空いたので無事通過。そして集中力が完全に途切れてダラダラと走ってゴール。あかん。
牧場に辿り着くにも一苦労。ハマって、押して、はあはあはあ。中間チェックポイントには5分しか余裕が無かった。すぐに時間が来て走り出すとコース脇の道路にフリーライドツアーの団体がいた。は、張り切らなくては!
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ペースを上げると立ち木に激突しそうになった。あかん。
クロステストはペースは上がらないが無事にクリア。これでいいのだ。
それからまた山を越え、スキー場を駆け上がって無事に2周目を終えることが出来た。
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そして3周目。どんどん荒れるコースにどんどんペースが下がってくる。
ん?雲行きが怪しくなってきた。山の方は真っ黒な雲が立ち込めている。
エクストリームテストを終え、やれやれこれで中間チェックポイントで休憩できるなと辿り着くと、騎馬民族のヘルパー桜井さんがメモと時計を2度、3度と確認し「行って!そのまま行って!」と言った。
え?遅れてるの?ヤバヤバ。そのままチェックポイントへ飛び込んだ。ふう、ギリギリセーフ。
山の奥の方へ走っていくととうとう雨が降って来た!しかも土砂降り!しかもあのツルツル牧場で!
ただでさえイッパイイッパイで登っていた坂はもう無理!押し押し押し!はあはあはあ!
何とか最悪の状況になる前に牧場を抜けることが出来た。
その後のクロステストはグチャグチャでもうあかん。
スキー場まで戻ってくると、こちらは雨は止んでいた。ツルツルのゲレンデをあたふたと下りてくると目の前はプレフィニッシュだ。前方には何台も時間調整しているライダーがいた。
僕の時間は余っているだろうか?走りながら腕時計を何度も見ると・・・ガシャー!ズザザザザー!
舗装路の上でフロントから豪快に転倒してしまった。うう、痛い。なんでこんな所で・・・。情けない。
みんなが一斉に注目するのが見えた。気を取り直し、何ともないですよという顔をして時間を確認するとプレフィニッシュの時間まで8分ほどあった。

早速僕はリヤタイヤの空気を抜いた。同時にビードストッパーのナットも緩めてタイヤ交換の準備をした。これで15分間ある整備時間が少し有効に使える。また雨が降って来た。時間が来たのでプレフィニッシュを通り、ピットエリアへ飛び込んだ。
リヤホイールを外し、タイヤチェンジャーにセット。すぐさま畑さんが目の前にタイヤレバーを差し出してくれる。
エンデューロは整備はライダーが自分でやらなければならず、一部の簡単な作業を除いて他者は工具の手渡しまでしか手伝えないのだ。
空気ゼロで戻ったおかげでタイヤのビードは落ちていた。タイヤレバーを使う度に次のタイヤレバーが出てくる。ホイールをひっくり返し、反対側のビードも外す。
雨がひどくなって来た。パチパチパチとヘルメットに雨が当たる音がする。豪雨の中バイザーから雨が滴りつつタイヤ交換していると、「おお、エンデューロやなあ」と嬉しくなってきた。

水上さんより
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作業は順調にいき、10分ちょっとでリヤタイヤ交換が済んだ。残った時間で他の部分をチェックして明日の朝の10分間のワークタイムでやる作業の確認をする。残り1分でもうヨシとしてピットアウト。
パドック内の曲がり角で減速しようとリヤブレーキを踏んだらまったく効かない!目の前には駐車している乗用車が!ガシ!とフロントブレーキかけたらハンドルフルロックのままタイヤもロック。ズシャ…!くっ、もう少しで転ぶところだった。ふいー。そこはチームモトバレーゼの真ん前。「また転ぶなよ~」と笑われてしまった。
ホイール脱着したらリヤブレーキ確認しなきゃ…。
そして1日目をフィニッシュした。

ゴールの車検は問題無く、バイクはそのままパルクフェルメに入れた。
「はあ~、1日目が終わった~」何とかオンタイムで走ることが出来たようだ。しかし最後の雨は参った。もう1周あったら戻って来れなかったかも。Bクラスで良かったなと思うと同時に、4周目に走り出したAやSA、インターナショナルクラスのライダー達が心配になった。
しかしやはり速いライダー達はキッチリと時間通りに戻って来た。
急にピットエリアが慌ただしくなる。アチコチでタイヤ交換が始まった。飛び交う怒声、響く工具の音、残り時間を知らせるタイムキーパーの声…。2Daysでしか見ることが出来ない光景だ。

あのマナ選手もタイヤ交換
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阿部さんはフロントフェンダーがもげそうになって修理
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フッキーさんは給油と各部チェックで2日目へ
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トップライダー達は時間通りに走り、時間通りに作業を終えるのでピットは時間通りに静かになる。しかし一部のライダー達は最後の雨のおかげで時間通りに戻ってくることは出来ず、時折思い出したようにライダーが帰ってくる。かなりの遅着ペナルティーを食らっていることだろう。そしてやっと静かになったパドックは泥だらけになっていた。

暗くなってくるといい匂いがしてくる。あちこちのテントで焼肉が行われているらしい。着替えて身軽になった僕は買い物に行き、チーム騎馬民族の焼肉に混ぜてもらった。
今日のコースはどうだったとかハマったとかやっぱり話題は今日のレース。大笑いしながら夜は更けていった。
夜遅くホテルに今日のリザルトが貼り出された。
えと…お、8位だ!オンタイムで走れてペナルティーがが無かったのが良かったな。
雨は止む気配がない…。明日は何位になることやら。

続く…。


素晴らしい写真はRUNARUNA WORKSさんからです。
ショボイ写真は自分のコンデジです。

| エンデューロ | 22:03 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

ハートブレイク

この間のHOP感謝デー。
好きな砂のコースだし、整地もされて走りやすく、
僕は「楽しー!」とCRF250Xを全開で走らせていた。
そんな時突然ガリガリガリとエンジンから異音が・・・。
すぐエンジンを止め、コース脇に停止。
キックをゆっくり下ろしてみたら途中から下りなくなった。
エンジン終了。
走行料1日分払ったのに1時間で終了。

もう今年はバイクシーズン終わりとはいえなんでエンジンが止まったかやっぱり気になる。
で、やっと今日バラした。
結果は・・・


CRFクランク

クランクシャフトが逝ってた。
コンロッド大端の両側にはクランクウェブとの間に
銅製のスラストベアリングが入っているはずだけど・・・無い。
クランク室の中に粉々になってくっついてた。
コンロッドがケースから飛び出てこなかっただけましか。
バイクの心臓ともいうべきエンジンを壊してしまった・・・。

クランクシャフト+ピストン+リングセット+シリンダー+etc・・・ガクガクブルブル
心の準備はしていたが、最悪の事態。

僕はバラしたエンジンにカバーをかけ、そのまま見なかったことにして
春を待つことにしたww

| 整備 | 19:03 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

2009年11月 | ARCHIVE-SELECT | 2010年01月

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