2008年09月 | ARCHIVE-SELECT | 2008年11月

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男の背中


俺の背中を見ろと男は言った。
明日が見えない奴はおれの背中を見とけと言った。

初めて彼を見たのは2005年の日高2DAYSで競技監督としてレースそのものを取り仕切っていた。最近はエンデューロを主催していて頻繁に見るようになった。
夕張の温泉で昔ISDEに出場してしかも完走の経験もあると聞いた時には正直驚いた。どう見ても裸のその体型からは想像ができなかったからだ。
昔は名のあるライダーだったけれどそれは昔の話だというのはよくある。
失礼だが最初はそう思っていた。
ところが!今年の日高2DAYSエンデューロのエントリーリストを見るとその人の名前があった。
ええ!出るの?

日高2DAYSの1週間前にあったエンデューロレースに彼は古いtm125を再生し、青いモトクロスウェアにその身を包んで現れた。
そして彼は夕張のコースを休み休み走った。

そして日高。
金曜日の午後に会場に着いたら、彼はtmの整備に追われていた。
僕が自分のバイクの準備が済み、車検を終えてもtmの整備は続いていた。しかも見る度にバイクは更にバラバラになっている。
今度はフロントフォークが外されていた。ええ?
フロントフォークからオイル漏れしているらしかった。突然のオイルシール交換。
金曜日整備2

その日の車検は既に終了していてパドックはひっそりとしていたが彼のテントだけは明るかった。
今度はエンジンの調子が悪かった。いつの間にかキャブレターが外されている。
そして保安部品の調子も悪かった。
金曜日整備

レース場にもう来ているのにまだ整備が終わらないバイクを前にしても、彼は動じることなく黙々と整備を続けていた。明日の朝の車検に間に合うのだろうかとこっちが心配になってくる。

翌朝、朝いちに車検を受けて彼は戻ってきた。

そして日高2DAYSエンデューロは始まった。
彼は全開でtm125を走らせた。周りが驚くほど元気に。
エクストリームテストでは大転倒するほどの張り切りよう。周りの彼に対する目が変わってきた。

1日目の走行が終わり15分間の整備のために彼がピットに帰ってきた。
えっ?いきなりギヤオイルを抜き始めた。そしてタイヤ交換。
「くうら!くうら!」という掛け声とともにタイヤに膝蹴りを入れるとムースを入れたタイヤがホイールにはまっていく。さすがにハアハアと息が切れているが作業は順調だ。
土曜日タイヤ交換

タイヤ交換が済むと今度はバイクを横倒しにしてクラッチカバーを外し、そこから新しいオイルを入れた。
そんなやり方があるのか。
土曜日ワークタイム

作業終了し、各部チェックをして残り1分。
エンジンが掛からなかったので彼はバイクを押してタイムチェックに行った。
すごい。あれだけのことをやりながらもきっちりと時間に間に合わせるなんて。

2日目も彼は順調に走りきり、そしてファイナルクロスがやってきた。
彼が出場するAクラスは2スト125から4スト450まで混走だ。
スタート!やはり非力な125はハイパワーな450についていけるはずもなく出遅れてしまった。
ファイナルクロス

しかし彼は125のパワーを振り絞り果敢に攻めていく。
その元気な走りに歳はまったく感じさせなかった。
ファイナルクロス2

すごいぜ!コース脇からは大きな声援が送られる。そしてチェッカーが振られた。
その年齢を感じさせない熱い走りに感動した人達から大きな拍手が送られた。
最初自信過剰に思えたその言葉は本当だったと、体を張って証明してくれた。
ファイナルクロス3


彼の背中はカッコ良かった。
あの歳でもまだまだイケルと、希望を与えてくれた彼の背中はカッコ良かった。

男の背中


カッコ良過ぎます、畑さん。
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| エンデューロ | 01:50 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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スリースターエンデューロ参戦レポート

青色ばっかり・・・
TSE2.jpg

ぼくは川の中で四つん這いになっていた。
たかだか2mほどの小さな川なのに、石につまづいて川の中に転倒してしまったのだ。
幸い浅い川なので水没とかの心配は無かった。
茶色の川に突っ伏した僕のグローブの中に、屈辱の冷たい水と砂がどんどん入ってくる。
ブーツの中にも冷たい水が入ってきた。
ハアハア、疲れてるんだ・・・。最後のあんな小さな段差を乗り越えられないなんて。
さっきから何度も転倒してもうフラフラだった。観客の嘲笑が聞こえたような気がした。
僕は川の中で立ち上がり、「おおおおー!」と声を上げた。こんな所で晒し者になってたまるか!
川の中に倒れたCRFをおりゃ!と起こした。ガシャン!・・・今度は反対側に倒れた。
ううう、晒しものだ・・・・。あ~何やってんだろ。
ハアハアハア、疲れてるんだ・・・。息は上がり、目の前が暗くなってきた。再びバイクを起こし、やっとのことで川から脱出した。
その先はフカフカの砂の中に大きな石がゴロゴロと埋まっている。まったく休むところが、無い。
・・・・地獄だ。あと7周。まだ半分も終わっていない。
TSEのコースは情け容赦が無かった。

10/19日に行われたスリースターエンデューロに参戦してきた。
日高2DAYSエンデューロでの走りがあまりにも情けないものだったのでちょっとスッキリしたかったのだ。

土曜日の夕方家を出て森町の会場に着いたのは23時をかなり過ぎていた。
判りづらいがなんとか会場に着くと登り坂に点々とトランポが停まっている。ここがパドックか?
そして登り坂の頂上付近にポツンと灯りが灯っていた。坂をズンズンと登っていくと宴会をしているyoshiさん一行がいた。夕方から飲んでるの?僕もそれに加わるとしばらくしてまゆげさんがやってきた。
そして午前1時にお開き。
斜面に停めた車の中はやはり非常に寝づらい。

駒ケ岳
明るくなって目が覚めた。曇っている。当日組のトランポがぞくぞくと会場入りしている。
坂の頂上からはここが大きな砂山だということがよく分かる。そんな砂山にコースが登ったり下ったりしながらウネウネと延びていた。深砂。埋もれなきゃいいが。
パドックの横に通称「モンスターウォール」があった。急角度な砂の登り。しかもご丁寧にその手前を重機で深くえぐってあり、助走がつけられない。「イジワルだ・・・」。
横にはBクラス以下用の迂回ルートがあった。

雲というか霧はだんだんと晴れ、青空をバックに間近に道南の雄駒ケ岳が見えた。
総エントリー約80台。1周12キロ。午前9時過ぎに最初の赤ゼッケン組がスタートした。
2台づつ次々と走り出して行く。僕はBクラスの最後尾スタート。ここからは追い上げるだけだ!
もしAクラスに追いついたらどうしようなどと妄想はとっくにスタートしている(笑)。しかし現実はスタート時間が遅いということはそれだけ赤ゼッケンが早く追いついてくるということだ。
そしてそれは思いがけず訪れることになる。

だんだんと僕のスタート順が迫ってくる。前の列にコタロさんのKTM200EXCがいた。やたらと白煙を吐き、煙で目がしみる。Aクラスで早くスタートしたはずのまゆげさんがなぜか前方にいた。
必死にキックをしている。どうやらエンジンが掛からないようだ。
かなりがっくりきているまゆげさんを横目にスタート!さあTSEレースの始まりだ!

一体どういうコースなのだろう。青々とした畑を迂回して山の裏手に回るといきなり砂のウォッシュボードが現れた。フッカフカの砂で走りにくい!しかも轍に合わせようとアクセルを閉じるとフロントタイヤが砂に潜り込んで転倒しそうになる。うひぇ~気が抜けねえ!
どんどん下るといきなりコースが川に。狭くて浅いが、石がゴロゴロして走りにくい。ここはスタンディングでショックを吸収しながらやり過ごす。川から出るとコース幅は一気に広がり気持ちよく全開!
山の斜面を登ったり下ったりしながら進むと何ヶ所か登りでハマりそうな場所がある。
コースの一番奥にはまた川があった。川を横切るだけだが最後に斜めの段差があって気は抜けない。その次は石の地雷が埋められているかのようなフカフカゴロゴロの登り。
山を駆け上がると切り開かれているが、狭くてクネクネの元ウッズ。木の根や切り株が潜んでいて気が抜けない。そしてパドックが見えた。ということは「モンスターウォール」だ!

元気がある1周目は逝こう!手前のえぐれにゆっくりと進入すると・・・底が見えない・・・。
「ウッヒョウー!」まるで穴に落ちるように進入してボヨーンと脱出。うっ、ちょっと傾いた・・・。

RUNARUNA WORKSさんより
RUNARUNA WORKSさんより2

躊躇している間もなくモンスターにアタック!右に左にリヤが振れる。
うっ、登れるか?行けっ!登れっ!もうちょいだ!成功!あ~やばかった。

春夏秋冬楽さんより
春夏秋冬楽さんより3

前方にyoshiさんとkumaさん発見。なんとか追いついた。Kumaさんの後ろにぴったりついて走るとkumaさんはそのまま上級クラス用の丸太3本コースへ。
「あ~!違う!」しかしもう戻ることはできずに丸太に挑戦。そしてゴロン。日高の悪夢が甦る。
なんとか押して脱出すると周回チェックは目の前だ。停止して車検の時に付けてもらったカードにパンチで穴を明けられて2周目突入。

RUNARUNA WORKSさんより
RUNARUNA WORKSさんより5
すると砂のウォッシュボードでyoshiさんが転倒していたのでパス。
Kumaさん待て~!しかし下りで轍にハンドル取られて転倒。またyoshiさんに抜かれた。転んだらせっかくの苦労がパーだ。
坂を下ろうとしたら下にたくさんのバイクが見えた。やはり下ってすぐの登りは渋滞ポイントらしい。
下りの途中で状況確認。真ん中は数台が深くハマっているし、アウト側は傾斜が急だった。Yoshiさんは下りの一番下まで降りている。これはイン側が比較的良さそうだ。ただハマっている2台が邪魔だが。後から「そこどけオーラ」を出すと1台が気づき、ラインを空けてくれようとしたが何せハマっているので譲るに譲れない。ずっと待っていても仕方がないので、空いた30センチを狙ってトライ!
ガボン!ハマった!しかもリヤタイヤの前には枝が!バイクから降りて押し!押し!押し!でなんとか脱出できた。ハアハア。コース全周砂なので気が抜けず休むところが無い。背中のキャメルバッグの水を飲もうとしてもハンドルから手が離せない。
疲れてくると何気ないところでの転倒が多くなった。体力は一気に消耗してしまった。そんな時後からエンジン全開の音が聞こえてくる。ええ?そんな速いBクラスがいたっけ?転倒しているBクラスのバイクを追い抜いた可能性もあるな。後ろを振り向くと赤ゼッケン!ええ!もう来た!もう周回遅れになっちゃうの?てか、まだ2周目終わってないのに・・・。
広い所でラインを譲るとゼッケン16番高橋選手がビュンと抜いていった。ギャップだらけのコースを全開で走っていく。人間じゃねえ。
またモンスターウォールに来た。しかしこのヘロヘロのままトライしたら転落確実なので、迂回ルートを選択。
前方にフッキーさん発見!こんなタフなコースなのによく走るなあ。しかもレディスクラスではなく、男共に挑む同じBクラス。しかも非力な2スト125。
狭いところでしばらく後を走ると轍のヘアピンでエンスト。「ごめんなさーい」と元気な声が聞こえた。「頑張ってー、フッキーさーん」というと「はーい!」と返ってきた。無事に完走してくれ!

やっと3周目に入った。まだまだ先は長い・・・まだ序盤じゃないか。
川の入り口でRMXが停まっていた。そこは川を渡り切る大事な助走路だった。
仕方ないので外側にラインを変えて段差を越えようとしたらエンストして転倒。足が着かないので後ろにひっくり返ってしまった。

RUNARUNA WORKSさんより
TSE.jpg

「情けない転倒だ」川の中で四つん這いになりながら思った。バイクをエイッと起こしたら今度は反対側にガシャン。何やってんだろ。川に横たわるCRFが可哀相だった。
「こんなヘタクソな乗り手でごめんな」僕はバイクに謝った。こぼれたガソリンの匂いがが鼻をつく。
ハアハアハア。疲れてるんだ・・・。休みたい。しかしこの先は大きな石がゴロゴロするフカフカの砂地で気を抜くことができない。

一体何度転んだろうか。転ぶ度に体力はどんどん失われていく。疲れてくるとアクセルを開けられない。するとハンドルが切れ込んでくる。そしてフロントが刺さり転倒。起こすものツライ。
下りの轍で切り株に突っ込み前転。あっ、という間も無く脳天にザリッという砂の衝撃があった。砂なのでよく転ぶが、砂なのでケガもしない。
バイクを起こしてエンジンを掛けようとするがなかなか掛からない。あまりの転倒の多さにCRFは機嫌を損ねたのだろうか。キックを重ねるとCRFのエンジンはイヤイヤ目を覚ました。あと少しだ。この周が終わったらピットインだ・・・。休まねば・・・。
V字の登りでバランスを崩しエンストした。右の谷側に倒れていく。当然足は着かない。ヤバイ!と思ったと同時に右グリップを後続のバイクが掠めていった。
あ~かすっただけで良かったと思いながら本格的に転ぼうとしたら、後頭部にガツンと衝撃を受けて僕はバイクから投げ出された。なんてこった、後から撥ねられた。
幸い体に異常はなかった。撥ねたバイクはコースの縁に引っかかり今にもイン側の穴に落ちて行きそうだった。ふう、と溜息をついてバイクを起こし、後を確認して再スタート。ピットは目の前だった。

ピットに入り、下り斜面にバイクを停めようとしたら下りが急なので停められない。
ギヤを1速に入れて停車。やっと休むことができる。
ガソリンを補給。ずれたクラッチレバーの角度を直していると「あちっ!」と右足に熱いものが走った。エキパイで火傷をしてしまった。己のボロボロ具合に笑いが出る。
川でたくさん砂が入ったグローブを交換し、川でロールオフの隙間に水が入ったゴーグルを交換した。

よし!水を飲んで再スタート。今日は快晴でどんどん気温が上ってきた。コースの高いところから駒ケ岳が良く見えた。なぜか雪虫がたくさん飛んでいる。
時折赤ゼッケンやAクラスのバイクが追い抜いていく。彼らには疲労という言葉は無いのだろうか?
ひと際甲高い排気音のバイクに追いついた。再びハスクバーナ125のフッキーさんだ。
抜こうとしたが全然抜けない。彼女は開けっぷりが良く、登りなんかまったく躊躇することなく全開だ。しばらく彼女の砂をかぶりつつ走る羽目になった。そして下りでやっと抜いた時にはもうゴーグルは砂だらけになってしまった。

春夏秋冬楽さんより
春夏秋冬楽さんより2

コース上にはアチコチにスタックしたバイクや疲れ切ったライダーが点在している。まるでサバイバルの様を呈してきた。
やはり転倒を繰り返しながらも周回を重ね、そしてようやくゴールを迎えることができた。
ハア~、長かった・・・。砂のコースは好きだがもうしばらく見たくない。とりあえずケガ無く完走出来て良かった。

水が欲しかった。椅子に座り込んで水分を大量に補給する。飲んでも飲んでも渇きは治まらない。
1時間ほどするとやっと動く元気が出て、砂だらけのウェアを着替えることが出来た。レースはまだ続いている。それぞれのライダーは自分の規定周回数を終えるまで走らなくてはならないのだ。または時間切れになるまで走らなくてはならないのだ。そして最後のライダーがゴールしてレース終了となった。

結果はBクラス5位だった。もうちょっとイケルかなと思ったけど甘かった・・・。

道南といえばラッキーピエロ!レース場を出て大沼のラッキーピエロに向かった。15分ほど函館へ向けて走るとラッキーピエロがあった。
ラッピ2

Yoshiさんが電話注文してくれたおかげでハンバーガーをすぐに受け取ることが出来た。
「生ベーコンエッグバーガー」。見るからにコレステロール値が高そうだけど、ウマイ!
ラッピ

お腹が満たされた後は紅葉の大沼公園へ行き、夕日を眺めて心を満たし、家路についた。
大沼

さあ、今から4時間のドライブ。耐久はまだ続く・・・。

| エンデューロ | 23:02 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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スリースターエンデューロ参戦

5位

スリースターエンデューロに参戦してきました。

フカフカの砂と轍にコテンパンにやられました・・・orz

体痛い。

結果はBクラス5位でした。

砂のコースは好きなのでもっとイケルかなと思ってたけど

やっぱみんな速いわ。←そう甘くない


詳細は後ほど・・・。←書くのか?

| エンデューロ | 23:28 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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日高2DAYSエンデューロ参戦レポート後編

最後の坂でモタモタしていたら、タイムチェックの時間が迫っていた。やべえ!
しかしまだエクストリームテストが残っている。ゆっくりなんてしていられない。

テストでなんとなく順番待ちしているライダーの中に「すいません、すいません、遅れてるんです」といいながら前の方に進む。このテストは前の方に転倒者がいたらオフィシャルがスタートさせないので、まだかまだかと気が焦る。

RUNARUNA WORKSさんより
RUNARUNAAORKSさんより2

RUNARUNA WORKSさんより
テストスタート!2周目はもうかなり荒れていた。そしてやはり丸太やタイヤで転倒ばっかりだ。
素早くバイクを起こしても、滑る丸太からはそう簡単に脱出できない。
やっとテストを抜けてピットを目指す。しかしかなり遅れているのは自覚していたので、ピットを素通りしてそのままタイムチェックへ入った。3分の遅着だった。

そして3周目へ突入。
最後の坂でゆっくりし過ぎた。殆どのライダーがオンタイムなのにペナルティをくらうのは僕だけだろう。もう順位なんて関係ないや。最初からテストは転倒つづきで話にならない。後は精一杯楽しむだけだ。元気が残っていればやってみようかなと思っていたタイヤ交換をやることに決めた。レース中にタイヤ交換することなんて滅多に無いしいい経験になる。

回復していた天気はまた雲が出てきてたまにパラパラッと雨が降る。どうか最後まで持ってくれ。
せっかく薄着になったのにこれで雨に濡れたら風邪を引きそうだ。

撮影/世界MXGPカメラマン 佐藤敏光さん!
佐藤敏光さんより

テスト区間もリエゾン区間もどんどんコースの幅が広がっている。みんななんとか楽な所を、安全な所を走ろうとしている。森の中のヌタ場には畳が敷かれていた。スタッフが森の中を担いで持ってきたのだろう。ご苦労様です。

やっぱり転倒つづきのクロステストを終えてツルツル下りに差し掛かると下でninjyaさんがカメラを構えて待っているのが見えた。前を走るkumaさんは下りきったところで転倒。潔くネタを提供した。
僕はエンジンを切ったままクラッチで後輪を調整しながらやんわりと下った。ふう、成功。そう何度もおいしいネタは提供できないよ。Ninjyaさんのちょっと残念そうな顔があった。
そして中間タイムチェックに着いた。さっき3分遅れたのでここでは最初の予定より3分遅れてタイムチェックしなければならない。これがオンタイム制のややこしいところだ。まだ10分ほど時間があった。
ブレーキランプを点かなくしたらバッテリーが回復したのかセルがだんだん回るようになった。やっぱりビビリだったか。

ツルツルの牧場では何でもないところでの転倒が多くなった。しかも下り斜面側に倒れるので起こすのが大変だ。なにやってんだろと思いながらフーフーいって起こす。もうかなり疲れてきたのか。あと少しで今日は終わりだ。

階段後の急坂は補修されたらしく轍が広げられていてすんなり上がることができた。
後はエスクトリームテストを残すのみ。やたらと観客が多い!緊張するやんか。
そんな中やっぱり転倒ばっかりだ。そしてピット前のプレフニッシュに着いた。
10分ほど時間がある。早速タイヤ交換の為の準備をする。リヤアクスル廻りやリヤブレーキキャリパー廻りの泥を落とし、タイヤの空気を抜く。冷却水の点検に各部の損傷チェック。プレフィニッシュを越えたら15分しか整備の時間はないのだ。

そして時間がきたのでプレフィニッシュ通過。ピットに戻りさあタイヤ交換だ。
レース前に練習した時にはリヤタイヤ交換は10分を切ることができた。本番はどうか。
スタンドでバイクを持ち上げ、32ミリのアクスルナットを緩め、スポンとシャフトを抜く(ちゃんと整備していて良かった)。
チェンジャーの上にタイヤを載せ、ビードストッパーを緩める・・・泥がついていてなかなか緩まない。
2つとも緩んだところでタイヤのビードを落とす。横ではチームヘルパーがあと何分と残り時間を教えてくれる。
さっき前もって空気を抜いていたので両側ともビードは落ちていた。すかさずタイヤレバーが手渡された。もう一本。そしてもう一本。手伝ってくれるsasakiくんが必要な工具を的確に手渡ししてくれる。
ヘルパーの人がどうやら僕はプレフィニッシュを3分早く通過したらしいと言った。時間を勘違いしていたようだ。3分遅着で3分早着か。合計6分のペナルティだ。でも今はタイヤ交換やらなきゃ!
両側のビードをホイールから外し、チェンジャーからホイールを外して、タイヤからホイールをえいやっと引き抜く。そしてチェンジャーにホイールを載せ、予め新品タイヤにやや空気を入れたチューブを入れたセットを、ホイールにビードストッパーからはめていく。片側入ったところでチューブのバルブをホイールの穴に通そうとしたら、かなり位置がずれていてなかなか入らない。あせる。時間切れになるかもしれないと思い始めたころ、うまく入った!残りのビードを急いで、しかし無理はしないように入れる。チューブ破けてないといいけど。
空気をとりあえず入れて、ブレーキキャリパーのブレーキパッドをマイナスドライバーで広げてホイール装着。うまくブレーキディスクは入った。アクスルシャフトをパコン!と差し込んで、ナットを締め付けたら残り1分半。他にやり残しはないかチェックし、残ったビードストッパーのナットや空気圧は明日の10分のワーキングタイムにやることにしてタイムチェックへ急ぐ。

ふう、なんとか間に合った。車検を受けてパルクフェルメにバイクを入れた。
やれやれ。これで今日のレースは終わりだ。

ピットに戻って後片付けをしているとインターナショナルクラスのライダーたちが4周目を終えてピットに戻ってきた。みんなすぐにタイヤ交換を始める。ピットが急に慌しくなった。
殆どがムースタイヤを使用しているが早い!あっという間にタイヤを交換していく。
余った時間で各部チェックや保安部品、ナンバープレートの補修もしている。
タイヤ交換
タイヤ交換2

チーム騎馬民族のみんなは僕以外オンタイムで1日目完走。全出場者の中でペナルティくらったのは僕だけかもしれない。しかも遅着と早着のダブル。でもとりあえず1日目は完走だ。
夕方会場ホテルのロビーに今日の暫定リザルトが貼り出された。僕の順位は最下位。たとえペナルティが無かったとしても下から2番目か3番目だ。まあ、明日も走れるからいいか。
夕食時に飲んだビールのうまかったこと!
疲れもあってか夜は9時過ぎには寝てしまった。

パルクフェルメには明日の走行を待つ泥だらけのマシン達が静かに眠っている。

日曜

朝5時に起きる。外はまだ薄暗く霧が出ていた。ピットで、今朝のワーキングタイムでやる整備の準備をしていると源治さんがジョギングに走っていった。昨日の朝も見かけたなあ。一流の人は努力も一流だ。
今日のスタートは昨日より一時間早くて8時。朝食を食べたらすぐに着替えて準備だ。
2日目の朝

霧はどんどん晴れて快晴になった。気持ちがいい朝だ。

パルクフェルメ入場で2日目のタイムカードをもらう。今日のタイム設定はAで、昨日より3分きつくなっている。
10分間のワーキングタイムでビードストッパーのナット締め、空気圧の調整、エンジンオイルのチェック、各部チェックをやる。
昨日と同じようにスターターの合図でスタート。エンジンはすぐに掛かった。
暖気しながらゆっくりと走り出す。そして最初のスキー場のクロステストを全開で駆け上る。
ツルツルで轍だらけの下りは補修がされてありかなり走りやすかった。そして初めて転倒なしでテストを走れた。
今日は2周回るだけで終わりだ。何か緊張がない。疲れているのか気が抜けているのか。
昨日何でもなかった場所でコケそうになる。クロステストでもやっぱり轍に引っかかり転倒。リエゾンの林道でも枝のように小さい木につまづいて熊笹に突っ込むし、牧場のルートでは30センチラインが外れて熊笹に隠れた落とし穴に半分落ちてしまう。リタイヤだけはいやだー!と必死でリカバー。

階段後の急坂はさらに登りやすくなっていた。
エクストリームテストはつっかかるが無転倒で通過できた。タイヤセクションなんて一気通過!
ピットで時間調整して2周目に突入。今日は快調だ。

HIRAPONGさんより
HIRAPONGさんより5

これでこのコースを走るのも終わりか。日高の紅葉した自然はとても美しく、赤や黄色やオレンジ色の森を駆け抜ける。時折メープルの甘い香りが鼻をくすぐる。
このままゴールしてしまうのがもったいないくらいだ。
こんな宝石のような場所でレースをできることの幸せを噛み締めながら最後の1周を回った。
ありがとう日高。

プレフィニッシュをオンタイムで通過し、ピットで最後のファイナルクロスに備えて各部チェックをする。
CRFはほんとに調子良く、どこも壊れていない。ガソリンを入れただけでパルクフェルメに入れた。

昼過ぎにクラス別に分かれてファイナルクロス場所まで移動する。そのコースは草地だが路面は乾いていた。これはグリップがいいぞ!クロステストはツルツル路面に散々だったがこりゃいけそう!

Cクラス+レディスクラスからファイナルクロスは始まった。コース脇にはそれぞれのチームのみんなが熱く応援してすごく盛り上がる。
B-2クラスのレースが終わったらいよいよB-1クラスのレースだ。だが21台という一番参加台数が多いクラスなのでスタートラインに並びきれずに2列スタートになった。あぶれた4台が後列にまわった。
クラス最下位の僕は当然後ろからだ。アウト側の後列にポジションを取った。

エンジン音が一斉に高まり、スタート!前列につながったかのようにスタートする。右側にいたkumaさんが視界から消えた。右ヘアピンの第一コーナーが迫る!するとインから一台来た。するとアウトからも一台来た。ハンドルの左右が挟まれたままコーナーを曲がるともう殆どのバイクは前方にいた。

ENDURO DAYSさんより
ENDURO DAYSさんより_jpg

全開じゃ―!しかしコーナーはタイトなのでおたおたしてると、抜くどころかインからスルリと抜かれてしまう。たった5周、転倒したら終わりだ。ガンガンと、しかし慎重に走っていると時折エンストしたライダーが現れる。いただき!少しづづ順位を上げて結局13位でチェッカーを受けた。ふう、おもしろかったー!今回の2日間のレースでスキー場の登り以外に初めて全開にできたんじゃないかな。
やっぱりバイクは全開にできてこそ楽しいな。ツルツル、轍、ヌタ場すべて苦手でまったくアクセルと開けることができなかった。こういう悪路で楽しく走れるように練習しなきゃ。

ナショナルクラスやインターナショナルクラスのレースはもう迫力が違う!
AA.jpg
AA2.jpg

すべてのレースが終わりみんな満足そうな顔でピットに戻った。

とうとう日高DAYSエンデューロの終わりだ。後は表彰式を残すのみとなった。
ピットで車体に満載された泥を落として車に積み込み、ピットの片付けをしてしばらくすると夕暮れの中ようやく表彰式が始まった。
表彰式
このレースで今年の全日本エンデューロチャンピオンが決まった。
その人は石井正美。もう56歳のオジサンだがいまだに現役トップだ。
石井正美選手


殆どトランポがいなくなった、ガランとしたレース後のパドックは切ないものがある。その切なさに追い討ちをかけるように秋の終わりを知らせる雪虫がフワフワと飛んでいた。
そして僕も家路についた。
夕焼けのオレンジ色の雲と青い空。美しい紅葉。車の窓を開けるとヒンヤリとした晩秋の風が入ってきた。

結果は散々なものだったが一生の思い出に残るレースになった。
サポートをしてくださったチーム騎馬民族の方々ありがとうございました。
カメラマンの方々、たくさんの写真をありがとうございました。
素晴らしいレースを開催してくださった主催者の方々お疲れ様でした。そしてありがとうございました。

そして日高の自然にありがとう。

| エンデューロ | 21:32 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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日高2DAYSエンデューロ参戦レポート

15年前と同じ場所に僕はいた。
前と違うのは今は単なる観客ではなく当事者としてバイクに乗っているということだ。

掛け声とともに前に突き出されたスターターの右手の指が一つ一つ折られていく。
5,4,3,2,1、スタート!
僕はCRF250Xのキックペダルを力強く踏み下ろした。
ババババーとすぐにエンジンは目覚めて高いアイドリングで回リ始めた。
軽くアクセルをあおってキャブのスターターノブを押し込むとエンジンは低い回転数で安定して回った。
大きく息を吸い、ギヤを1速に入れて秋の日高の中にゆっくりと走り出した。
僕の日高2DAYSエンデューロはこうして始まった。

1993年秋、僕は当時向かっていた目標のため勤めていた熊本の会社を辞めた。
次の仕事が始まるまで時間があったので北海道にツーリングに行った。その会社のバイク仲間が日高2DAYSエンデューロに出場するというので見に行ったのだ。
日高といえばかなり過酷なレースで、完走率5パーセントとかいうイメージがあった。実際、その時の友人は2人ともタイムオーバーで失格。そのうちの1人はスタートして僅か30キロしか進む事ができなかったのだ。
森と木の根とヌタ場とヤチ。まるで泥地獄じゃないか。
九州でよく参加していたエンデューロとは別格の、国内エンデューロ最高峰が日高だと思った。
この年から日高はオンタイム制を採用した。
そのシステムに馴染まない某モトクロス国際A級のライダーがレースをボイコットして話題になった。

あれから15年。自分がこのレースに参加する日が本当に来るとは思ってもみなかった。
4年前に北海道に引っ越した。確かにいつかは日高に出てみたいとは思っていたがただ漠然とだった。
それが今年になってCRF250Xを買ったことで急に現実味を帯びてきた。しかしまだ日高に出られる腕じゃない、来年には出たいなぐらいにしか思ってなかった。

今年の夏に日高のコースをフリーライドとして走る機会があった。確かに難易度はそう高くなく、僕でも何とか走れるようなコース設定だった。晴れたらばという条件付だが。
これならいけるかもということでエントリーをしてしまったのだ。
早速準備を始めた。揃えるものが多かった。FIM規格のリヤタイヤ、スペアのゴーグル、タイヤチェンジャー、MFJのライセンス、etc。
何より不安だったのはオンタイム制についてだった。頭では理解していても実際のレースでは冷静に行動できるか自信がなかった。
そうしている時夕張XC/EDを主催している畑さんからメールが来た。我々のチームで一緒にやらないかという誘いだった。ISDE出場経験もあり、オンタイム制エンデューロを主催までしている方のチームに混ぜてもらえるなんて願ってもないことだった。

金曜日

CRF250Xの整備はバッチリと済み、金曜日の午後に会場に着いた。
もうテントがズラリと並んでいる。そのテントの下にはヘッドライトやウィンカーがついたエンデューロマシンがあることがモトクロスとは違うまた別の雰囲気があった。

チーム騎馬民族のテント達
チーム騎馬民族

車検はすんなりとパスしそのままパルクフェルメに入れるともう明日の朝までマシンには一切触る事ができなくなった。その日の車検が終わるとパルクフェルメには50台くらいの、色とりどりのエンデューロバイクが照明に照らされて明日を待っていた。
金曜日パルクフェルメ
マシンがいないパドックは殆ど空っぽで、まだマシン整備が済んでいないテントの下だけ電気がついていて整備の音が静かなパドックに響く。

畑さん、まだやってます 
暗くても整備

土曜日

夜に雨が降った。やっぱり雨か・・・。もう走り出すしかなかった。
夜が明ける頃ピットに近いエクストリームテストに行ってみた。
沙流川の河川敷に場違いな丸太やタイヤが置かれてあった。この丸太を越えるのか・・・。
丸太は雨で濡れ、試走したのかその皮は剥がれてツルツルになっていた。
丸太
大型車のタイヤは雨に濡れやはりツルツルだった。しかもタイヤの内側には泥が詰められてないのでバイクのタイヤがカポッとハマリそうだ。
前転する・・・。
タイヤ

霧雨の中パドックに戻る時ジョギングをする源治さんと擦れ違った。彼は今回BMW450Xの国内デビューレースにライダーとして抜擢された。かなりのプレッシャーがあるだろう。

スタートを待つバイク達

雨はスタートが始まる頃には止み空は少しづつ明るくなってきた。
最初のインターナショナルクラスのライダーのスタートが始まった。それまでざわざわとしていただけの会場に急にエンジン音が響く。

オンタイムエンデューロはすべての行動の時刻が決まっている。
自分の時間が来て、大事なタイムカードをもらい、パルクフェルメに入る。
自分の時間がきてワーキングスペースに入る。
自分のスタート時間の2分前に自分のゼッケンが呼ばれスタートラインにつく。周りは大勢の観客やスタッフがスタートするライダーを見守っている。
そして9時23分、僕はスタートした。

まだ冷えているエンジンの調子を見ながら最初のエンデューロテストに向かう。
まずは目の前にあるスキー場がテストだ。
オフィシャルが旗で制止し、指を折りつつ「5,4,3,2,1、スタート!」と声を上げる。
ジャリの路面を掻きながらスタート。

HIRAPONGさんより
HIRAPONGさんより
1周目はタイム計測されないがついつい豪快なヒルクライムにアクセルは大きく開いてしまう。CRFはそのまま離陸してしまうかのような勢いで一気にスキー場の頂上まで登っていった。そしてスキー場の裏手に回り、今度は延々と下りが続く。
かもツルツルの草地だ。ブレーキかけてもまったく止まらない。
「ありゃりゃりゃー」ドテ。早速コケた。もう足はバタバタ。

スピードはまったく出ないというか出せない。ノロノロとヨロヨロと下ってやっとテスト区間終了。
タイムどころの話じゃなかった。スキー場を出ると舗装路に出た。
コースマークを頼りに進んでいくとジャリの林道になった。5キロほど快調に飛ばすとコースは森の中へ。木々の間を縫いながら走ると突然のヌタ場!しかもすでに何本もハマった轍があった。その中の一番浅い轍を通って脱出。ここはどんどん荒れてくるだろうと想像できた。

そしてパッと視界が開け、クロステストに着いた。
「5,4,3,2,1スタート!」草原を切り開いて作られたコースはかなり柔らかく縦の轍がたくさんあった。グリップも悪く、轍にハンドル取られて思うように走れない。
そして転倒。もう完全に体がビビリモードに入っている。まったくアクセルを開けられない。また転倒。

ENDURO DAYSさんより
ENDURO DAYSさんより
ふう、これがタイム計測していなくて良かった。
やっとクロステストを抜けるとまた森の中へ。するといきなりのツルツル下り!高さはそんなにないが最後がえぐれていて、しかもやや右に曲がっているし、木の枝も右から張り出している。
そろそろと下ると最後のえぐれでバランスを崩し左側に転倒。左側の穴に落ちかけた。バイクを起こし、セルでエンジンを掛けようとしたらカチッカチッといって回らない。何のためのセルだー!と思いながらキックでエンジン始動。
やっと舗装路かと思ったら路肩の悪路を走り、川をエイヤッと渡るとタイムチェックに着いた。
たくさんのライダーが時間調整していた。自分のタイムチェック通過時刻までまだ10分以上あった。やれやれ。時間まで休むことができる。
寒いと思って着ていたジャケットは暑くて着られなくなり、チームサポートの方に預かってもらった。自分の時間が来て、身軽になってタイムチェック通過。林道をしばらく走るとまた森の中に入った。するといきなりオフィシャルが2人いた。ここまで来たという証明のルートチェックらしい。

カードにパンチで穴を明けられて出発。木の根だらけの森を抜けると牧場に出た。牧草の中にアップダウンを繰り返しながら頼りなげな細いルートが見える。ツルツルなので気が抜けない。遠くに先を走るライダーが見える。何度かハマそうになりながらも何とか脱出。

写真は夏のフリーライド
牧場
牧場を抜けると舗装路沿いに草地を走るが、ここはまるで湿地帯だった。このどこかにハマリポイントが隠れているかと思うとぞっとする。最後に荒れた坂を登ると舗装路に出た。会場方面へ向かうとルートはまた森の中へ。するといきなり階段が現れた!えっ、ここ下るの?道を間違えたかと思った。
50メートルくらいの急な鉄製の階段は朝の雨で濡れていた。
こわごわと下り始める。しかしどんどんスピードが増してくる。しかも階段は一直線ではなく途中一段短い踊り場があってボヨーンとリヤが跳ね上がる!しかも階段下りたらすぐ右!あーびっくりした。

また森の中を進むと大きな登りが現れた。高さ10メートル助走無し!
ラインはかなり掘れていてそして荒れていた。気合一発!なんとかクリア。
そしてエクストリームテストに出た。河川敷に設置された丸太やタイヤを使った人工セクションだ。

夜の雨で丸太は滑る滑る。小さい丸太は越えられるがいやらしい間隔で置かれた丸太ではフロントが引っかかり転倒。1メートルの高さに積み上げられた丸太は乗り越えられずに転倒。大きなタイヤを5メートル並べられたセクションでも滑って転倒。散々なエクストリーム。
そしてピットに戻ってきた。まだタイムチェックの時刻まで10分以上あった。
ふう、この調子ならオンタイムで周回できるかな。
ガソリン給油と各部のチェック。

時間が来たので2周目に突入!これからはすべてのテストで計測が行われ、それが成績になる。

スキー場を全開で駆け上る!そしてツルツルの下りで転倒!そしてまた転倒!
がっくりときて先へ進むと森の中のヌタ場のラインがまた変わっていた。
クロステスト直前の溝で転倒。クロステストはさらに轍が深くなっていて、平地なのにスタックしているライダーもいた。そんな僕は轍にフロントを取られ転倒。エンジンがなかなか掛からない。そしてまた転倒。最悪。

森の中の急な下り。降りようとしたら下でウェストエンドフィルムの黒田さんがビデオカメラを持って待ち構えていた。そんなおいしいネタは提供しませんよと思いながらズルズルと下ると左側に転倒。しかも人間はその左の穴へ・・・。おいしすぎる。
バイクを起こす足場もないのでバイクを一旦穴の中に落として脱出。黒田さんのうれしそうな顔が目に浮かぶ。

タイムチェックにはまだ時間があった。何で急にセルが回らなくなったのだろう。バッテリー上がりの症状だが。もしかしてブレーキランプが点きっ放しなのかもしれない。点検するが異常はない。
ということは点きっ放しにしているのは自分だろう。ビビリモードでずっとブレーキ掛けっ放しなのかもしれない。とりあえずブレーキの線を引っこ抜く。

舗装路横の湿地帯を恐る恐る走っていたらいきなりフロントタイヤがガツンと停止した。ヤチにはまったようだ。フロントタイヤの前にブロックでもあるのかと思うくらいまったく前進しようとはしない。
仕方ないのでその轍からバイクを引っ張り出す。くうー、重てー!満身の力を込めて隣の轍に出す。何で?と思うくらいこちらはまったく沈まない。
その先の急坂にはバイクが2台いてラインを塞いでいた。前にいたライダーが無理矢理ラインを開拓してなんとか脱出。

そして階段後の急坂には10台くらいのライダーが溜まっていた。
1周目とは比較にならないほどラインは荒れていてなかなか昇る事ができない。次々と交代してアタックするが成功するのはほんの一握りのライダーだけだ。しかも一人のライダーが、他のライダーが後ろに待っているにも関わらず、何度もアタックして何度も失敗しているもの渋滞に拍車をかけた。
バイクを降りて他のラインを探して歩き回るがなかなかない。そうしている間にもライダー達のアタックは続き玉砕は続く。森の中に、空しく空回りするリヤタイヤと男たちの気持ちとともにエキゾーストノートが響く。すると突然誰もがクリアするようになった。おお、これは行かなくちゃ!
深呼吸してトライ!クリア!
予想外に時間を費やし、もう2周目のタイムチェックの時間が目前に迫っていた。

HIRAPONGさんより
HIRAPONGさんより3


続く・・・。

| エンデューロ | 01:04 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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日高2DAYS終了

2日目の朝
日高終了

日高2DAYS無事終了しました。なんとか完走することができました。
コンディションは良く、タイム設定もかなりゆとりがあったにもかかわらず(殆どが完走)2日間の成績は下から2番目・・・。1日目は最下位・・・。日高のコースにやられました。そしてオンタイム制の洗礼を受けました。

日高の自然の中に設けられたコースは、豪快にスキー場のゲレンデを全開で駆け登ったり、谷地が潜む森の中、轍だらけのクロステスト、見晴らしがいい牧場、そして丸太やタイヤを使った人工的なエクストリームテストなどとても変化に富んだものでした。
そして何よりも紅葉の日高がとても美しくて、こんなところでレースできるなんて幸せだー!と思ったほどです。

初の日高、初のオンタイム制、初のタイヤ交換など初めてづくしでしたが楽しめました!無事で何より!!
ライダーのみなさん、サポートのみなさんお疲れ様でした!

そして素晴らしいレースを開催してくださった主催者の方々お疲れ様でした。
ありがとうございました。

詳細は後ほど・・・。

| エンデューロ | 23:50 | comments:7 | trackbacks:0 | TOP↑

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日高に逝って来ます

やっとバイクの準備が終わり、バタバタと車に詰め込みました。
これから日高に向かいます。

準備
準備2

今日中に車検を終わらせて向こうでゆっくりするつもりです。←できるのか?

今夜から雨!日高と雨はセットみたいです。
明日は地獄になりそう。

とりあえず完走できれば・・・
なんとか1日目だけでも・・・
できたら1周回れたら・・・

無事生きて還れたら日曜の夜に更新・・・

| エンデューロ | 12:29 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

2008年09月 | ARCHIVE-SELECT | 2008年11月

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