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サバイバル2Daysエンデューロ in 木古内 参戦レポート 3

2日目

夜中に雨が車の屋根を打つ音で目が覚めた。雨か・・・。
結構激しい。これで今日の地獄は決定だ。
押すのか・・・?ハマるのか・・・?オーバーヒートしなきゃいいけど・・・。不安ばかりが湧き上がってくる。今はとにかく寝よう。

朝4時頃目が覚めた。もう明るかった。小雨が降っている。
パンを食べて時間を潰し、5時半前に会場に向かった。
ピットに着くと同時にsasaki君もやって来た。不思議な旅館での2泊目はどうだったんだろう。
テント下に工具を並べてピット作業の準備をする。周りのテントも慌しくなった。
7時にマシン解除。みんな一斉に自分のバイクをピットに押していく。僕もCRFをテント下に入れてタイヤ交換を始めた。
このレースでは2日目に30分間のピット作業が認められている。というか整備できるのはこの30分間だけなのだ。しかも作業できるのはライダー本人のみ!整備能力も試されるのだ(ガソリン入れたりゼッケン拭いたりは他の人も出来る)。
昨日2周走っただけなのにタイヤは信じられないくらいに磨り減っていた。今日このタイヤのままだったら坂も満足に登らないだろう。新しいタイヤに祈りを込めてホイールに組み付けた。
そして各部点検、増し締め、給油。去年の日高は15分しか整備時間が無かったのでリヤタイヤ交換だけで終わってしまったが、それに比べると30分はかなり余裕がある。
30分経ったところでエンジン暖気OKのアナウンスがあった。各テントでエンジンがかかる。CRFはキック一発でかかった。快調そのものだ。あとはライダー次第・・・。
暖気が終わったらバイクをスタート位置に整列だ。昨日と同じように5台づつ、1分間隔のスタートだ。僕のスタートは8時15分。昨日の成績は122台中80位だった。
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目の前にはたくさんのバイクが並んでいる。周りは黄色ゼッケンばかりなのになぜか赤ゼッケンの阿部さんのバイクが同じ列にあった。何かトラブルでもあったのだろうか。
彼と赤ゼッケンのWR250Fが放つ、近寄りがたいオーラが凄い。彼より前にスタートする黄色ゼッケンや黒ゼッケンの人達は気が気ではないだろう。

ライダースミーティングで今日のレースは5時間で4周と発表があった。「マジかよ」という空気がライダー達の間に広がった。

http://stde.bestup.net/
ライダースミーティング

「雨降りましたからね。サバイバルなレースになると思います」とニコニコしながらいう大森さんはこの状況を喜んでいるようだ。

8時に1組目がスタート。今日も藤原さんがスタートで飛び出した。次々とスタートしていく。エンジンが冷えているのかスンナリかからないバイクも多数。

http://stde.bestup.net/
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そして僕らの組になった。旗が振られたと同時にセルボタンを押すと一瞬でエンジンがかかった。ポンと一番先に飛び出すことが出来た。「ヤベ!阿部さんの前に出ちゃった!コロサレル・・・」と思った矢先に左からズバッと抜かれた。

http://stde.bestup.net/
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ホッとして追いかけるも当然追いつくはずもなく、あっという間に彼は見えなくなった。
今日は昨日とは反対回り。昨日の後半ヌタヌタだった坂は今日は前半にやって来る。林道から右折して作業道に入っていった。あれ?赤ゼッケンの大森さんだ。エンジンがかからないみたいで、バイクの調子が悪そうだ。
突然始まるヌタヌタ。そして急な登り。やっぱりかー。転んだら再スタートが大変そうだから慎重に走る。ヌタヌタはアクセル開け開けで行った方がいいのは分かっているのだが轍を見た途端に閉じ閉じになってしまう自分がいる。右手も開けようか閉じようか悩んでいるのでかなり走りがギクシャクしている。結局足をバタバタしながら何とか鉄塔下まで登ることが出来た。ハアハアハア。
この鉄塔下のヌルヌルの登りでバイク半分コースアウトしている阿部さん発見!ありゃりゃ阿部さんも転ぶんだ。
ヌルヌルの作業道は時にヌタヌタに変わる。突然バイクが重たくなってくる。バイクの進路も定まらない。轍もまるでナイフで切ったかのようにスッパリと刻まれている。ヌタヌタのコースを登ったり下ったりしながら何とか進んでいくと下った直後に水溜りがあり、そして急な登りが控えていた。
深い轍。ここはヤバイ。何とかクリアするもまた難所が。
右に曲がりながら急坂を登らなくてはならない。手前で轍のラインを確認してGO!何とか押して登ることが出来た。そこからはやっと林道になった。「地獄の前半だな・・・」

それまでのストレスを発散するかのように快調に走る。するとコースは突然右折し、いきなりのヌタ登り。幸い長くはなかったが、それからヌタヌタの轍が延々と続いた。足をバタバタしながら、クラッチをチョンチョンと繋ぎながら(切りながらじゃない)ユルユルと進んでいく。ハアハア、ゆっくり走っていても息が切れる。パスンとエンストすると周りはシーンとしていて遠くに鳥のさえずりが聞こえる。ん?今レース中だよな?エンジンかけて再スタート。
やっと林道に戻ってきた。やっぱ林道が走りエエわ〜!朝は重い曇り空だったがだんだんと空が明るくなってきた。またヌルヌルの作業道に入った。昨日崖落ちしそうになった場所は路肩が大きく抉れていた。ヘタするとまた落ちそうだ。
そして川をザンブザンブと渡って会場に戻ってきた。やっと1周か!
「くぅー、時間かかったー」
「sasaki君も同じこと言ってたよ。そしてさっき出て行った」
やっぱりみんな苦労してるんだな。
時間を見るともうすぐ10時。1時間半が経っていた。昨日は1周1時間ちょっとだったのに。
5分の休憩はあっという間で、ガソリン補給して、人間にも栄養補給したらもうスタートだ。2周目突入。
2周目はもうかなりコースは荒れていた。轍はさらに深くなり、ヘタをするとステップが引っかかってタイヤが浮いてしまう。無理にタイヤを空転させるとどんどんハマっていく・・・。轍で自立したバイクを引き上げようとしてもヌタヌタの路面は足の踏ん張りが効かず、ただただライダーの体力を消耗させていく。轍の中でも穴や石があったりして前進できなくなってしまう。そんなライダーの後ろについてしまった時にはもうバイクを降りて、その前のバイクを引っ張るしかない。轍クリアの共同作業だ。レース中だが、そうでもしなければ前に進むことが出来ない。

1周目でヤバかった登りにやって来た。手前の水溜りに1台のバイクがスタックしている。その前輪付近に黒いものがモソモソと動いていた。
ん?まさか熊?よく見ると全身泥だらけのマーシャルさん!!必死にスタックしたバイクを引っ張り上げようとしている!お疲れ様です!登りでハマったが何とか脱出に成功した。ふいー!
そしてヌタヌタ終了直前の登りに来た。2本ある轍のうち、アウト側はハマりそうだな〜。轍の途中でハマっているバイクがいたので下で様子を見ていたところに赤ゼッケンの藤田さんがやって来て、そのままの勢いでアウト側を登っていく。しかし途中で轍の中の段差にハマってしまった。
赤ゼッケンもハマるのか〜。恐ろしいほどWRのエンジンを吹かして脱出を試みるが、リヤタイヤは空回りするだけでまったく進んでいない。
そこへumiちゃん他、数人のマーシャルが救出に来た。みんな必死の形相でバイクを引っ張り上げようとするが轍はしっかりとWRを捉えて離さない。テールピースが無くなっているサイレンサーからの強烈な咆哮が山に響く。やっとのことで脱出するとマーシャル達はコース脇にハアハアとへたり込んでしまった。Umiちゃんが同じように轍にハマっている僕に気づくと、死にそうな顔をして「ちょ、ちょっと・・・、休ませて・・・・」
幸い僕は1人のマーシャルの手助けで脱出することが出来た。

enduro days さんより
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難所を過ぎれば安心して走ることが出来る。ハアハアいいながら走っているがもうハマりポイントがないというだけでニコニコなのだ。赤ゼッケンがズバズバ抜いていく。轍だらけのヌタヌタ路面をステップに立ったままスイスイと走っている。うまいな〜。あれが出来ればなあ。試してみるも、ステップに立つことさえ出来ない。

いつの間にか青空が広がり峠の上からは遠くの山々が良く見えた。こんな山深い所を走っているのか〜。青い空と新緑が美しかった。
「晴れた」と一言つぶやくと急に楽しくなってきた。こんな素晴らしいところでレースができるなんて木古内、スゴイじゃないか!しかしこの天気の回復が更なる地獄を招くとは、浮かれている僕にはまだ分からなかった。
深砂利の林道で雨森先生がヘルメットを脱いで歩いていた。あら?バイク壊れたの?大丈夫そうだ。
気温が上がってきた。ヌルヌルの路面からは水蒸気が上がっていてどんどん乾いてくる。

enduro days さんより
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やっと2周目から帰ってきた。長かった。たった2周なのにもう3時間を過ぎていた。
4周を5時間で?もう絶対無理だ。しかしなんとか最後まで、時間切れになるまで走りたい。そう思いつつ3周目に入った。
コースの荒れ方、轍の掘れ方は1周目の比ではなかった。しかも路面が乾いてきたので粘土質の泥がバイクにまとわり付く。前後タイヤはすでに泥バルーン状態。倒れたバイクを起こすのもえらく重い。あっちフラフラこっちフラフラ、足をバタバタしながらゆっくりと進んでいく。登り坂が現れる度にエンジン音が聞こえる。あちこちにバイクがハマっている。もうみんなフラフラだ。
だんだんとあの急坂が近づいてきた。ブァーンブァーンとエンジンを吹かす音が聞こえてくる。頼む、すんなり行かせてくれと願うが木古内はそんなに甘くはなかった。
ああ、そしてそこには地獄の光景が広がっていた。

急坂に差し掛かる手前の下り坂でもう10人くらいが並んでいた。下りきった水溜りでKXが車体の半分を泥の中に沈めている。周辺には登りの順番待ちが10台近くいる。そして肝心の急坂では3本の深い轍に3台以上のバイクがハマっていた。もう完全にリヤタイヤは浮いていて、ただただ後ろに泥を飛ばしているだけだった。マーシャルも数人がかりで引っ張り上げようとしているがバイクはまったく進もうとしない。薄暗い森のヌタ場に30人近いライダーが行き場を失って右往左往していた。
2ストの煙。悲鳴にも似たエンジン音。泥だらけのライダー達。異様な光景だ。
水溜りの手前まで降りて歩いて状況確認。すると目の前にフッキーさんがいる。そしてカシラさんにともしーも。チームモトバレーゼの全員が揃っていた。もう長いこと停滞しているらしい。フッキーさんは2周目だと聞いて驚いた。このハードなコース、腕だけではなく体力も必要なのに。
さすが北海道エンデューロ界のマドンナ。
坂の右側に倒木だらけの小さな沢の跡があった。そこにバイクが進んでいく。見ると途中から5メートルの崖をみんなでワッショイワッショイと引っ張り上げているではないか!いや、担ぎ上げていると言った方が当たっている。そこまでしてそこから逝くか・・・。沢の奥を探検したが行けるようなルートは無かった。
登りの轍に米田さんがハマっていた。エンジン吹かしたり、バイクを前後に揺らしたり、押したりしていたがまったく進まない。残りの轍に引っかかっているライダーはもう登ることを諦めたようだ。坂の左側のルートを探索すると、ちょっと倒木が多いがなんとか行けそうな感じだ。登り坂の上に出ると1番先?に大久保さんが右ルートから担ぎ上げられてコースに戻ってきた。これが後で彼の不幸を呼ぶとは。
左の倒木ルートから赤ゼッケンの藤原さんが登ってきた。やっぱりそのルートで行けるのか!倒木に少々苦労していたが無事に抜けていった。
轍の米田さんはまだ諦めていなかった。エンジンが壊れるかと思うくらいに吹かしまくり、少しづつ前進しているではないか!そして彼は脱出に成功した。すげー!
その下の真ん中の轍には世界の伊藤さんがハマっていた。
「ダメですか〜」
「エンジンおかしくなっちゃって。もうクラッチも遊びが無くなってパンパン」
のん気に話しかける僕に?と思ったのか
「もう諦めたの?」
「いえいえ、偵察中です」と答えた。

水溜りと言おうか、もう泥の沼にWRも餌食になっていた。ライダーは?
さあ前進せねば!いつの間にか順番待ちの渋滞は無くなっていた。それどころか僕のバイクだけがポツンと残されていた。ゆっくりし過ぎた。左の倒木ルートには数台が挑んでいた。その中にchocoppyさんの姿があった。スゲー。彼女は軽いKTM125の長い足と自分の長い足を使って倒木もスルリと越えて行く。後ろから追いかける僕の方が引っかかってしまう。
彼女が引っかかると「ごめんね、邪魔して」と申し訳なさそうにいう。後続の邪魔にならないか心配するところが女性らしい。だが前進してもらった方が邪魔にならないのだ。
ゆーや君が後ろから上がってきた。彼は同じクラスだがなんと4周目!速い。速すぎる・・・。
倒木に引っかかって倒れた身動き出来ないバイクを乗り越え、引っ張り上げながらやっと坂の上に出た。
「戻って後ろの人手伝わなくていいかな」
「大丈夫。人はたくさんいるから」と言うと安心して走り出した。

ふう、ここは抜けたがあと1箇所最後の登りがある。そして案の定轍でバイクがハマっていた。両足バタバタしながら轍を登っていくとマーシャルがラインを指示してくれる。
「このラインを来て。そして途中からこっちのラインに移って」そ、そんな、難しいです。
なんとかクリアしてやっと林道に出た。
ふいー!やっと難所が終わった。あとは会場まで戻るだけだ。
林道を快調に走っていると中間チェックポイントに着いた。いつも通り「ストップ」のサイン。
そしてゼッケンの確認が済んだら「GO」のサインに変わる・・・・・・・・。変わらない。
「はい、コース閉鎖になりました」
「ええ!時間切れなの?」
「こっちにバイクを止めてください」
突然の終了だった。

もう間に合わないのは分かっていたがせめてこのままゴールまで走って帰りたかった。まさか強制終了されるとは。目の前にはさっき追い抜いていったゆーや君がいた。
彼もかなり悔しそうだ。しかも4周目だったし。コース閉鎖になったばかりだったらしい。
その中間ポイントには5名ほどのスタッフがいた。みんな地元の人だ。
「アイスコーヒー飲みますか」
「はい、頂きます」
ペットボトル入りのコーヒーを頂いたが、いつも以上にうまかった。

バイクが無い雨森先生がいた。
「バイク焼き付いちゃったみたい。ヌタ場でオーバーヒートさせて水が無いのに満開で走って(全開の意味。北海道弁)カツッとエンジンロックしたんだ」とニコニコして話した。
2周目の深砂利林道で見かけた時だな。それからここまで歩いてきたらしい。
次々とバイクが到着し、次々とタイムオーバーを告げられる。みんな悔しそうだ。
カシラさんもフッキーさんもやって来た。アマゾンの社長もやってきた。chocoppyさんもやって来た。
結局10台くらいがその中間ポイントに集まった。みんなレースの緊張から解放されたのか饒舌だ。
タイムオーバーになってしまったが、同じ難所で戦ってきた仲間意識みたいなものが芽生えていた。

30分ほどして団体で会場までショートカットして帰ることになった。
もう飛ばす必要は無い。僕は後ろの方をゆっくりとついていった。
途中サルベージのトラックを追い越した。荷台には3台の動かないバイクと3人のライダーが載っていた。その中に米田さんの姿があった。どうやらあの坂で無理したのかバイクが壊れたらしい。
その顔にはレースが終わった安堵感と悔しさが滲み出ていた。

そして会場に戻ってきた。レースが終わった会場はそれまでのピリピリ感は無く、夏の日差しを浴びて居心地がいい場所に見えた。
タイムカードを返してピットに戻るとみんな川の中にいた。洗車しているらしい。僕もザブザブと川の中に入り、泥だらけのバイクを洗うと心も身体もさっぱりした。
そして表彰式。優勝は高橋政人。ブッチギリの優勝だったらしい。たった1周半でラップされた時は驚いた。ゆーや君は黄色ゼッケン組の中でトップだった。すごいや。
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122台出走して、完走は13台。完走率僅か10パーセント。こんなハードなレースは初めてだった。
1日目はコンデションが良くてみんな楽しく完走し、2日目は雨が降って遅いライダーを振るい落とすという、主催者が望んだであろう、その通りのレースになった。
結果は散々だったが、自然豊かな木古内の林道を使った1周45キロもの長いコースを、夢中で走り続けた2日間は本当に楽しかった。
来年も開催されることを願ってやまない。

林道を開拓して素晴らしいコースを造り上げたスタッフのみなさん、
スタックポイントで途切れることなくやってくるバイクをひたすら引っ張り上げてくださったマーシャルの方々。そしてレースを支える木古内のみなさん。
ありがとうございました

| エンデューロ | 22:21 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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サバイバル2Daysエンデューロ in 木古内 参戦レポート 2

1日目

朝4時半頃起きる。ピットが開く5時半までコーヒーを飲んで過ごし、ピットへ向かった。
天気は曇り。山の上半分は雲の中だ。トランポがぞくぞくと集まりだすと会場はだんだんと賑やかになりレースの雰囲気が高まってきた。しかしバイクは全て町役場にプールされているのでイマイチ寂しい。
7時半になり、30人ほどが町役場行きのトラックに乗り込んだ。まるでドナドナ状態ww。
トラック2
舗装路に出たところでマイクロバスに乗り換えた。ふいー。そして8時過ぎに無事町役場に着いた。
パルクフェルメに置かれたバイク達には緑色の交通安全のタスキが掛けられている。
開会式が始まるまでの時間に腹ごしらえする人も多い。Sasaki君は朝からカレー!ですか。
朝食

まゆげがりっぱな町長さんの挨拶で開会式は始まった。
開会式

去年優勝した藤田さんの選手宣誓。
「たとえエントリー代が倍になろうともレースを続けて欲しい・・・」エエ!ソレハイタイ。
選手宣誓

パルクフェルメが解放されるとみんなバイクを押して並び、順番に選手紹介だ。
選手紹介

カメラマンも多く、やや照れる。役場前の道路を押して横切りパレードの順番に並ぶとその列は住宅街の奥深くまで達した。白バイの先導でレース会場までのパレード開始。沿道にはたくさんの町民達が手や旗を振っている。ワー、キャー、ガンバレーとにこやかな顔をして、過ぎ行くバイクに手を振ってくれる。

http://stde.bestup.net/ さんより
声援2

老人と子供が多いがみんな手を振り、会釈をしてくれる。
バイクがこんなに歓迎されることがあっただろうか。何か心が熱くなってしまった。ライダー達も自然と手を振り返す。
小さな病院の前では看護婦さん達が!手を振っている。これにはライダー達は大きく反応した。みんなひときわ大きく手を振り、中には両手を振るヤツも。
小さな町はあっという間に通り過ぎてしまい、天国の時間は終わってしまった。
会場に着くと一旦ピットに戻ってガソリン補給して、スタート順に5台づつ整列。
エンデューロバイクがずらりと並ぶ姿は圧巻だ。

スタート出来る準備をしてライダースミーティングに来てくださいとアナウンスがあった。
コース図を前に大森さんが説明をする。
ライダースミーティング

林道や作業道、そして川!を使った1周45キロ。今回新コースが加わったが、それがかなりヌタヌタでヤバイらしい。
1日目の今日は2周。4時間で2周出来ればOKだ。

撮影隊もヤル気マンマンだ。
美人カメラマン
美人カメラマン2

11時レーススタート。スタート台の上から5台づつ、1分おきにスタートしていく。スタートしたらすぐに右に曲がって小川を渡り、土手を登って後方へと走って行く。赤ゼッケンのライダーはやはり常に全開だ。目の前の土手道をエライスピードとエライ勢いで走り去っていく。
僕のスタートは11時19分。だんだんとスタートが近づいてきた。
スタート直後の土手を登る時に失敗をするライダーがチラホラいる。「ともしー」が登ったところで転倒。
後ろから全開で土手を加速していく。するとドヒャー!っと水しぶきが豪快に上がった。
「ああ!田んぼにコースアウト!」しかし彼は転ぶことなくコースに復帰した。
コンクリート製のスタート台にバイクを押して上がり、ゴーグルを着けた。再度選手紹介があったがもう気持ちはスタートの旗に釘付けだ。

スタート!CRF250Xのセルボタンを押すと一瞬でエンジンが掛かった。と、同時にギヤを1速に蹴り込みつつクラッチミート。やった!ホールショットだ。土手の道を全開で走るが、すぐ後ろにYZ125のカズさんが来た!土手を下りて川を渡る時減速した自分の右からズバッと抜かれた。
負けじと直線をアクセル全開で追いかけるがカズさんは速かった。YZ125はパアーパアーッ!と途切れなく全開加速を続け、見る間に引き離されていく。

http://stde.bestup.net/ さんより
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石ころだらけのMXコースをやり過ごすと林道に出た。おお気持ちエエ〜!ちょっと石が多いが気持ちよく飛ばせる。

enduro days  さんより
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コースの分岐点にはコースマークとコーステープが設置されているが1日目のオンコースなのか2日目のオンコースなのかちょっと分かりづらい。まあ道なりに、タイヤの跡を辿っていけばいいだろう。
走りやすい林道から細い作業道に入った。作業道は湿っていてヌルヌル状態。ヘタにアクセル開けるとツルッといっちゃいそうだ。しかもキライな轍も登場してスピードが出せない。ヌルヌルの登り坂をフラフラしながら登っているとバランスを崩してコースアウトしそうになった。つか、後輪はもう道の外。危うく崖落ちするところだった。ここでコタロさんを抜いた。
広い林道に出た。次々とシフトアップすると一気に3桁のスピードに達する。コ、コエー。
しかしCRFは快調だ!高度をどんどん上げていくとザクザク深砂利の道に変わった。
いかにも大規模林道の開発をやってますという道は充分に広いけど、普通の砂利ではなくてまるで砕石を敷き詰めたような路面はちょっとでもラインを外すと止まることも曲がることも難しい。走りづらい・・・。
うっすらとガスがかかっている。雨は降らないでくれ!
下りの途中から深砂利は無くなったが、道は狭くなりそして岩がたくさん顔を出していた。まるでパンクトラップだ。ムースタイヤを装着しているバイクには問題は無いだろうが、僕のバイクはチューブ入りタイヤなので岩を避けつつソロソロと走らなければならない。

コースは森の中に入っていった。突然のヌタヌタ。深い轍。幸い緩い下りだったので両足をバタバタしながら歩くようなスピードで進んでいく。それでもハアハアと息は切れ、途中で何度も水を飲んだ。何台ものバイクに抜かれる。そして先で転倒している彼らをまた抜いていく。
延々と続くかと思われた轍からやっと解放されてまた走りやすい林道に出た。頭上には鉄塔が見える。走りやすいが疲れているのでもうそんなにスピードを出せない。
そして新コース部分に入っていった。日が当たらない作業道のヌルヌルの柔らかい路面。突然現れる急坂。深い轍。すでに何台かが轍にハマっている。坂の途中で停止したら再スタートはかなり難しいのでまた足をバタバタしながら何とか進み続ける。ハアハア。ちょっと水を飲ませてくれ。何度も停止して水を飲みながらやっと新ルートを抜け出すことが出来た。

enduro days さんより
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鉄塔下を再び走り、コースはまた森の中に消えていく。かなりの下り坂だ。しかもヌタヌタ。明日は逆回りなのでここを登らなければならないのか・・・。暗い森を抜けると川渡りが多くなった。深さは30〜40センチだが一部深い所もあるし、川底は石がゴロゴロしている。
昔水没した経験がある僕は川が怖くてゆっくりザブザブザブとしか渡れない。そんな僕の横をバシャー!と豪快に水しぶきを上げながら他のライダーが抜いていく。チメテー。
何度も何度も川を渡るとやっと会場が見えてきた。川渡りポイントにはたくさんのギャラリーがいる!バシャー!のカッコイイ走りを期待しているんだろうが、僕は冷静にザブザブザブ・・・。
スタート台まで戻ってきた。これで1周か。
テントでタイムカードを渡し、次のスタート時間が書かれる。ここで5分間のピット作業が出来る。
ピットに戻りガソリン補給と各部のチェック。そして人間にもエネルギー補給。長いようで短い5分はあっという間に終わり、2周目スタート1分前にスタート地点に戻った。そして旗が振られるとともにまた長い周回に入っていった。

ウッズや轍の自分の走りの情けないこと!突然歩くようなスピードに落ちるので後ろから来るライダーも面食らうだろう。これじゃイカンな〜。せめて林道だけでも頑張らねば。流していた僕はCRFのアクセルを大きく開けて林道を攻めた。開けれるところは開け続けた。そしてザクザク深砂利の林道も細―いタイヤの幅1本分しかないラインを攻めた。そして転倒。
ザザザザザーとガレ場の上をうつ伏せで滑っていく。道から1段落ちて止まった。
痛い。左腕を痛めたようだ。肘のプロテクター着けていて良かった。いつもは着けていなかったがこのレースの前に慌てて準備したのだ。着けてなかったら骨折していただろう。
新品のチェンジペダルが曲がってしまった。なんとかチェンジ出来るからいいか。左腕がジンジンする。ハンドルを抑えられない。コースはまだ半分。しかも地獄部分はこれからなのだ。調子に乗りすぎた。まだまだ自分をコントロール出来ていない。エンデューロは自分との戦いなのだ。

新コースの急坂に来た。1周目にあった轍はまるで底無しのように深くなっていてレーサーでもタイヤが浮いてしまうくらいだ。何度かハマりつつも何とかクリア。ふい〜、やっと今日の難関が終わった。そしてその後は順調に走って会場まで戻ってきた。
最後くらいは勢いよく川渡りしようとしたら自分の水しぶきでずぶ濡れになってしまった。せっかく乾いていたのに・・・。
テントでタイムカードを渡し、バイクはそのままパルクフェルメに移動。すでにたくさんのバイクがレースを終えていた。その列の後ろの方に埋もれるようにバイクを止めた。バイクを見渡して損傷のチェックをする。もう明日の朝まで修理をすることも触ることも出来ないのだ。
1日目終了

ああ、1日目終わった〜!ピットに戻るともうみんな着替えてさっぱりとしてご飯食べているではないか。みんな速いな〜。てか僕が遅すぎるか。
左手には血が流れていた。なんとか全身プロテクターを脱ぐと左腕を大きく擦りむいている。痛いけどこれくらいで済んで良かった。
ずぶ濡れになったウェアを脱いで着替えるとさっぱりした。
まだまだ多くのライダーが走っている。見学をしていたまきさんに「こんなんなったー」と左腕の擦り傷を見せると、彼女は顔色一つ変えることもなく、「動かないで」と言ってデイバッグから消毒薬と絆創膏を取り出した。さ、さすが看護師。ありがとうございます。

今日の片付けと明日の作業の準備をしたら次に向かう先は温泉だ!
のとやの温泉はちょっと熱い・・・。怪我した左腕を上げたまま風呂に入るのはきつかった。
18時前に交流パーティー会場の町役場に着いた。今日はsasaki君にキャンプ場から乗せてきてもらったのでビールが飲める!
役場の駐車場にたくさんのBBQ台が並べられ、横には山のようなジンギスカンが!みんなお腹が空いているのかジンギスカンはどんどん無くなっていく。
ジンギスカン

どこもかしこも話が弾んでいる。霧雨が降り、風があって寒いのでみんな火のそばにくっ付いているのもあるだろう。
パーティー

胃袋がジンギスカンで一杯になったところで辺りを見渡すと、今回走ったライダーの中で最高齢の方がいたので話しかけてみた。

「楽しいコースだね。木古内は毎年来てるんだ」
「昔から乗ってるんですか?」
「オレは50歳から始めたんだ」50歳で始めた・・・!
「日高には出ないんですか?」
「オンタイム制は合わないんだ。ヨーイドンの方がいいね」若い・・・!
「もう引退されてるんですか?」
「いやいや現役だよ。今回も1週間くらいかな、仕事を休んで来たよ」す、凄すぎます・・・。
背筋もピンとし、引き締まった体からはとても68歳という年齢は感じられなかった。

http://stde.bestup.net/ さんより
パーティー2

Sasaki君にキャンプ場に送ってもらって今日は終了だ。
夕方からずっと霧雨が降っている。2日目の明日は逆回りだ。今日の激下りは明日の激登り。何とかコースが悪化しなければいいが。そんなことを考えていたらいつの間にか寝てしまった。

| エンデューロ | 03:42 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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サバイバル2Daysエンデューロ in 木古内 参戦レポート 1

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木古内の名前を聞いたのは20年以上前だった。
当時はエンデューロブームで日本全国アチコチでレースが行われていた。
九州のサーキットエンデューロでグルグル回っていた僕は広大な北海道のオープンエンデューロにかなり惹かれていた。
その中でも有名だったのは「日高」。僕の中では北海道のレース=日高だった。
「木古内というところで川ばっかりのサバイバルなレースがあるらしい。でも木古内ってドコ?」

そしてバイクブームは去り、次々とエンデューロレースは消滅し、憧れだった「日高」でさえ休止してしまった(今は復活)。
ブームや時代に翻弄されることなく、サバイバル2Daysエンデューロは24年間も続いてきた。
そんな歴史のあるレースが今年で終わるかもしれない・・・。
北海道のエンデューロレースに参加し始めてまだ日が浅い僕だったがレースに参加することにした。
準備も腕も未熟な僕は玉砕必至だった・・・。

木古内サバイバル2DAYSエンデューロに参加してきた。
金曜日。夜勤明けでちょっと眠たかったが午前10時に出発。
途中長万部のセイコマで仮眠して、無事16時前に曇り空の木古内町に着いた。時間的にまだ早かったがたくさんのバイクが受付け車検場となる町役場で車検待ちをしていた。
僕も車からバイクを降ろして車検を待った。
16時から受付が始まった。バイクの登録証、自賠責保険証、運転免許証、そして参加受理書を掲示して受付け終了。去年はこの書類を忘れてバタバタした人もいるとか。
受付け

17時から車検が始まった。普通のクローズドコースのレースなら車検は全く問題ないが、今回は公道も走るレースなので保安部品も必要であり、またちゃんと作動しなければならない。
殆どのバイクは保安部品が最初から付いていないレーサーなのでこの保安部品の準備が大変なのだ。みんな苦労した、お金がかかったなんて言っている。車検に不合格になれば何とか修理してまた検査を受けなければならない。最初の鬼門なのだ。
その車検はかなりあっさりしたもので、難なくパス。車体にペイントされ、フロントフェンダーにステッカーを貼られて終了。これで一安心。
車検3

バイクをパルクフェルメに入れたらもう触れない。

駐車場に1台の軽トラがいた。その荷台にはバラバラのKXが積まれている。聞くと、埼玉からバイクをバラしてパレットに積み、営業所止めでトラックで送り、本人は飛行機でやってくるらしかった。
バラバラKX

「いつもこうやって北海道のレースに参加してるんだ」そういえば去年の秋の日高2Daysでも見た覚えが・・・。
「本州のレースにも出てるんですか?」
「色々出てますよ。でもこんなに長いコースのレースは無いですからね」今回の木古内サバイバル2Daysエンデューロは短くなったとはいえ1周45キロ・・・。

受付、車検が終わったので会場に行ってみた。山に向かって20分ほど走り、舗装路が途切れてちょい先に会場があった。
広い河川敷?にテープが張られトランポがたくさん止まっている。ずぃーと奥に進むとエンデューロ界最強のチームプレストのテントがある。その横にsasaki君の黄色いテントがあった。
足が畳まれたテント内にはガソリンや工具といったピット作業に必要なものが置かれていた。
みんな町にいるみたいだ。

コンクリート製のスタート台に立ってみた。会場の外側にはコーステープが張られ、そのルートは川をバッシャンバッシャン横切っていた。
今はまだ閑散として静かだが、明日からここでサバイバルな2日間が始まるのだ。

チームモトバレーゼのテントにはカシラさんのハスクバーナTE250があった。
しかもフロントフォークが外されている。あれ、車検は・・・?
カシラさん

するとそのカシラさんが車で戻ってきた。その手にはハスクバーナのフロントフォークが握られていた。
「木古内に着いた途端にフロントフォークからオイル漏れしてたんだ。しかも両側から。昨日までは何ともなかったのに」
オイルシールはあったが専用工具が無くて、慌てて町まで修理に走ったそうだ。
僕も荷物を降ろして、そしてまた車検会場に向かってみた。途中ハスクバーナの修理を終えて車検に向かうカシラさんがエライ勢いで抜いていった。
車検はサクサクと進んだようで、もう車検待ちのバイクは殆どいなかった。その代わりにパルクフェルメにはたくさんのバイクが並んでいた。
パルクフェルメ

エントリー代25000円を払い、北海道の端っこで行われる2日間のレースに参加するなんてみんなよっぽどの好きモノだ。
今回は出場台数122台。去年の秋からの不況で参加台数が減り、中止になるかもしれなかった。赤字決定なのに開催まで漕ぎ着けたのは主催者の執念だろう。来年は分からない。
初参加の僕にとって最初で最後になる木古内サバイバル2Daysエンデューロかもしれなかった。
会場にはたくさんの知った顔があった。

レース前に首を負傷した忍者さん。スケテツさんのリアットブレースに興味津々
忍者さん

夜は知り合いが泊まる宿で夕食。まっつさんの豪華刺身の差し入れはスンゴクうまかった!
豪華刺身

僕はキャンプなのでノンアルコールビールを飲んだが、その不味いこと!
僕は22時頃宿を出た。臨時キャンプ場には15台くらいのトランポがいた。

続く・・・。

| エンデューロ | 11:29 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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彼女達の栗丘

6月の6、7日に夕張フリーライドに行った。
しかしバイクの調子がおかしかったので日曜日は走るのを止めてそのままライディングパーク栗丘で行われるワイワイカップエンデューロレースを見に行った。
土曜から天気が悪く、日曜も雨。雨の栗丘といえば地獄と同義語ww。
さぞやおもしろいレースになることだろう。
昼前に到着したがまだまだレースは始まる感じではなかった。

ワイワイカップはレーサーは出場出来ず、市販トレール車のみという珍しいレースだ。
パドックにはまだレース前のきれいな市販トレールがずらり。その足元はすでにグチャグチャ。しかも雨は段々止んできている。最悪のコンディションだ・・・。
レース前

いつも遊んでもらっているチームからは十数名がエントリー。
その中にXR230のるいタン、白セロー250のともちゃん、赤セロー250のとも☆ちゃん、借り物セロー225のチビッコ番長の4名の女性がいた。

まだ元気なスタート前 赤セローとも☆ちゃん
赤セローとも☆ちゃん

チビッコ番長
チビッコ番長

白セローともちゃん
白セローともちゃん
るいタンの写真は撮り忘れた・・・

その内レース慣れしているのはXR230のるいタンくらいで、あとは殆ど初心者といってもいい。
チビッコ番長は今日がオフ車に乗るのが2回目!2回目で雨の栗丘・・・合掌。

レースは2時間で、今日は林道区間はカットされ、モトクロスコースのみだが今日のコンディションでは1周回るのが精一杯だろう。なんとか回ってもらいたい。出来れば完走してもらいたい。
僕は長靴を履いていたがさらにカッパの上下を着た。
レースはクラス分けがたくさんありスタートは長い距離が必要になった。なんと登り坂がスタート位置。発進出来るのか?スタート位置に並ぶだけでも一苦労だ。
速いクラスから順にスタートして行った。みんな尻振りながらもなんとか進んで行く。
そしてレディスクラスはやはりパタパタと転んだ。まったく進んでいないし。
レディススタート

やや後ろからスタートしたるいタンは彼女らを尻目にスイーっと抜いていった。
雨の栗丘に慣れているだけのことはある。←大変だったらしいけど。

転倒した赤セローとも☆ちゃんを追い抜くるいタン。アクセルよく開いてるぞ
赤セローとも☆ちゃん転倒

仕方がない。まず転んでもがいている彼女らをヘルプ。バイクを起こすのを手伝い、後ろから押す!
しかしすでにタイヤにはたくさんの泥がくっついていて、フロントタイヤが回らない。そして5メートル進んでまたパタリ。また起こす。それを何度か繰り返すとテーブルトップジャンプまで来た。
ジャンプの登り斜面が壁に見える。赤セローのとも☆ちゃんもなかなか進まない。セロー225のチビッコ番長とまるで牛歩の争いだ。僕は難所だけ手伝ってあとは次の女性のヘルプに回るという忙しさ。
泥がてんこ盛りになったバイクは2人乗りじゃね?ちゅうくらい重いし、泥で3倍くらいに大きくなった長靴では踏ん張りも効かず、なかなか起き上がらない。額から汗が流れる。

やっと200メートル進んだ。目の前にはさらに急な長い登りが続いている。しかもツルツルジャンピングスポットのオマケが3個も!そこにはすでにたくさんのバイクがスタックしていた。
これは手伝うにも長い距離走らなければならんか?回りにはあっちフラフラ、こっちフラフラしている、コントロール失ったバイクがたくさん走っていて少々危険を感じたので車に戻ってヘルメットを被った。
ツルツルのジャンプ台を一つ登ってバイクをライダーにパス。そしてまた下へ降りてツルツルのジャンプ台を押して通過してもう1台をパス。もうレースとか順位とかどうでもいいから、とりあえず前へ進んでくれ!よく見ると他のバイクを見ている間に彼女らはどうにか前進しているではないか。
しかしもう息も絶え絶え。
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普段KTM250EXC-Fで走っている「つー」と「もりりん」は、非力で重たくしかもエンジン不調なKLX250に手を焼き、たまにスタックしている。
男?男は自分で何とかしろww!
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何とかコースの頂上付近まで上がってきて赤セローとも☆ちゃんに交代。
「あとは下りだから。フロントブレーキは必要ないよ」
一休みしてから彼女は再スタートした。ツルツルの下りを1速全開で・・・!
コースは左に曲がっているのにそのまま一直線にコースアウト!
「ああ!転ぶ!」しかし彼女はコース外でくるりとターンしてまたコースに戻ってきた。
「すげえ・・・」いや、本人はかなりびっくりしていることだろう。
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コース奥で白セローともちゃんが止まっている。彼女のところに行ってみた。
「どうしたの?」
「エンジン掛からないの!この子、バッテリー上がっちゃったのー!」
悔しさで彼女は今にも泣き出しそうだった。
セロー250は、キックが付いていないか。バッテリーが上がるともうお手上げだ。試しにセルボタンを押してみたが、カチッ、カチッというだけで全く掛かる気配は無かった。
彼女は完全に冷静さを失っていた。落ち着かせねば。
「飲み水は持ってる?」
「持って無い」
生憎自分も持ってなかった。
そこへうまい具合に赤セローとも☆ちゃんが通りかかり、転びそうになって5メートル先で止まった。
「彼女はキャメルバッグ持ってるから、彼女から水もらっておいで」
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白セローともちゃんは赤セローとも☆ちゃんからうまく水をもらうことが出来た。ややこしい・・・。
うーん、どうしようかな。まずは状況確認。バッテリーは上がってしまったが止まったのはコーナーの中央。そこから10メートル進めば下りになる。そこでうまく押しがけ出来れば・・・。
彼女はセロー250のシートにガックリとうなだれていた。かなりの負けず嫌いだな・・・。
レースになるとその人の性格が出る。これだけ負けず嫌いなら上達も早いだろう。
僕は何だかうれしくなった。
そして彼女に言った。
「押すぞ!そこまで行けばエンジン押し掛けできるから」
諦めるのはまだ早い。最初びっくりしていたがすぐに状況を飲み込み、2人でセロー250を押した。
平坦とはいえその10メートルの長いこと!ただ押しても前には進まないから僕はバイクの前に回ってフロントタイヤを回した。セローのライト下に付いているスタックバーを引っ張ったりフロントフォークを引っ張っても無駄なのだ。タイヤを転がした方が前に進むのだ。フロントタイヤはもう掴めないほど泥で太くなっているのでスポークに指を入れてタイヤを回転させる。しかしすぐにタイヤとフロントフォークの間にすぐに粘っこい泥が纏わり付き回らなくなる。
バイクをを押しつつ、泥を取り除きつつ、少しづつ、少しづつ前進し、やっと下りまで来た。
ここからコース脇の草地を利用してうまくエンジンを掛けなければならない。ここで失敗したらもう下りはないのだ。
タイヤに付いた泥を念入りに落としてトライ!下りだしたところでギヤをカチャカチャと上げてクラッチミート!するとボトボトボトといってエンジンが掛かった!
「ふぃー!」ああ、良かった。大きく空吹かししながらコース脇にバイクを止めた。
「あと40分くらいでレースは終わる。この先元気があればもう1周行ってもいいし、元気が無ければチェックポイント手前で止まって、チェッカー振られてゴールしなさい。それで完走だから。
とりあえずチェックポイント前までは頑張って行くんだ。その先行くか行かないかは自分で自分に聞いてみて」
「え?」
「チェックポイント手前で私はまだ行けるのかな?行けないのかな?とね」

エンデューロレースは自分との戦いでもある。
走り続けるか手前で止めておくかはライダーが決めることだ。
ただこの状況では1周に1時間以上かかるだろう。
「しばらくエンジン掛けたままで休んでなさい」と言ってそこを離れた。

雨の栗丘のコース上にはたくさんのバイクが点在し、傍らには放心状態のライダーが呆然と突っ立っている。地獄だ・・・。しかし数名のライダーは順調に周回している。やはり止まらないことが大事だ。一旦止まると栗丘の地獄に飲み込まれてしまう。
一旦車に戻り自分の水分補給。暑い。
コース上でまた白セローともちゃんが止まっている。バッテリーは大丈夫かな。しかし無事再スタートしていった。おお、エンジンは掛かるんだな。

レースももうすぐ終わりだ。チェックポイント手前には白セローともちゃんが止まっていた。
「どした?」
「もうこのままレース終了まで待つの」うん、それがいいだろう。
彼女に2リットル入りのアクエリアスを渡すとうれしそうにゴクゴクゴクと飲んだ。よほど喉が乾いていたのだろう。あっという間に半分が無くなった。残り5分。
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周回しているのは玉井さんや伊藤さん、そして高見さんがすごく速い!

伊藤さん
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もりりん
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そしてチェッカーが振られた。「よし、行くぞ」。白セローともちゃんはふらふらしながらも無事にチェッカーを受けることが出来た。良かった、良かった。
ああ、しかしパドックに戻るのも一苦労だ。運転を代わり、なんとかコース外に出ると
「ちょっと待ってー。最後は自分で運転して戻りたいの」
おお、そうか、そうか。運転を代わったが栗丘の泥でバルーンタイヤになったセローは舗装路の上で全くハンドルが効かず、まるで氷の上のようにツルルー、ガシャン!
最後の最後までツルツル、オタオタしながらも無事終了した。

パドックにはまるで泥細工みたいなバイクがずらり!よお〜みんな走ったなあ。
僕はヘルプから解放されて焼肉をたらふく頂きました。
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結果は、優勝候補だったXR230るいタンは半周回ったところでクラッチがイカれてリタイヤ。
セロー225チビッコ番長はスタート後の長い登りでエンジン不調でリタイヤ。赤セローとも☆ちゃんはコースアウトしながらもww何とか1周回ったがそのままパドックに戻ってリタイヤ。
白セローともちゃんは2周?3周?回って完走!え?優勝?おめでとー!?
焼肉食べるのに一生懸命だったので表彰式は見てません。

伊藤さんのブログより
伊藤さんのブログより

洗車場は大盛況!
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みなさんお疲れ様でした。レディースのみなさん、あのコースでよく頑張りました。
これに懲りずに、次はもっと頑張ってください。

| エンデューロ | 03:44 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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北海道XCシリーズ第3戦 倶知安大会 参戦レポート

それまで意外と楽に通過出来ていた、水溜りの後の高だか2メートルの登りが急に壁に見えた。
轍でバランスを崩し登りの真下で倒してしまったCRFはまるで粘土のような地面にぺったりとくっついたままだった。あと1周なのに・・・。
ラスト1周、ラスト5分で自滅するジンクスは20年経っても変わることはなかった。


北海道XCシリーズ第3戦 倶知安大会に参戦してきた。

倶知安のコースは走ったことが無く、聞こえてくる声はとにかくグチャグチャツルツルの泥ヌタコースでドM万歳!ばかりだった。しかも天気予報は雨。これはもう覚悟するしかない。
朝7時頃倶知安のコース元気村に着いた。天気は雨こそ降っていないが今にも落ちてきそうな空だ。パドックはほぼ満員。
今回62台のエントリーがあり、SAクラス、Aクラス、Bクラスそれぞれ20台近いエントリーがあった。
各クラス激戦だ。大きな崖を上るコースが見える。「マジで登る・・・?」
前回のレースで使ったがまだまだ使えるタイヤを装着してきたが、怖くなってすぐに新品タイヤに交換した。もしやと思って車に積んで来て良かった。
ミーティング

受付、車検が済むとマシンはそのままスタートラインにプールされてしまった。ピットエリアはスタートラインの両側に設置され、そこ以外でバイクの修理や整備をすると失格らしい。
8時半にライダースミーティングが始まった。MFJ公認のレースということでMFJの人たちもたくさん来ている。かなり長いミーティングが終わるとすぐにスタートだ。

SAクラスから一斉スタート。スターターの日章旗の振り方を見ると上からではなくて下から旗を振り上げていた。30秒おいてAクラスのスタート。そして僕らのBクラスのスタートだ。
スターターの旗の動きに神経を集中させる。ん?今10秒前なのか、それとももう5秒前なのか分からない。と、思ったらスタート!おお、なかなかイイゾ。3番手で左の第1コーナーを抜けた。
スタート

いくつかコーナーを抜けるといきなり崖下り!目の前にAクラスのライダーが転んでいて苦痛に顔を歪めながら立ち上がっていた。かなり痛そう。コースはかなりアップダウンが激しい。
急な下りをそろそろと下りきるとまるで振り返るような角度で登りが続いていた。このままでは登れる自信が全く無かったので一旦アウト側に出て助走を稼いでトライ!
コース上にはアチコチで転倒者が点在し、早くもサバイバルの様を呈してきた。コースはどんどんと山深く入り込み、水溜りも多くなってきた。
突然、岩だらけの下りが現れたと思ったら沢だった。コース幅1.5メートル。深くて岩だらけの轍が2本。ガクッとスピードは落ち、両足をバタバタしながら転ばずに走るのが精一杯だ。みんな同じようにしてユルユルと前に進んでいく。一体どこまで続くのか?一体どこまで下っていくのか?
やっと脱出したと思ったら今度は結構な登りだ。気を抜くとスタックしてしまいそうだ。
ほっとしたのもつかの間、また沢下りになった。ステップに立って行ければ楽で速いだろうが岩だらけのグチャグチャの轍はそれを許してくれない。しかも岩盤が現れたりするとツルッとコケそうになる。
コースのほぼ最下部まで来たと思われる所に大きな水溜りがあった。しかも轍だらけ。しかもその後は狭くてツルツルな2メートルほどの登り。ここはハマりポイントだな・・・。
なんとかクリアするとそこから右に左に曲がりながらずーっと登りが続いた。コーナーも急坂なので、フロントタイヤは地面から離れそうになるし気を抜くとリヤタイヤはすぐに空転しそうになる。

急に見晴らしがいい所にでた。どうやら山の頂上付近らしい。遠くに未だに雪が残った山が見える。この辺の路面はカチカチの粘土質だ。今はまだタイヤはグリップするが雨が降ってくるとヤバくなる・・・。稜線と思われる道はコーナーも緩くてどんどんスピードが出る。平坦路をしばらく走ると今度はどんどん下っていく。かなり豪快なコースだ。
唐突にパドックが見えた。ふう、やっと1周かと思ったらコースはまた山の中に入っていった。石が多い急坂をどんどん登っていくと山一つ越えてまた下り始めた。
突然砂利の林道が現れた。今までと全く雰囲気が変わったが狭いのでスピードはあまり出ない。
その砂利区間はあまり続かず、どんどん下り続けて、轍の水溜りを越えたら突然コースが2つに分かれた。左はSAとAの地獄ルート、右はBクラス以下の天国ルート。一体どんなルートなのだろうか。
僕はBクラスなので右に曲がったがちょっと残念な気がした。

いや、逝ってればヤバカッタなココ
Aコース
マーシャルも転んでるし
マーシャル転倒

そしてやっとパドック付近に戻ってきた。これで1周か〜。長いな〜。1周30分くらいだろうか。コース脇ではあゆ♪さんたちが応援してくれている。周回チェックを受けて2周目突入!

ハードなコースだけあってあちこちで転倒車を見かける。意外なのは黒ゼッケンのAクラスのライダーがよく転んでいること。まゆげさんは下った後すぐの登りで引っかかってた。落ち着いてアウト一杯に出て助走つけて難なくパス。
ガレた轍の沢を足バタバタしながらゆっくり下る。いきなりハンドルが効かずにツーッと滑って転倒。濡れた大岩に乗るともうどうしようもない。孤独な走行だ。両側は高い土手で鬱蒼とした沢を、歩くようなスピードで泥水とともにヨロヨロと下っていくと、ふと「今、レースやってんだっけ?」という感覚に襲われた。こんなハードなコースなんてどれくらい振りだろう。
昔はレースになると雨を願ったものだが、今は晴れがいい。

今自分は何位を走ってるんだろうか。コースがハードなのでそこまで頭が回らず、順位がまったく分からない。
まっつさん発見!今回はCRF250Xでの登場だ。おお、しっかりとアクセルが開いている。バランス感覚いいなあ。しばらく一緒に走っていたがいつの間にかいなくなっていた。
コースの後半部分で青いバイクにズバッと抜かれた。おお、元気いいなあ。よく見ると、特徴のあるリヤフェンダー。CRM250だ。ええ?同じBクラスのしかも市販トレール車に抜かれたの?
どんどんその差は開いていく。しかし彼は元気はいいがミスが多かった。何度か抜かれたがその先で必ずオーバーランしたり、轍にハマったり、転んでいた。あれで最後まで持つんかいな?

霧雨が降ってきた。頂上付近のカチカチ区間は段々ツルツル区間に変わってきた。雨がひどくなってきたら地獄だな・・・。順調な走行が続く。
パドック付近のジャンピングスポットは別に飛ぶ必要は無いのだが、ついついサスを縮めてビョーンと飛んでしまうのはまだ元気な証拠か。
ハマリポイントのヌタ坂の手前でフッキーさんがいた。あれ?別におかしい様子はないけど・・・?
ハマリ坂に1台バイクが引っかかっている。どうやらラインが空くのを待っているらしい。2スト125は流石に乗るのが難しいだろうな。なんとか通れそうなラインがあったので僕は4ストのトラクションを生かしてスルスルと登ることが出来た。ああ、しかしこの坂が最後の最後で一番の難所になろうとは。

大坂
1時間も過ぎるとなぜか赤ゼッケンを見かけるようになった。稜線の高速林道で何度か赤ゼッケンを抜いた。流して走っていたのかもしれないが滅多にないことなので頑張った。
そろそろ給油しなくては。チラホラピットエリアで給油しているライダーを見かける。周回チェックポイントで時計は1時間半経過を示していた。よし、次の周でピットインして給油だ。
気が付かないがもう大分疲れてきたらしく、バイクを押さえ切れない。岩だらけの轍の沢が一番体力を消耗する。泥と一緒に元気まで流れていってる気分だ。

何ともないコーナーでパタンと転倒。後ろを振り返ると赤ゼッケンがズバズバズバと抜いていった。もう来てたの!コケてる時に抜かれて良かった。ようやくピットに戻るとそのままストンとエンストしてしまった。ん〜、無給油でいけるのは2時間か〜。今日はあんまりアクセル開いてないのにな・・・orz
残り1時間だ。後2周か3周で終わりかな・・・?コースは心配するほど荒れることはなく順調に走れる。

コース後半部分の林道で遅いライダーに追いついた。狭いので抜きあぐねていたら後ろからスルスルーっと抜かれた。あれは?ゆーや君だ。前回の夕張に続いてまた抜かれたか〜。今回彼は1クラス上のAクラスでエントリー。直接の対決ではないがやっぱり抜かれるとくやしい。
そして前を塞ぐライダーをサラッと抜いて見えなくなった。やっぱAクラスだわ。

コース脇でBTM編集長の春木さんが写真を撮っていた。コース中央で撮影し、あたふたとコース外に逃げる姿はなんか面白い。

そんな春木さんが撮ってくれた写真・・・カッコヨス!
BTM.jpg

ガレた泥沢の下りで突然後ろから「うひょーい」と声が聞こえた。
あ、来た?と思ったら伊藤さんが足をバタバタしながら抜いていった。
へえ、伊藤さんもシートに座って足出すんだと妙に親近感を覚えた。しかしエライスピードだったが。

毎周毎周ピットで応援してくれるあゆ♪さんが人差し指を立てて「あと1周」と言った。声は聞こえないが仕草と口の動きでそうと分かる。
「あと1周!」チェックポイントではチェッカーフラッグを持った人が今にも旗を振らんばかりに仁王立ちしている。待て待て、もう1周走らせてくれ!
なんとか旗振られる前に通過出来た。あと1周か。

僕は昔からラスト1周とかラスト5分とかになると決まって転倒したり、スタックしたりしていた。終わりが近いということで緊張の糸が緩むのだろうか。この間NHKの番組で人間はゴールが近いと脳が急に頑張りを止めてしまうということをやっていた。ゴールがまだまだ遠くても「ゴール」という言葉を聞いただけで「もういいんだ」と、短絡的に思うらしい。それでトップアスリートはそうならないように自分のタイムを確認するまではレースなんだと思い込むトレーニングをしているそうだ。
そんなことを考えながら走っている自分は明らかに走りがぎこちなくなってきた。それまでは何ともなく通過できたところで振られたり、コースアウトしそうになったりする。ヤバヤバヤバ・・・。
まだ遠いぞと自分に言い聞かせて走るとヌタ坂のハマリポイントに来た。

坂には2台のバイクがスタックしている。「う〜ん、ちょっと厳しいなあ」。水溜りの手前で状況確認。行けるのは2台の真ん中ライン。状況確認しつつも先に行かなきゃと焦っているのかついつい前に出てしまう。すると坂を登るための助走距離はどんどん短くなってしまう。「よし、行こう!」とアクセルを開けたのはもうヌタ坂の真下。轍にハンドルを取られ転倒してしまった。「あちゃ〜、やってもうた〜」。真横にはスタックして石像のようになったライダーが「バカじゃねえの」という目をして僕を見下ろしていた。とりあえずバイクを起こさなきゃ。
「うっ!重い・・・!」ブーツはぬかるんだ地面にくっ付いたかのようにピクリともしない。粘土だ・・・。
力を振り絞ってバイクを起こした。別々の轍に入った前後タイヤを一つの轍に揃えると後ろから「おりゃ〜!」という声が聞こえた。振り向くと水溜りの向こうから気合を入れたライダーがエライ勢いで突進してきて、ほいさっ!とクリアしていった。
「やっぱり助走スピードが無いとな」。しかしもうバックも出来ないぬかるみ。助走もゼロ。エンジンをかけて深呼吸し、おりゃあ!と坂に突っ込んだ。
坂に当たったフロントタイヤが跳ね返ってくる。両足で掻きつつ必死で捲くれないように押さえる。おお、行けるか?と思ったら大きくフロントアップしてきた。行け!登れ!最悪お前だけでも登ってくれ!左手がハンドルから離れる・・・。バイクを坂の上に放り投げる寸前でなんとか登ることが出来た。
「ふい〜っ!」登った、登った、やばかった!
もうこの先難所はない。落ち着いていこう←落ち着きすぎるとまたヤル。
そして残る半周を無事に走りきりチェッカーを受けることが出来た。
「ふーっ、やっと終わった〜」すでにたくさんのバイクがゴールしていた。順位はまったく分からない。同じBクラスのライダーとあまり絡まなかったな。天気が持って良かった。

フッキーさんもお疲れ様でした。
フッキーさん

パドックで後片付けしているとみんなぞろぞろと本部へ移動し始めた。どうやら表彰式らしい。
結果はBクラス3位だった。なんとか表彰台。1位は前回の夕張でもバトルをした「つー」だった。
やっぱり勢いがあるなあ。第1戦で勝てたのはマグレだったか。
まあ何とか怪我もせず無事に完走出来たから良かった。

Bクラスの表彰
表彰式

SAクラスの表彰 五十嵐さんの足が痛々しい
表彰式2

入賞された方々おめでとうございます。
レースを開催してくださった主催者の方々お疲れ様でした。
ありがとうございました。初めての倶知安はハードで、楽しかったです。

今回の写真は春木さんの以外は大森さんからお借りしました。
ありがとうございます。


| エンデューロ | 23:14 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

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